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記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
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小論文過去問題
R6年度 グローバルマネジメント学部 グローバルマネジメント学科 一般選抜(前期)
【問題】
国内外において、社会経済的要因が「健康格差」を生み出すことが明らかになっている。以下のA群・B群・c群の資料は、国内における「健康格差」について様々な調査結果から得られた記述や図表である。資料を通読し、以下の問いに答えなさい。なお、「健康格差」とは、地域や社会経済状況の違いによる集団における健康状態の差と定義される。
※本文省略
問1 A群の資料から、所得格差が健康へどのような影響を与えていると読みとれるか、150字以上200字以内で記述しなさい。
問2 B群の資料を用いて,健康の地域格差が生じる理由について200字以上250字以内で記述しなさい。なお、根拠として使用した資料について、「資料B2によると・・・」「・・・と資料B2に書かれている。」などのように文中に明記しなさい。
問3 A群・B群・C群の資料を複数用いて、健康格差を縮小する対策についてあなたの提案を350字以上450字以内で記述しなさい。なお,根拠として使用した資料について、「資料B2によると・・・」「・・・と資料B2に書かれている。」などのように文中に明記しなさい。
R6年度 グローバルマネジメント学部 グローバルマネジメント学科 一般選抜(中期)
【問題】
次の文章及び図は、OECD(経済協力開発機構)が加盟国の公共部門のマネジメントなどについてまとめた調査報告書の抜粋である。この文章及び図を読み、問1~問5に答えなさい。
※本文省略
出典:OECD,Government at a Glance 2019(平井文三訳『図表でみる枇界の行政改革−OECDインデイケータ(2019年版)』明石書店 2020年)をもとに一部改変
問1 ジェンダーの平等を推進するために内閣や議会に求められる役割として,下線部(1)で指摘されて
いることは何か。下記の選択肢の中から,正しいものを3つ選びなさい。
- 法律及び政策を通じて、女性の役割、能力及び権限に対する社会的態度の形成を支援すること。
- 議会が、その審議過程を通じて女性と男性のニーズに応え、自分たちが追求しようとする価値を
明らかにすること。 - 男性の公職立候補の制限をはじめとする強制力を伴う行動を通じて、議会の議席における男女の
割合の平等を早急に達成すること。 - 政策、公共サービス及び予算を、多様な背景を有する男女の具体的な便益に変換すること。
- ジェンダーの平等を推進するための法制度を精査し、専らジェンダーに基づく不当な差別の防止
を徹底することで、公共の場における女性の安全を確保すること。
問2 本文の【 A 】~【 C 】に当てはまる国名を図1~3から読み解き、それぞれ記入
しなさい。
問3 下線部(2)の a key goal across OECD countriesがどのような内容を指すか、100字程度で説明しなさい。
問4 議会及び公共部門雇用におけるジェンダー平等の状況について、本文及び図1~3から読み取れ
る日本の特徴は何か、200字程度で述べなさい。
問5 本文の内容を踏まえて、議会及び公共部門雇用においてジェンダーの平等を推進するためにどう
すればよいか、あなたの考えを300字程度で述べなさい。
R6年度 健康発達学部 食健康学科 一般選抜(前期)
【問題】
次の文章(英文)を読んで、問1および問2に答えなさい。なお、この文章はアメリカ合衆国の保健福祉省公衆衛生局が発表した社会的孤立と孤独に関する報告書の一部である。
※本文省略
出典: The U.S. Surgeon General’s Advisory on the Healing Effects of Social Connection and Community. “Our Epidemic of Loneliness and Isolation”, 2023(一部改変)
問1 下線部について、本文の内容を踏まえた上で、社会的孤立と孤独の違いを150字以内の日本語で説明しなさい。
問2 本文に記載されている社会的孤立と孤独のリスクについて、あなたがもっとも重視することを選び、それに対してどのような対策を講じたらよいか、あなたの意見を600字以内で述べなさい。
出題意図・評価観点
R6年度 グローバルマネジメント学部 グローバルマネジメント学科 一般選抜(前期)
