よほどの難関校でない限り、高校受験で出題される英語は基本的な単語と文法を押さえておけば解けるものがほとんどです。
しかし、「英語が苦手」「何から勉強したらいいかわからない」といった理由から、高校受験での英語対策に手をつけるのがおっくうになっている人もいるのではないでしょうか?
この記事では子供の高校受験の指導もし、TOEIC800点超えを取得した私が高校受験での英語の勉強法について、基本的なことを解説していきますので参考にしてみてください。
記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴25年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。
スカイ予備校を高崎市内に開校し、2021年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となり1年目から、国公立大学に27名の合格者を輩出。スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします
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高校受験の出題傾向
まず、高校受験での英語の出題傾向について知っておきましょう。
高校入試での英語は大きく「語彙(ごい)・文法」「英作文」「長文読解」「リスニング」の4分野に分かれています。
英語の4大テーマ
英語の四大テーマである「語彙・文法」「英作文」「長文読解」「リスニング」ですが、どれを重点的に勉強したらよいのでしょうか?
リスニングの配点は増加傾向にありますが、まず手をつけるのは単語と文法になります。
理由と方法についてはこのあと説明していきますね。
まずは単語・文法を固める
なぜ四大テーマのうち、単語と文法を先に手をつけるべきかというと、リスニングと英作文は上達するのに時間がかかるからです。
一方、単語と文法は基本的なものを押さえておくだけで、他の人も点が取りやすい、落としてはいけない部分の点数が取れるので先に単語と文法から勉強するのがよいでしょう。
単語の勉強法
単語と文法で最初に勉強するべきなのは単語です。
なぜなら単語さえわかっていれば、長文でもリスニングでも文章の大まかな意味をとらえることができるからです。
単語の勉強法には、単語帳で覚える方法と動画や音声で覚える方法があります。
単語帳で覚える
一番オーソドックスな勉強法が単語帳を使った勉強です。
どの単語帳を選んだらいいかというと、英語が苦手であればイラストが多く使われていてイメージをつかみやすいもの、英語が比較的得意であれば解説や使用法、例文が豊富に載っているものを選ぶとよいでしょう。
最近の単語帳は付属のCDが付いていたり音声をスマートフォンにダウンロードできたりするものも多いため、通学時にも音声を聴くのに合わせて使いたい時は持ち運びやすさもポイントです。
いずれにしろ単語の学習は何度も繰り返すことが大事なので、自分の難易度に合った単語帳を選ぶようにしましょう。
収録単語数はあまり欲張らず、まずは頻出単語を確実にマスターできるようにすると良いですよ。
動画・音声で覚える
従来の単語帳を使った勉強のほかに、最近はYouTubeでも高校受験に出る英単語をまとめた動画が配信されているので手軽に動画で学習もできます。
また、通学中は単語帳に付属している音声だけ流しひたすら繰り返す、帰宅したら単語帳を見てじっくり使い方や例文を確認するといった使い方もできます。
あるいは本格的に勉強するには少し疲れた、といった時に家で聴き流せるのもいいですね。
一回で覚えるのは難しいので、とにかく何度も繰り返し聞いて頭に少しでも単語を残すことが大事です。
文法の勉強法
単語がある程度頭に入ったら、次に文法を勉強します。
高校受験の英語は決まったパターンの文法が頻出するため、まずは繰り返し出るパターンを押さえておきましょう。
頻出する分野から重点的に押さえるのが効率良く得点を上げるコツです。
問題集で覚える
文法の勉強は問題集が中心になるでしょう。
自分の実力に対して難しすぎる問題集を選ぶと学習に時間がかかってしまい逆効果なため、解説を読んで理解でき、問題がある程度解けるようなレベルの問題集を選びましょう。
文法が苦手であれば問題集の前に文法を解説している動画を観る、文法について分かりやすく解説してある参考書を合わせて使うといった方法もおすすめです。
受験勉強の最初であれば、3年間をまとめた問題集で苦手な部分や忘れてしまった部分を洗い出すのも良いでしょう。
1冊を繰り返し解く
自分の実力にあった問題集を選んだら、その一冊を繰り返し解きましょう。
解説を読みながら、解けない問題がなくなるまでひたすら解いていくと、一冊解き終わった頃には実力がかなり上がっているはずです。
問題集の内容をしっかり身につけたら、次はもう少し難しい問題集や苦手分野を強化できるような問題集を選びます。
頻出は動詞の変化・関係代名詞・to不定詞
高校受験で頻出される分野は動詞の変化・関係代名詞・to不定詞の3つです。
動詞の変化はある程度パターン化して覚えられるものの、関係代名詞の使い分けがよく分からない、to不定詞が付くやつ付かないやつが覚えにくいなど非常にややこしいですよね。
関係代名詞であれば主格・目的格・所有格の違いを良く理解する、to不定詞であれば名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法それぞれのイメージをつかむことがポイントです。
どうやって?という場合は、インターネット上でも分かりやすく説明しているサイトや動画がたくさんありますよ。
逆に言うと、ここをしっかり押さえれば周りと差をつけられるかもしれません。
まとめ
高校受験での英語対策で何から手を付けたらいいかわからない場合、まず単語、次に文法を勉強するのがおすすめです。
時間のあるときは紙の単語帳や問題集を使って、通学中や疲れた時、また分からない部分だけをピンポイントで動画を観て勉強するといった使い分けもできるでしょう。
限られた時間で効率的に点数を上げるために、まずは絶対落としてはいけない、重要度の高い部分を繰り返し勉強し押さえておくことが合格へ近付く道ですよ。