【医学部合格体験記（東京慈恵会医科大学 医学部）】医学部受験を初めて経験し、健太郎さんの東京慈恵会医科大学合格までの道のり

医学部医学科を選択した理由

もともと中学校教師を志望していた私が、医学部を目指すようになったのは高校2年生の11月と、かなり遅めのスタートでした。
小児の心療内科という分野を知ったとき、心を病んでしまった子どもたちの支えになれる医師になりたいと強く思うようになりました。マイナーな領域だからこそ、自分がこの分野を広めることで、より多くの子どもたちの力になれるかもしれないと感じ、医学部進学を決意しました。

出願校と受験スケジュールの工夫

出願したのは、

• 第1志望：東京医科歯科大学
• 第2志望：慶應義塾大学
• 第3志望：東京慈恵会医科大学
• 第4志望：千葉大学（後期／未受験）
• 第5志望：日本医科大学（後期／未受験）
• 第6志望：昭和大学（後期／未受験）

第五志望・第六志望は後期試験のみの出願でした。これは、前期合格の可能性がある学校と入学金の二重払いを避けるためです。二重納入OKなら前期から受けるのも手だと思います。

高1・高2の勉強スタイル

基本は「授業重視」。
授業で理解できなかったところは、そのままにせず徹底的に潰しました。理解できないまま演習に進んでも意味がないですからね。

予習は苦手分野中心に、復習は問題演習を重視して行っていました。学校の教材を使って、習ったその日のうちに演習するのがポイントでした。

高3の勉強スタイル

高3では「授業の予習・復習」と「受験対策」の両立が最大の課題でした。
授業内容の理解を最優先にしながら、それまで学んだ内容の復習も進めました。入試レベルの問題には、段階的に取り組むよう心がけていました。

模試は「目標を再設定するための道しるべ」

模試は毎月1回ペースで受験。
その目的は、判定や偏差値を見るというよりも「短期目標を立てるため」です。長い受験勉強の中で、小さなゴールを設定することで、モチベーションを保つ助けになりました。

過去問対策の進め方

夏にまず1年分を解いて、自分に何が足りないかを分析。12月から本格的に取り組みました。
共通テストまでは「5日共通テスト・2日2次試験」のサイクルで勉強。本番形式で試験2日分を1日で解くようにして、集中力を鍛えました。

塾には通わず、自学で突き進む

私は塾に通いませんでした。理由は、通塾の時間がもったいなく感じたことと、自分に合った学習ができると感じたからです。
その代わり、計画の立案や小論文・願書対策には不安もありました。
今はオンライン予備校という選択肢もあり、自宅学習とサポートを両立できる環境も整っているので、自分に合った方法を見つけることが大切だと思います。

諦めないことの大切さ

高3夏の時点では、全ての志望校がE判定。
でも、どうしても医師になりたいという気持ちを捨てきれず、1日12時間以上、苦手分野を中心に努力を続けました。
その結果、最終的にはCやB、A判定まで上がった学校もありました。自分の努力を信じて、継続することが合格への一番の近道です。

志望校を選ぶときに考えたこと

私が特に重視したのは、以下の4つです。

• 実習の充実度（低学年からの）
• 学費
• 偏差値
• 留学制度

これらはパンフレットや大学HP、口コミなどから情報収集しました。受験相談会では、1日で複数の大学の話が聞けるので効率的です。
気になった大学のオープンキャンパスや文化祭にも行き、実際の雰囲気を感じることも大切です。

モチベーションの保ち方

モチベが落ちたときは、心身症の患者さんのエッセイなどを読んで「自分はなぜ医師になりたいのか」を思い出すようにしていました。
また、負けず嫌いな性格を活かして「前回より1点でも高い点をとる」ことを目標にし、過去の自分に負けない努力を重ねました。

最後に

医学部受験は長くて苦しい道のりですが、「なぜ医師になりたいのか」が自分の中にあれば、踏ん張れます。どんなに遅いスタートでも、あきらめずにやり続ければ夢は叶う。
そう信じて前に進んできた僕の体験が、誰かの背中を押せたら嬉しいです。