【推薦入試】京都府立医科大学 医学部 看護学科 (小論文過去問題解説)

推薦入試

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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京都府立医科大学 医学部 看護学科の小論文対策

[令和5年度 学校長推薦選抜

問 次の文章と年齢区分別人口の変化の図から、人口減少が今後あなたの暮らしに及ぼすと考えられることを600字以内で述べなさい。

総務省が25日に発表した2020年国勢調査の速報値では、東京圏(東京、埼玉、千葉、神奈川)の人口は3693万8977人で、前回より80万8292人増えた。総人口の約3割(29.3%)を占め、東京一極集中が続く現状が浮き彫りになった。都道府県別で最も人口が増えたのは東京都(約55万人増)で、神奈川県(約11万人増)、埼玉県(約8万人増)と続いた。福岡県は約4万人増だった。大阪府は約3000人増で、前回調査では戦後初の減少を記録したが、微増に転じた。人口が増えたのは、計9都府県
だった。
一方、最も人口が減少したのは北海道(約15万人減)で、新潟県(約10万人減)、福島県(約8万人減)が続いた。計38道府県で人口減を記録し、このうち33道府県で減少幅が拡大した。
市町村別では、全体の82.4%に当たる1416市町村で人口が減った。前回15年調査より5%以上人口が減った市町村は、全体の50.9%に上った。最も人口が減ったのは北九州市(約2万人減)だった。新潟市や長崎市などが続き、地方の中核都市の人口減が目立った。
(2021年6月26日付読売新聞朝刊より抜粋)

図:年齢3区分別人口:1884~2065年 国立社会保障・人口問題研究所 「人口統計資料集 (2021)」 より引用

ポイント

出題意図

将来の看護職として、統計データや文章を的確に理解し、自分の考えを論理的に文章で表現できる力があるかをみる。

京都府立医科大学の公開内容からの引用

小論文過去問題解説

人口減少が今後の生活に及ぼす影響を考える際には、以下の視点から洞察を得ることが肝要です。

まず、地域差に焦点を当てることが重要です。都市部と地方の中核都市での人口変動には大きな違いがあり、これが地域社会に与える影響を理解することが必須です。都市圏での増加と地方での減少がどのような地域間格差を引き起こすか、その要因を考察します。

その上で、社会基盤やサービス提供の変動を考えることが不可欠です。人口減少が進むと、地域の経済、医療、教育などの社会基盤が影響を受け、これが住民の生活にどのような変化をもたらすかを予測します。特に地方の中核都市において、これがどれほど深刻な問題となるかを考え抜きます。

次に、高齢者の増加と若年層の減少が及ぼす影響を考慮します。介護や医療の需要が増加する中、労働力不足が懸念されます。看護職などの医療従事者の確保が難しくなる可能性があり、これにどのように対処するかを考えます。また、若年層の減少が地域社会全体に与えるインパクトにも焦点を当てます。

地域全体での協力と戦略的な対策策定も欠かせません。地域住民、自治体、企業、教育機関などが連携し、将来の課題に対する柔軟で実効性のある戦略を立てる必要があります。地域社会が一丸となって取り組むことで、より効果的な対策が生まれるでしょう。

また、教育制度の見直しや働き方の柔軟化も考えます。若年層の減少に伴い、将来の労働力確保が課題となります。看護職や医療関連の職種を含む各分野での人材育成や、柔軟で働きやすい環境を整える必要があります。

最後に、地域社会に密着したサービス提供が求められます。人口減少が進む中でも、遠隔医療や地域でのネットワーク構築を通じて、住民に必要なサービスを提供することが不可欠です。地域住民の声をしっかりと取り入れながら、持続可能な地域社会の構築に向けて努力することが求められます。

京都府立医科大学の所在地・アクセス

所在地アクセス
河原町キャンパス
京都府京都市上京区河原町通広小路上る梶井町465
JR「京都」駅から市バスで35分
「府立医大病院前」下車徒歩1分
広小路キャンパス
京都府京都市上京区清和院口寺町東入中御霊町410
JR「京都」駅から市バス35分
「府立医大病院前」下車徒歩2分
下鴨キャンパス
京都府京都市左京区下鴨半木町1の5
地下鉄烏丸線「北山(京都府)」駅下車徒歩7分
京阪「出町柳」駅から市バスで
「府立大学前」下車、徒歩5分
JR「二条」駅から市バスで「府立大学前」下車、徒歩5分

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京都府立医科大学の入試傾向

京都府立医科大学の入試傾向は、以下のような特徴があります。

京都府立医科大学の入試傾向として、英語の試験では長文、正誤問題、自由英作文が出題され、文章の量が多く迫力があります。これに対処するためには、素早く読解し内容を把握する能力が必要です。自由英作文においては、語数を意識してしっかりとまとめる練習が必要です。問題集を用いて練習を重ねましょう。

数学の入試では、全体的な力が問われるが、特に数学Ⅲの内容がよく出題されます。難易度のバラつきがあり、基礎をしっかり固め、過去問に取り組むことが重要です。前半の難易度の低い問題は確実に解くことを心がけ、時間配分にも注意を払いましょう。

物理の入試では、珍しい問題や問題文が長い傾向があります。これに対処するためには、過去問を徹底的に解き、問題への慣れを身につけることが必要です。

化学の入試については、具体的な出題傾向についての情報は不足していますが、理科2科目で150分の試験形式が続くため、幅広い知識と解答スピードが求められることが予想されます。

生物の入試では、解答形式が記述であり、4つの大問が出題されます。詳細な出題傾向や対策に関する情報は提供されていませんが、記述形式の試験に備えて過去問を解くことが重要です。

面接では、個人面接で10分間の質問が行われます。一般的な質問に対する典型的な回答を事前に準備し、志望動機や高校生活について自信を持って語ることが大切です。

京都府立医科大学の募集コース

募集要項はこちら

入試情報はこちら

医学部(定員数:192人)

医学科(定員数:107人)

医学科では、セミナー形式を多く取り入れ、少人数での教育を重視している。教養教育では、人文科学・社会科学・外国語の科目のほかに、数学・物理などの学科目を学び、より高度な内容への橋渡しを行う。専門教育では、従来の解剖学・生理学・外科学といった系統講義のほかに、総合講義を大幅に取り入れ、特定のテーマについて横断的な講義を展開している。
自主的な基礎医学分野の実習を目的とした基礎研究体験プログラムも導入し、さらにアメリカのオクラホマ大学医学部等との学生交流も行っている。

看護学科(定員数:85人)

看護学科では、豊かな人間性と創造性を育む幅広い教養教育を基盤に、保健・医療・福祉の分野に対応できる高度な専門知識と技術を備えた看護の実践家・学術研究者、マネージメントができる看護専門職の育成を目指す。
カリキュラムは、看護の対象である人間を理解するための「基礎・教養科目」、看護学に関連する領域の専門知識を身につける「専門基礎科目」、看護に関わる専門理論の理解と実践を目指す「専門科目」の3段階構成。特に専門科目は、「看護学の基本」「看護学の展開(理論と実践)」「看護学の統合と発展」のステップを設け、看護学をより深く理解できるように編成されている。

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