
記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴27年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。
2020年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となる。過去3年間で国公立大学合格85名。
高1から入会者は国公立大学合格率93%
高2から入会者は国公立大学合格率86%
高3の4月から入会者は国公立大学合格率73%。
スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします
小論文過去問題
R6年度 看護学部 看護学科 一般選抜(前期)
次の文章を読み、あとの問いに答えなさい。
※本文省略
出典:出口治明『還暦からの底力―歴史・人・旅に学ぶ生き方』講談社 2020年pp.150-156より一部改変
問1 下線部(1)~(4)を漢字で表しなさい。
問2 空欄[ ア ]にあてはまる接続詞を、下の[ ]の語群から1つ選びなさい。
[つまり、なお、ところが、もしくは、そこで]
問3 作者が教養を重視する理由について、150字以内で述べなさい。
問4 下線部④を踏まえ、あなたの「知識」と「考える力」に対する考えについて、700字以内で述べなさい。
R6年度 看護学部 看護学科 一般選抜(後期)
次の文章を読み、あとの問いに答えなさい。
※本文省略
出典:上田紀行『生きる意味』岩波書店 2005年 pp132-137、204-209より一部改変
問1 下線部(1)~(5)を漢字で書きなさい。なお、送り仮名が必要なものは送り仮名まで正しく書くこと。
問2 二重下線(A)について’作者はどのように考えているが卯字以内で述べなさい。
問3 本文の内容を踏まえて、「ひとりひとりが自分自身の「生きる意味」の創造者となる」社会作りのために作者は自尊感情をもつことの必要性をどのように説明しているかを述べた上で、文化の差や社会の差を考慮し、「自尊感情」を高めるためにはどのようにしたらよいか、あなたの考えを800字以内で述べなさい。
R6 社会福祉学部 社会福祉学科、人間福祉学科 一般選抜(前期)
次の文章を読み、あとの問いに答えなさい。
※本文省略
出典:舘岡康雄『利他性の経済学 支援が必然となる時代へ』新曜社 2006 pp.84-87より一部改変
問1 辞書では、「支援」とは「ささえ助けること」(広辞苑第6版)と定義されているが、下線部[いたずらに口出しをしないで見守る」ことがなぜ「支援」になるのか,本文の内容を踏まえて100字以上130字以内で述べなさい。
問2 本文で論じられている「管理」と「支援」のメリット・デメリットについて説明した上で、学校場面において、「管理」と「支援」はどのように生徒に必要となるのか、それぞれの具体例となぜ必要になるのかその根拠を600字以上800字以内で述べなさい。
出題意図・解答例
R6年度 看護学部 看護学科 一般選抜(前期)
【出題意図】
課題文を読み、論旨を理解する力、問いの意図を理解する力、物事を論理的に考える力、自分の考えを文章に表現する力を問う。
【解答例】
問1 (1)狭義(2)根源(3)復興(4)故郷
問2 ところが
問3 教養がある人は教養がない人に比べて、豊かで楽しい人生をおくることができる。また、教養には、考える材料としての知識と考える力の両方が必要であり、社会に出て、職場でうまく仕事をするために、他人を観察し、思考パターンをつかむといった相手の理解が不可欠であり、この時に役立つのが教養であるからである。(146字)
問4
作者は、「知識」と「考える力」について、「近年は社会の変化のスピードが速く、知識が陳腐化する」ため、「知識」ではなく探究力という「考える力」を重視している。
私も作者の考えに賛成である。私達も小学校から高校までの間に、多くの知識を学んできた。しかし、人工知能が発達すると、これまで学んだことが全て必要とは限らなくなると考える。例えば外国語学習については、スマートフォンに入っている人工知能を使うと、簡単な文章であれば日本語と外国語の翻訳が可能である。外国語の単語の意味がわからなくても、文字の入力や、写真に写すだけで意味がわかり、自分の代わりに器械が外国語を話す。今後は、外国語で映画やコミュニケーションを楽しむ等、生活を豊かにするために、外国語の学習が進められるかもしれないが、日常会話程度であれば、外国語の学習が不要な時代が来るかもしれない。一方、プログラミングなど新しく増えた科目があり、時代に応じて必要な知識は変わると言える。
日本では、ソサエティ5.0の時代に備えて、私達が予測不能な時代に柔軟に対応し、生きていく力を養うために、主体的に取り組む力や創造的に考える力の育成に教育方針を転換させた。これからの社会では、「知識」の量があればよいのではなく、「知識」を学ぶ目的を意識して、自分が学んだ「知識」と人工知能を活用しながら、生活や人生を充実させることが大切だと考える。一定量の「知識」や積み上げ学習の基盤となる「知識」は必要だが、どのような時代になっても人間としてよりよく生きるために、「知識」を活用して、物事を批判的に考える力や探究力が重要だと考える。(680文字)
R6年度 看護学部 看護学科 一般選抜(後期)
【出題意図】
問1 基本的な漢字の読み書き能力をみる。
問2 文章の読解力、要点を端的に要約できる文章表現力を問う。
