【推薦入試】沖縄県立看護大学 看護学部 看護学科 (小論文過去問題解説)

推薦入試

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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沖縄県立看護大学 看護学部 看護学科の小論文対策

[令和2年度 特別選抜試験問題

【問題Ⅰ】次の文章を読んで以下の問いに答えなさい。

課題文は非公開です。

出典:山崎亮著、コミュニティデザインの時代、中公新書、2016 年.より本文の一部を抜粋し改変

《設問1》筆者が文中で示している現代社会の課題とは何か、200字以内で記述しなさい。

《設問2》本文にあるようにお客さん化した住民が増えると要望に対応するための行政職員が必要になる。以下のように仮定した場合、A町とB町の「お客さん化した住民」に対応する行政職員にかかる毎月の人件費は、いくらの差でどちらが高いか答えなさい。

A町の人口は7560人で、「お客さん化した住民」と「主体的にまちに関わる住民」の比は4対1である。B町の人口は18320人で、「お客さん化した住民」と「主体的にまちに関わる住民」の比は3対7である。「お客さん化した住民」250人に対し、1名の行政職員の配置が必要である。行政職員1名あたりの人件費は毎月24万円である。ただし、「お客さん化した住民」が251人の場合は2名の行政職員の配置が必要である。

《設問3》本文を踏まえて、あなたの「つながり」と「まちへの関わり」を振り返り、あなた自身が地域づくりのために工夫・改善できることを 600字以内で記述しなさい。

ポイント

出題意図

本題材は「コミュニティ」が中心テーマである。地域包括ケアの時代には、地域にある暮らしのなかの課題に対して我が事として主体的に行動できる人材が求められている。それは、アドミッションポリシーの「1.人の生命と健康に関心を持ち、看護職者として社会に貢献したいという意欲」、「2.幅広く学問を学ぶ能力を持ち、主体的に学習する習慣を身につけている」ことに関連する。「コミュニティ」をキーワードとして、設問1では、文章読解力と要約力を問う。設問2では、基本的な計算を踏まえて、物事を構造的に思考する能力について問う。設問3では、自己の行動を振り返り、地域のために自己の能力を発揮させる主体性を問う。

<沖縄県立看護大学の公開内容からの引用>

小論文過去問題解説

《設問1》 この設問では、まず文章の中から筆者が指摘している社会の課題を抽出する必要があります。文章を注意深く読み、どの部分が現代社会の課題を示唆しているのかを理解します。具体的な言葉や表現に注目し、それを簡潔にまとめて記述します。要約力が問われるため、主題を明確に捉えることが重要です。

《設問2》 この設問では、数値や比率を駆使して論理的に計算する必要があります。まず、与えられた人口や比率から「お客さん化した住民」の数を計算し、それに基づいて行政職員の配置数を求めます。最後に人件費の差を計算して答えます。計算過程や各ステップをわかりやすく示すことがポイントです。物事を構造的に整理し、論理的に結論へと導く力が求められます。

《設問3》 この設問では、自分自身の経験や行動を振り返り、地域づくりに対する工夫や改善策を考える必要があります。まず、自分のつながりやまちへの関わりを客観的に把握します。その上で、具体的な例や経験を交えながら、地域においてどのように主体的に行動できるかを考えます。自らができる範囲での具体的なアクションや提案を示すことが重要です。主体性や主観的な視点を持ちながらも客観性を保ちながら記述することが求められます。

沖縄県立看護大学の所在地・アクセス

所在地アクセス
沖縄県那覇市与儀1-24-1       沖縄都市モノレール「旭橋」駅下車し、那覇バスターミナルからバス15分、「県立看護大学」前下車

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沖縄県立看護大学の入試傾向

公立大学法人沖縄県立看護大学の入試は、主に以下のような傾向があります。

看護学部の学科試験は、大学入学共通テスト5教科5科目のみとなり、共通テストの配点が非常に高くなっている為、共通テストが非常に重要な試験となっています。 また、個別試験では小論文と個別面接が実施されますので小論文の過去問題の演習が大事になってきます。

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看護学部 看護学科 (定員数:80人)

幅広い教養と倫理的な価値観を持った豊かな人間性を育成し、健康の保持増進、疾病予防からリハビリテーション、終末ケアまでの広範囲にわたる保健看護活動を実践できる人材の育成を目指す。教育課程は、以下の5つの科目群で編成されている。
教養科目は、社会に求められる市民にふさわしい知性と感性を高め、創造力を養う科目群である。専門教養科目は、保健看護をより広く、科学的に学習していく準備として習得が必要な科目群である。広域・基盤看護科目は、あらゆる発達段階の人びとの看護に、共通して必要な知識・技術・態度を学ぶ科目群である。
生涯発達看護科目は、周産期、小児期、成人期、老年期の各期にある対象の特徴に応じて、家族も含めて適切な看護を実践する能力を養う科目群である。統合科目は、看護職者として、倫理観を持ち、自らを律し、他者と連携し専門職者として看護の役割を担う能力を養うための科目群である。

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