人々の健康は、原因を遡ると社会経済的要因の影響を受けていることが明らかになっている。この出題は健康格差社会についての様々な調査報告から、文章読解力、図表読解力を通じ、論理的説明力を有するかを問う。また、格差縮小のための思考力や提案力の基盤(グローバルマネジメント学部のアドミッション・ポリシーに掲げる資質・能力)を有するかを問いている。健康長寿県である長野県において経営学・経済学を学ぶ学生に多面的な視野で専門を捉える必要を出題内容から学ぶことを期待している。
【問1】
社会経済的要因(ここでは所得格差)が、個人の健康行動(食事・喫煙等)や医療の受診行動(受診等)、心理的要因(うつや不安等)に影響し、心身(こころとからだ)の健康状態に影響を与えていることを文章や図から読み取れているかを問う問題である。
【問2】
社会経済的要因(ここでは地域特性による環境要因の違い)が、どのように健康の地域格差を生じさせているのか経路の概要が読み取れているかを、根拠となる資料を提示させて問う問題である。
【問3】
グローバルマネジメント学部のアドミッション・ポリシーである「社会や地域の課題解決のための事業創造、課題解決のために活動するリーダーとなることを志す者」を意識し、健康格差縮小対策について受験者に提案させる形式としている。自身の提案が資料を根拠に説得力のあるものになっているか、事業創造・課題解決へのチャレンジになっているかを問う問題である。
R6年度 健康発達学部 食健康学科 一般選抜(中期)
近年、重大な社会問題として再認識されるとともに、その対応方策について議論が進められている「ジェンダー平等」に関する文献から出題した。問題文は、政治及び公共部門雇用を対象としており、政治学・行政学との関連性が強いものではあるが、社会的関心が高いテーマであり内容も明快であるため、専門知識を有しなくとも十分読解可能である。この出題から、社会に対する関心と、大学生として必要な読解力、問題認識力、論理的説明力を有しているかを問うことを意図した。
【問1】
問題文の該当箇所に記載されている内容を正確に読み取る力を問うもので、特に英語の文章読解力と論理的思考力を評価する問題である。
【問2】
図に示されたデータを正確に読み取る力を問うもので、特に図の読解力を評価する問題である。
【問3】
問題文の該当箇所に記載されている内容を正確に読み取り、要点をまとめて適切に文章化する力を問うもので、特に英語の文章読解力と問題認識力、表現力を評価する問題である。
【問4】
問題文及び図から、OECD諸国との比較を通じて日本の特徴を読み解き、適切に文章化する力を問うもので、特に読解力と論理的説明力、表現力を評価する問題である。
【問5】
問題文の問いを理解し、自身の考えを表現する力を問うもので、社会に対する関心、読解力、問題認識力、論理的思考力・説明力、表現力を総合的に評価する問題である。
学部学科、コース
グローバルマネジメント学部
グローバルな視野を持ち起業家精神を身につけ、地域の資源や人材を生かして事業を展開できるビジネスリーダーを育成する。英語集中プログラムと海外プログラムを通して「読む・聞く・書く・話す」の4技能を体系的・実践的に身につけ、グローバル社会での活躍を目指す。以下の3コースを設置。
①グローバル・ビジネスコースでは、経営学や経済学、会計学といった企業経営に関する知識を修得する。
②企(起)業家コースでは、企業、事業承継、第二創業などに関する知識を修得。社会や地域の課題を解決する人材を育成する。
③公共経営コースでは、公共経営に関する知識を修得し、地域課題を解決する企画立案能力や実践力を養う。
健康発達学部
長野県の健康長寿を支える食の営み、信州型自然保育など、地域が誇るコンテンツを大切に、地域とともに歩む学びを推進する。各学科の専門分野で、グローバルな視野を持って活躍するリーダーを育成する。
食健康学科では、人びとの健康やQOL(生活の質)の向上に寄与できる食を通じた健康のプロフェッショナルを育成する。健康発達概論、給食経営管理論、公衆栄養学といった専門科目を学び、栄養学を中心とした食物や人体に関する専門的知識・技術を修得する。所定単位修得により、管理栄養士国家試験受験資格、栄養教諭一種、栄養士などの資格・免許状の取得が可能。
こども学科では、15名の保育・幼児教育の専門家とともに子どものよりよい発達環境・教育に関する知識やグローバルな視野を身につけ、子育ての課題解決ができる専門性と実践力の修得を目指す。健康発達概論、こどもと環境、こども学といった専門科目を学ぶ。保育士、幼稚園教諭一種免許状が取得可能で、将来の保育・幼児教育のリーダーとなる人材を育成する。
所在地・アクセス
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