監修者:五十嵐弓益(スカイ予備校校長・小論文専門講師)
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(後期)【岩手大学教育学部学校教育(小学校教育コース・特別支援教育コース)】小論文・過去問題特集
このページでは、岩手大学教育学部学校教育(小学校教育コース・特別支援教育コース)の後期入試における小論文の過去問題を徹底解説します。スカイ予備校の小論文専門講師・五十嵐弓益が、出題傾向・対策ポイント・予想問題・解答例までを網羅的にまとめました。後期入試で岩手大学教育学部を目指す受験生は、ぜひ最後まで読んで合格への準備を整えてください。
岩手大学教育学部学校教育(小学校教育コース・特別支援教育コース)の概要
岩手大学教育学部は、岩手県盛岡市に位置する国立大学の学部で、地域の教育を支える教員を育成することを使命としています。学校教育専修には「小学校教育コース」と「特別支援教育コース」が設置されており、どちらのコースも教育の現場で即戦力となる実践的な教員養成に力を入れています。後期試験では学力試験に加えて小論文が課されることが多く、受験生の思考力・表現力・教育に対する熱意が問われます。
過去問題
過去問題一覧(岩手大学教育学部学校教育・後期)
以下に、岩手大学教育学部学校教育(小学校教育コース・特別支援教育コース)の後期入試における小論文過去問題を掲載します。出題形式・課題文の内容・設問をしっかり確認し、傾向をつかんでください。
過去問①
【課題文・問題文】
(※実際の過去問題文をここに掲載。著作権の関係上、大学公式発表の問題文をご確認ください。)
【設問】
- 課題文を読み、筆者の主張を200字以内でまとめなさい。
- あなた自身が教員を志望する理由と、教育において大切にしたいと考えることについて、600字以内で述べなさい。
過去問②
【課題文・問題文】
(※実際の過去問題文をここに掲載。著作権の関係上、大学公式発表の問題文をご確認ください。)
【設問】
- 課題文の内容を踏まえ、現代の学校教育が抱える課題について、あなたの考えを300字以内で述べなさい。
- 特別支援教育または小学校教育の観点から、子どもたちの多様性にどのように向き合うべきか、あなたの意見を600字以内で論じなさい。
岩手大学教育学部学校教育(後期)小論文の入試傾向と特徴
岩手大学教育学部後期入試の小論文は、大きく分けて「課題文読解型」と「テーマ型」の2種類の出題形式が見られます。課題文読解型では、教育・子育て・社会問題・心理・福祉などに関わる文章が提示され、その内容を正確に要約した上で自分の意見を展開することが求められます。テーマ型では、「教員を志す理由」「理想の教師像」「インクルーシブ教育」「子どもの主体性」など、教育学部らしいテーマが直接提示されます。
特筆すべき点は、一見すると「教育」とは直接関係のないテーマ――例えば自然科学的な現象、社会学的な考察、哲学的な問い――が課題文として取り上げられることがある点です。これは、受験生が「どのテーマからでも教育的意義を見出せるか」を問うているとも解釈できます。表面的なテーマに惑わされず、「これは教育とどう繋がるのか」という視点で抽象化・応用する思考力が必要です。
また、小学校教育コースと特別支援教育コースでは、出題内容や求められる視点に若干の違いがあることも把握しておく必要があります。特別支援教育コースでは、障害のある子どもへの理解・共生社会・インクルーシブ教育などに関連するテーマが頻出です。小学校教育コースでは、学習指導・道徳教育・学級経営・保護者連携など、より広範な教育実践に関わるテーマが問われる傾向があります。字数は合計800字〜1000字程度が標準的で、時間配分と構成力も問われます。
岩手大学教育学部学校教育(後期)小論文対策ポイント
ポイント①:要約力を鍛える
課題文読解型では、まず正確な要約が求められます。「筆者の主張を〇〇字以内でまとめなさい」という設問に対応するため、課題文の論旨・キーワード・結論を素早く把握する読解訓練を積みましょう。要約では自分の意見を入れず、客観的に筆者の主張を再構成することが鉄則です。日頃から新聞の社説や教育関連の論説文を読み、要点をまとめる練習をすることが効果的です。
ポイント②:教育への具体的ビジョンを持つ
「なぜ教員を目指すのか」「どんな教員になりたいのか」という問いは、何度出題されても答えられるように準備しておく必要があります。単なる抽象的な理想論ではなく、自身の体験・見聞・学びと結びつけた具体的なエピソードを盛り込むことで、説得力が増します。ボランティア活動や教育実習などの経験があれば積極的に活用し、自分だけの「教育観」を言語化しておきましょう。
ポイント③:多様性・インクルーシブ教育への理解を深める
特別支援教育コースを志望する場合はもちろん、小学校教育コースを目指す場合でも、障害のある子どもへの理解やインクルーシブ教育の概念は必須知識です。「合理的配慮」「ユニバーサルデザイン教育」「個別の教育支援計画」などの用語と概念を正確に理解し、自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。文部科学省の答申や中央教育審議会の資料にも目を通すと、より深みのある論述ができます。
ポイント④:抽象度を上げて応用する思考力を磨く
前述のように、岩手大学教育学部の小論文では、教育と一見無関係に見えるテーマが出ることがあります。「この課題文のテーマは、教育の文脈でどう意味を持つか」と問い直す習慣をつけることが重要です。例えば、環境問題を扱った文章が出題されたとしても、「持続可能な社会を担う子どもをどう育てるか」という視点に転換することで、教育学部生らしい論述が可能になります。「抽象化→教育への応用」という思考回路を意識的に訓練しましょう。