問3 設問文および問題文の文章の意図を読み解く読解力、その内容をふまえて自身の考えを表現できる文章表現力を問う。
【解答】
問1 (1)奴隷 (2)顕著 (3)抑圧 (4)懐かしく (5)傍若無人
問2 自己を信頼せず、自尊心のない「自尊感情」の低い人は、自分という存在が<ワガママ>な行動を律する歯止めにならないため、「人の目」を気にしなくなったときに<ワガママ>になる。(85 字)
<問2採点基準>
「人の目」、「恥の文化」、「自尊感情」という内容をとらえ、問題文を踏まえた要点を記述していること。
問3
<問3採点基準>
以下の内容が記載されていること。
・作者が自尊感情を持つことの必要性をどのように説明しているか
・文化や社会の差を考慮し、「自尊感情」を高めるためにどのようにしたらよいかについての自分の考え
・ひとりひとりが「生きる意味」の創始者となる社会に転換するための自分の考え 2.論旨の一貫性があり、論理的に記述していること。
R6 社会福祉学部 社会福祉学科、人間福祉学科 一般選抜(後期)
【出題意図】
文章の理解力および理解した内容を論理的に説明できる文章構成力、設問の意図をくみ取る力(応答力)、読解した内容を現実(場面)と照合する力(応用力)、を評価する。
【解答例】
問1
被支援者にやる気があるのに介入すればおせっかいと感じられてしまい、自助努力を奪う可能性がある。いたずらに口を出さずに見守ることで被支援者の意欲を活かす形で、変化に合わせた対応ができるからだと考えられる。(101文字)
(採点基準)
・「自助努力」等に相当する内容に触れたうえで下線部分が「支援」となる理由が説明されている。
・「なぜ支援になるのか」の解として適切な文章表現となっている。
・文章が完結しており、字数制限が守られている。
・誤字脱字がない。
問2
(採点基準)
・本文の内容を踏まえて、「管理」「支援」、それぞれのメリット・デメリットが説明されている。
・生徒の立場から見た「管理」および「支援」が必要となる学校場面について適切な具体例が挙げられており、必要とされる根拠が論理的に説明されている。
・本文の内容(「管理」「支援」の説明)と、挙げられている学校場面の例示に論理的矛盾がない。
・文章が完結しており、字数制限が守られている。
・誤字脱字がない。
学部学科、コース
看護学部
看護学科では、看護を必要とする人びとの立場を十分考慮し、科学的に判断し、主体的な看護を展開できる能力を備えた人材を育成する。看護の実践を通した確かな技術と知識の修得に加え、豊かな人間性を育むことにも主眼を置いたカリキュラムとなっている。
看護への関心を早い時期から高めるために、1年次から専門科目・看護実習が設けられている。また、医療現場の情報化に対応した情報教育とともに、保健医療の現場でコーディネーターの役割を果たすことを目指した他職種との連携を重視した教育も行われる。
実習では、医療施設のほか、地域に密着した活動を展開する地域包括支援センターなど多様な保健・医療・福祉の場を活用し、1年次から4年次まで豊富な実習プログラムを組んでいる。
社会福祉学部
1年次修了時に学科を決定し、2年次から学科に分かれる。
社会福祉学科では、個別の具体的な援助の手法と、援助を実現するために必要な制度・政策の両面を学び、よりよい福祉のあり方を考察する。対人援助に加えて、福祉政策・福祉システム・臨床ソーシャルワーク・ターミナルケアなど、福祉を実現するための制度・政策、そして運営までを複合的に学ぶ。
人間福祉学科では、発達的・心理的な問題を抱える人びとへの福祉のあり方を考察し、適切な支援の知識・技術の修得を目指す。社会福祉学に加えて、発達科学・リハビリテーション・社会心理・臨床心理・カウンセリングなど対人援助の諸科学を複合的に学ぶ。
社会福祉士・精神保健福祉士の国家試験受験資格に加え、人間福祉学科では保育士資格が取得できるほか、公認心理師カリキュラムにも対応している。
ソフトウェア情報学部
ソフトウェア情報学科では、コンピュータサイエンスに立脚し、地域に根ざした実学・実践の教育・研究を通して「人と数理・情報技術が調和した豊かな社会」の実現に寄与することができる人材の育成を目指している。実学・実践を基本とした演習重視のカリキュラムを編成しており、社会のニーズに合った授業を受けることができる。1年次から専門科目を開講しているのも特色の一つ。また、学年混成型のクラスルームは、各学年が交流できる場となっており、学生同士が密なコミュニケーションを図りながら、人間性や社会に役立つ実力を培うことができる。
このほか、中学校教諭1種(数学)および高校教諭1種(数学・情報)の教員免許が取得できる。
総合政策学部
総合政策学科では、さまざまな領域において、自らが取り組むべき問題を発見するとともに、そのメカニズムを理解し、問題の解決に向けて思考できる人材を育成する。学生がさまざまな学問の成果を駆使して総合的に探究し、問題を解決しようとする思考プロセスを大切にする。従来の縦割り的な学問体系の壁を乗り越え、問題解決型の知的探究を行う場を提供するようなカリキュラムを編成。社会の多様なニーズや地域特性に配慮し、3年次から「法律・行政」「経済・経営」「地域社会・環境」の3つの履修コースのいずれかを選択し、自分が興味を持つ分野をより深く掘り下げることができる。
所在地・アクセス
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岩手県滝沢市巣子152-52 | IGRいわて銀河鉄道「滝沢」駅下車、徒歩約15分 「盛岡」駅からバスで約40分 |