新潟県公立高校入試の英語の傾向と対策

高校入試

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴27年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。

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試験構成と配点

新潟県公立高校入試の英語は、大問4問で構成されており、配点は以下の通りです。

  • リスニング:32点
  • 対話文:28点
  • 英作文:10点
  • 長文読解:30点

合計100点満点で、試験時間は50分間となっています。リスニングの放送は約10分間で行われるため、残り40分で対話文・英作文・長文読解を解くことになります。

各大問の特徴

リスニング

リスニングは約10分間の放送を基に行われます。出題形式は以下の3種類です。

  1. 放送内容に合った適切な英文を選択する問題
  2. イラストや地図を見て正しい選択肢を選ぶ問題
  3. 放送内容を基に空欄を記述で補う問題

リスニングは配点が32点と高いため、日頃から英語を聞き取る練習を積み重ねることが重要です。

対話文

対話文は350~400語程度で、登場人物は2~3人となっています。内容が比較的把握しやすい構成ですが、設問形式は多岐にわたります。具体的には以下のような設問が出題されます。

  • 空欄補充
  • 整序問題
  • 内容選択
  • 日本語での具体的説明

対話文を正確に読み取る力と、基本的な文法理解が必要とされる大問です。

英作文

英作文は、与えられたテーマに沿って4~5行以内で自由英作文を書く問題が中心です。また、以下のような問題が組み合わされることもあります。

  • 対話文が成立するように質問文を英語で書く
  • 紹介文を3行以内で書く

基本的な英語表現を使って自分の意見や考えをまとめる力が求められます。

長文読解

長文読解は例年500~550語程度の英文が出題される傾向にあります。出題形式としては、指示語を問う問題、内容選択問題、英問英答、さらに英文に対して日本語で具体的に答える問題など、多彩な形式が見られます。

日本語で説明する問題が含まれるため、文章の全体的な内容を正確に把握し、それを的確に表現する力が重要です。

傾向と対策

長文読解の重視

大問4問中3問が長文問題になる年度もあり、近年は全体の単語数が増える傾向にあります。約 530語ほどの長文が出題されたこともあるため、スピードを意識して読む練習が欠かせません。形式に慣れるために、日常的に長めの英文に触れておくことをおすすめします。

リスニングの重要性

リスニングの配点は32点と最も高く、全体の得点に大きく影響します。英語の音声に慣れていないと、正確な内容把握が難しくなります。普段から英語の音源に触れる機会を増やし、聞いた内容を要約するなど、実践的なトレーニングを行うことが効果的です。

英作文の比重増加

4行以内などの制限付き自由英作文が出題されるため、基本的な表現を用いて自分の考えを的確に述べる力が求められます。短い文で簡潔にまとめる練習をしておくと、本番でもスムーズに文章を組み立てやすくなります。

時間配分の重要性

リスニングに約10分が割かれた後、残りの40分で対話文・英作文・長文読解を解く必要があります。長文読解が多いため、時間が足りなくなる生徒も少なくありません。模擬試験や過去問演習などで、実際の試験時間を意識した練習を積むことが大切です。

基本文法の重視

対話文や英作文では、並べ替え問題や動詞の活用など、基本的な文法力が問われるケースが多く見られます。文法事項を一通り網羅し、特に苦手な単元は重点的に復習することで、失点を防ぐことができます。

読解力と表現力の両立

英語力だけでなく、読み取った内容を日本語で説明する問題も出題されます。英文内容をしっかり理解し、自分の言葉で分かりやすくまとめる国語力も同時に求められます。英文を読んだ後、日本語で要約する練習を繰り返し行っておくと効果的です。

多様な形式への対応

近年、共通テストに類似した形式の問題も取り入れられています。設問形式や題材も多岐にわたるため、さまざまなタイプの問題演習を積み、初見の形式にも臨機応変に対応できるようにしておきましょう。

最近の動向

2024年度の英語の平均点は50.7点でした。このことからも、一定の難易度で出題されていることがうかがえます。また、2025年度から新潟高校・新潟南高校・新潟商業高校では学校独自検査が廃止される予定です。これにより学力検査の重要性がさらに高まることが予想されます。

まとめ

新潟県公立高校入試の英語では、リスニング・長文読解・英作文のウエイトが高いため、以下のポイントを中心に対策を進めると効果的です。

  • 長文読解:スピードを意識し、英文量に慣れておく
  • リスニング:配点が高いため日頃から英語音声に触れる機会を作る
  • 英作文:短い制限文字数の中で自分の意見をまとめる練習
  • 時間配分:リスニング終了後の残り40分をどのように使うかプランを立てる
  • 基本文法の強化:並べ替えや活用変化など基本問題での失点を防ぐ
  • 日本語での説明力:読解した内容を日本語でまとめるトレーニング

今後も傾向をチェックしながら、バランスの取れた対策を積み重ねていくことが合格への近道です。しっかりと計画を立てて学習に取り組んでください。

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