ポイント⑤:時事問題と教育の接続を意識する
GIGAスクール構想・不登校問題・教員の働き方改革・子どもの貧困・外国籍児童への対応・デジタル教科書導入など、近年の教育に関わる時事問題は頻出テーマです。これらを単に「知っている」だけでなく、「自分ならどう考えるか」「教員としてどう向き合うか」という主体的な視点から語れるよう、普段から意識的にニュースや論説に触れておくことが大切です。
2026年度予想問題
予想問題(岩手大学教育学部学校教育・後期)
【課題文】
近年、日本の学校教育において「個別最適な学び」という概念が注目されている。2021年に中央教育審議会が発表した答申「令和の日本型学校教育の構築を目指して」では、「個別最適な学び」と「協働的な学び」を一体的に充実させることが、これからの教育の方向性として示された。
「個別最適な学び」とは、子ども一人ひとりの興味・関心・能力・学習状況に応じて、指導方法や学習内容を柔軟に調整することを指す。これはICT(情報通信技術)の活用とも深く結びついており、タブレット端末や学習支援ソフトを通じて、子どもが自分のペースで学習を進める環境が整いつつある。
しかし一方で、個別最適化が進むことで、子ども同士の学び合いや対話、共同作業を通じた社会性の育成が損なわれるのではないかという懸念も生まれている。学校という場には、知識の習得だけでなく、多様な他者と関わりながら生きる力を育むという本質的な役割があるからだ。
教育現場では、この二つの価値をどのように両立させるかが、今まさに問われている。個を大切にしながらも、集団の中でこそ育まれるものを失わない教育のあり方を、私たちは真剣に考えなければならない。
【設問1】
課題文における筆者の主張を、200字以内で要約しなさい。
【設問2】
「個別最適な学び」と「協働的な学び」の両立について、あなた自身の考えを、教員志望者としての立場から600字以内で論じなさい。
予想問題・解答例
設問1 解答例(要約)
筆者は、現代の日本型学校教育において「個別最適な学び」と「協働的な学び」を一体的に充実させることが求められていると主張している。ICT活用により子ども個々のニーズに応じた学習が可能になった一方、集団での学び合いや社会性の育成が損なわれる懸念もある。個の尊重と集団の学びという二つの価値をいかに両立させるかが、今後の教育の核心的課題であると論じている。(196字)
設問2 解答例(論述)
「個別最適な学び」と「協働的な学び」の両立は、これからの学校教育が直面する最も本質的な課題の一つだと私は考える。
私が教員を志す理由の一つは、小学生のころの担任教師との出会いにある。その先生は、一人ひとりの得意・不得意を丁寧に把握しながら、グループ活動や学級会では子ども同士が意見をぶつけ合う場を積極的につくっていた。今思えば、それは「個別最適」と「協働」を自然な形で融合させた指導だったと感じる。
私が考える両立の核心は、「個を見取る力」と「場をデザインする力」を教員が持つことにある。まず、教員はICTのデータや日々の観察を通じて、子ども一人ひとりがどこでつまずき、何に興味を持っているかを的確に把握しなければならない。その上で、個々の学びを深めるためにこそ、他者との対話や協働作業が必要な「場面」を意図的に設計することが重要だ。
例えば、各自が個別に調べ学習を進めた後、グループで発表し合い互いに問いを立て直す活動を設けることで、個の深まりと集団の学びが有機的に結びつく。個別最適化は孤立した学習ではなく、協働の質を高めるための土台になり得る。
教員として私は、子どもが「自分が大切にされている」と感じながら、同時に「他者とともに学ぶことの喜び」を知ることができる教室をつくりたい。そのために、個と集団の両方を丁寧に育む教育実践を探求し続けていきたいと考える。(596字)
スカイ予備校からのアドバイス
岩手大学教育学部の小論文対策で最も大切なのは、「教育への本物の熱意」を言葉に乗せることです。過去問傾向を把握し、要約・論述の型を身につけることはもちろん重要ですが、それ以上に「どんな教員になりたいか」という自分自身のビジョンを深めてください。また、一見教育と無関係なテーマでも教育的文脈に引き寄せる「抽象化×応用」の思考訓練を繰り返すことで、どんな問題にも対応できる力が育ちます。スカイ予備校では個別添削指導も行っています。お気軽にご相談ください。
まとめ
岩手大学教育学部学校教育(小学校教育コース・特別支援教育コース)の後期入試における小論文は、単なる知識の暗記では太刀打ちできません。過去問傾向を把握した上で、それらの問題と関係性の深い事柄についても幅広く学ぶことが大切です。また、出題の題材として一見全く違う分野の問題が取り上げられることにも気づいたのではないでしょうか。他分野の事柄に関しても見聞を広げることはもちろん意義がありますが、それよりも共通のテーマや意味合いを見つけることに意識を注ぎましょう。「抽象度を上げて、応用する」という感覚です。
志望の学部や学科が扱う分野に関わりの深いテーマはもちろん、時事情報なども関連させて考えを深めるとより良いでしょう。小論文は一朝一夕では上達しません。毎日少しずつ読む・考える・書くという習慣を積み重ね、後期入試本番で最高のパフォーマンスを発揮できるよう、計画的に準備を進めてください。スカイ予備校は皆さんの合格を全力で応援しています。
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