【推薦入試】公立鳥取環境大学 環境学部 環境学部環境学科(小論文過去問題解説)

推薦入試

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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公立鳥取環境大学 環境学部 環境学部環境学科の小論文対策

【令和5年 学校推薦型選抜(Ⅰ型)  90分】

「HOW TO AVOID A CLIMATE DISASTER The Solutions We Have and the Breakthroughs We need (ビル・ゲイツ 地球の未来のため僕が決断したこと 気候大災害は防げる)」和訳本(山田文訳)からの抜粋である。この文章をよく読んで、以下の問いに答えよ。

課題の要約文です。

都市の急速な成長が地球環境に影響を与えており、特に沿海都市は海面上昇により住民が家を追われる可能性があります。気候変動への対応として、新しい炭素ゼロ技術の発明とそれに対する政府の支援が必要です。

エネルギー市場において、クリーンな電気供給に投資する企業が保証なく利益を上げるため、エネルギーの研究開発に十分な資金が投じられていません。この課題を解決するには、政府の政策と資金が不可欠です。

2030年までに排出を削減するだけでなく、2050年までに実質的なゼロ排出を達成する必要があります。これには、長期的な計画と国際的な協力が欠かせません。また、気候変動への議論を建設的にし、現実的で具体的な計画を立てることが重要です。

最後に、気候変動に対処するためには市場で効果的なソリューションが必要であり、そのためには民間セクター、政府、そして個人の行動が結集して取り組む必要があります。全ての人が事実に基づいた情報を共有し、行動を起こすことで、気候変動に対する大きな目標を達成する可能性があります。

問1.文中(A)にあるように、地球温暖化が進行すると海面が上昇するという。海面上昇の原因に関してあなたの知り得ること、考えられることを100字以内で記せ。

問2.次の①、②に答えよ。

①文中(B)の記述「エネルギー市場も同じように動いてくれたらいいのだが」とは、どうして同じようになれないか、文中の用語を使用して200字以内にまとめて説明せよ。

②また、どのようにしたら同じようになれると著者は考えているか、100字以内に要約せよ。

問3.文中(C)では、「2030年までに削減」と「2050年までにゼロの達成」は重要な違いがあると著者は述べている。この理由および著者が重視すべきとみている点を150字以内で説明せよ。

問4.文中(D)に関連し、気候変動対策となる将来のエネルギー市場のソリューションについて、どのようなエネルギー市場がふさわしいか、あなたの支持できる考え(アイデア)を、一例を示しその利点と課題を明示して300字以内にまとめて記せ。

ポイント

出題意図

問1.本出題は受験生の地球温暖化に関する一般的な知識を問うための出題である。

問2.本出題は著者の言おうとしていることを正確に把握できているかを問う問題である。短時間で題意を見抜く力は大学生活で様々な文章に出会った時に必要な能力である。文中の用語を適切に使用できているかも重要であり、受験生独自の視点を聞いている訳ではない。

問3.本出題は、問2に通じる著者の意図をきちんと理解できているかを問う問題である。問2との違いは、一見同一な論点と思われるものを異なったものとして解釈すべきという、著者特有の論理的な説明を自分の言葉で求めているところである。日本語力の他、論理的な解釈ができるかを問うている。

問4.本問は、受験生が日頃地球温暖化対策としてエネルギー分野にどのように関心があり、どのような問題意識を持っているか、また、その課題までも深く考察しているかを見る設問である。環境分野は広範にあるが、特に地球温暖化対策は喫緊の課題であるので日頃ニュース等で知る機会は多い。個人の言葉で論理的に述べられているかが重要である。

<公立鳥取環境大学の公開内容からの引用>

小論文過去問題解説

問1:地球温暖化が進む主な原因は、化石燃料の燃焼により大気中の温室効果ガスが増加することです。これにより氷が融解し、海水が膨張することが挙げられます。これらの要因が組み合わさり、海面上昇が引き起こされます。

問2①:著者が指摘するエネルギー市場の問題は、クリーンエネルギーへの投資が進まないことです。市場はクリーンな電気と汚れた電気を同じように取り扱い、エネルギー業界は他の産業に比べて研究開発への投資が少ないと述べています。

②:著者が同じような変革を促進するために提案しているのは、政府の介入とエネルギー市場における炭素価格設定です。これにより、クリーンエネルギーへの投資が促進され、市場において炭素ゼロ電気の使用が増加することが期待されます。

問3:2030年までの削減と2050年までのゼロ達成の違いは、単なる削減ではなくゼロへの達成が本質的な変革を要求する点にあります。著者は、一時的な対策ではなく、持続可能で根本的な変革が必要であると強調しています。

問4:著者が提案する将来のエネルギー市場のソリューションは、再生可能エネルギーの導入と政府のサポートです。再生可能エネルギーの普及には政府が積極的に介入し、市場におけるクリーンエネルギーのシェアを拡大させる必要があると論じています。

公立鳥取環境大学の所在地・アクセス

所在地アクセス
鳥取県鳥取市若葉台北1-1-1JR山陰本線「鳥取」駅からバスで約20分

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公立鳥取環境大学の入試傾向

公立鳥取環境大学の入試傾向は、以下のような特徴があります。

  1. 入試方式:
    • 公立鳥取環境大学では、一般入試が主要な入試方式です。一般入試は通常、学力試験(筆記試験)と面接試験から成り立つことが多いです。また、個別学力検査も行われることがあります。
  2. 学力試験:
    • 学力試験は、主に学術的な知識や理解力を測るための試験です。出題科目や配点は公式ウェブサイトや入試要項で確認できます。
    • 学力試験の出題内容は教科ごとに異なります。英語、数学、化学、生物など、選択科目に応じて対策を立てましょう。
  3. 面接試験:
    • 面接試験では、志望動機や自己紹介、適性などが評価されます。自分の強みや志向を明確に伝える準備が重要です。
    • シミュレーション面接などを通じて面接の練習を積むことが役立ちます。
  4. 個別学力検査:
    • 個別学力検査は選択科目から1科目が出題され、大学入学共通テストの配点率が高いとされています。選択科目に合わせて対策を行いましょう。
  5. 過去の入試問題:
    • 過去の入試問題を解析し、出題傾向を理解することが有用です。過去問演習を通じて実力を高めましょう。
  6. 対策と勉強法:
    • 各科目に合わせて、基礎知識をしっかりと理解し、問題解決能力を養うことが大切です。
    • 模擬試験を受験して本番に近い状況で対策を行い、時間配分や試験の雰囲気に慣れましょう。
    • 面接対策では自己紹介や志望動機を練習し、自信を持って臨むことが重要です。

公立鳥取環境大学の募集コース

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環境学部 環境学科(定員数:150人)

「環境」を実践的に学ぶフィールドワークに1年次から取り組める。自然環境保全、循環型社会形成、人間環境など幅広い分野の環境関連科目も学び、環境問題解決能力や人間力を育成していく。中学・高校教諭一種免許(理科)が取得可能。環境問題に関する基本的知識を持った理科教員を養成する。

経営学部 経営学科(定員数:150人)

多様なビジネス社会で活躍するために必要なマネジメント基礎力を養うとともに、企業、会計・ファイナンス、地域、情報の視点から経営学を修得し、経営という視点から「自然環境と共生する社会の構築に貢献できる人材の育成」を目指す。また、環境学部との連動により、「環境」に対応した「未来対応の経営」を学ぶことができる。

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