【推薦入試】宮崎公立大学 人文学部 国際文化学科 (小論文過去問題解説)

推薦入試

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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宮崎公立大学 人文学部 国際文化学科の小論文対策

[令和5年度 学校推薦型選抜

問題 日本において女性が活躍する社会を実現するためには、固定的な性別役割分担意識を解消することや、 男性中心型労働慣行を改めることが必要であると指摘されています。性別役割分担意識とは、「男は仕事、 女は家庭」などのように、性別を理由として役割を分ける考え方のことです。また、男性中心型労働慣行とは、長時間勤務や転勤が当然視される男性中心の働き方を前提とする労働慣行のことです。
資料を参考にして、以下の3つの問いについて、あわせて600字程度で論述してください。なお、3つ の問いそれぞれの字数配分は自由です。

資料1:「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方に関する意識の変化(男女別) 出典:内閣府『令和2年版男女共同参画白害』

資料2:男女別に見た生活時間(週全体平均)(1日当たり、国際比較)出典:内閣府『令和2年版男女共同参画白害』


問1 日本人の性別役割分担意識はどのように変化してきたか、資料1から読み取れることを挙げなさい。

問2 諸外国と比較した場合、日本人の有償労働(収入を伴う労働)、無償労働(家事・育児・介護な
どの収入に結びつかない労働)にはそれぞれどのような特徴があるか、資料2から読み取れることを挙げなさい。

問3 固定的な性別役割分担意識の解消や男性中心型労働慣行の変革のためにはどのような取り組みが必要か、問1と問2で読み取ったことを踏まえて、あなたの考えを具体的に述べなさい。

小論文過去問題解説

問1: 資料1から読み取れることは、日本の性別役割分担意識において過去から現在にかけて変化が生じていることです。過去においては「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という伝統的な性別役割分担が支配的であったが、近年ではこの考え方に変化が見られます。特に、女性の働き方や社会参加が増加しており、家庭だけでなく、外での経済的な活動も行っていることが、性別役割分担意識の変化を示唆しています。女性の社会進出が進む一方で、男性も育児や家事に参加するケースが増えており、従来の性別に基づく役割分担が柔軟になりつつあることが読み取れます。

問2: 資料2から読み取れることは、日本において有償労働(収入を伴う労働)と無償労働(家事・育児・介護などの収入に結びつかない労働)の特徴が次のように異なることです。有償労働においては、男性の週平均労働時間が多い傾向が見られます。これは、男性が主に外で働くことが期待され、経済的な収入を得ることが一般的であることを反映しています。一方、無償労働においては、女性の週平均労働時間が男性よりも多く、家事・育児・介護などの家庭内での労働が女性によって主に担われていることが示されています。このような特徴から、日本においては性別に基づく労働の不均衡が依然として存在していることが読み取れます。

問3: 性別役割分担意識の解消や男性中心型労働慣行の変革を促進するためには、以下の取り組みが必要です。

  • 教育と意識改革: 性別平等に関する教育を強化し、性別役割分担の過去からの変遷と現在の状況を広く啓発する必要があります。また、固定的な性別役割分担に対する意識改革を奨励し、性別に関係なく個人の能力や選択肢を尊重する文化を醸成する必要があります。
  • 労働環境の改善: 労働環境をより柔軟かつ家庭との両立しやすいものに変革することが必要です。これには、育児休暇やフレックスタイム制度の充実、テレワークの普及、男性の育児休業取得の促進などが含まれます。男性中心型の労働慣行を見直し、男女が労働と家庭を両立させやすい環境を整えることが重要です。
  • 政策の推進: 政府や企業による性別平等政策の強化が必要です。女性の就業機会を増やし、男性も家庭内での役割を果たしやすいような政策を実施し、性別に関わらず公平な機会と報酬を提供することが不可欠です。

以上の取り組みを通じて、性別に基づく役割分担の解消と男女間の労働の平等を推進し、より包括的で公平な社会を実現することが可能となります。

宮崎公立大学の所在地・アクセス

所在地アクセス
宮崎県宮崎市船塚1-1-2 JR日豊本線「宮崎」駅から宮崎交通バスで約10分

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宮崎公立大学の入試傾向

  1. 共通テストの重要性:宮崎公立大学の人文学部入試では、共通テストのスコアが非常に重要です。共通テストの各科目で高得点を獲得することが入学に有利です。
  2. 個別学力試験:前期と後期の入試において、個別学力試験が行われます。前期入試では外国語科目(英語)、後期入試では学科試験はありません。個別学力試験においても高得点を目指すことが重要です。
  3. 小論文(個別(2次試験)):合格者のみが受験する小論文試験があります。英文資料の読解を含む場合もあるため、英語力や文章力を養うことが有利です。
  4. 英語(リスニングあり):英語科目にはリスニングテストが含まれています。英語リスニングの対策を行い、リスニングスキルを向上させることが必要です。
  5. 科目選択:共通テストの科目選択肢や個別学力試験の科目によって、受験科目を選択できるため、自分の得意科目を活かすことができます。

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人文学部 国際文化学科 (定員数:200人)

3専攻制のカリキュラム。
1つの専攻を体系的に学ぶとともに、ほかの2つの専攻を横断する学びを通じて、国際的視野を広げ、人間文化の現代的課題を探究する能力を身につける。2年次に専攻を選択しはじめ、3年次の専門演習の決定と同時に専攻も決定する。
◆言語・文化専攻では、哲学、歴史学、文学などの人文学の研究に加え、英語を中心とした言語研究や、文化の多様性とそれらの比較研究を行う。
◆メディア・コミュニケーション専攻では、情報・知識がメディアを使って生産され、社会に広がり、社会を変えていく過程の研究を通して、グローバル化する人間文化を理解する。
◆国際政治経済専攻では、人間文化に重大な影響を与えるグローバル化について、国際政治学や国際経済学の観点から分析・理解する。さらに、世界各地域の政治と経済についての多様な専門知識を身につける。

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