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沖縄県立芸術大学 美術工芸学部 美術学科 芸術学専攻の概要

芸術学専攻は、多様な芸術形態や文化を探求するプログラムです。伝統と現代のアートを結びつけ、学生には絵画、彫刻、工芸、デザインなど幅広い表現手法を学びます。創造力を育て、個々の芸術家としての独自性を尊重しながら、専門知識や技術を磨きます。沖縄の豊かな文化や歴史からインスピレーションを得ながら、グローバルな視点も大切にし、学生が自身の芸術の道を見つけられるようサポートしています。

前期 美術工芸学部 美術学科(芸術学専攻)

2022年前期 遠隔入試/選択提出型 指定字数なし 300点/1000点

問1) 西洋美術には疫病の蔓延する様子や恐怖を描いたものや、疾病を退けるための祈願にかかわる作品などがあります。西洋美術における疫病について調べ、論じなさい。
問2) 2019年10月首里城で発生した火災で王殿を含む九つの施設が焼失しました。その半年前の2019年4月にはパリのノートルダム大聖堂がやはり火災で屋根や尖塔を含も建築の広い部分を失いました。また火災に限らず文化財や芸術作品が災害などで損害を受けることがあります。文化財・芸術作品の保護や修復などについて調べ、論じなさい。
問3) 芸術には様々なジャンルがあり、その中でも「美術」は視覚イメージの表現です。そういう意味では、美術は私たちの身の周りに溢れでおり、そのすべてが研究の対象になると言えるでしょう。これらの資格イメージ文化(映画・写真・アニメ・漫画・広告)の中から好きな作品あるいは気になる作品を一つ挙げ、それについて述べなさい。

2021年前期 事前提出 B4判解答用紙2枚 300点/1000点

問題 辻惟雄著「日本美術の見方(岩波 日本美術の流れ7)」(岩波書店,1992年)

(1)ここで述べられる「余白」、「間」 について、概要を説明しなさい。
(2) 文中の長谷川等拍(松林図屏風)の余白は何を表現しているか、あなたの解釈を述べなさい。
(3) 洋の東西、ジャンルを問わず、造形作品の空間構成や空開表現の方法は多くあります。「余白」、「間」以外の空間構成・空間表現を持つ作品を一つ取り上げ、その造形的特徴や意味内容について述べなさい。

2020年前期 120分 B4判解答用紙2枚 200点/800点

問1 [出典] エルンスト・Ｈ・ゴンブリッチ著(中山奥夫訳)「若い読者のための世界史一原始から現代まで一」(中央公論美術出版、2004年)

(1)下線部(1)について、「自分の目で見、自分の目でつかむ」というのはどういうことを意味しているか考え、300字程度で述べなさい。
(2)下線部(2)について、筆者は当時の「優れた職人」と「偉大な画家」の違いをとのように考えていると思うか、300字程度で論じなさい。

問2 美術表現は歴史の出来事や社会状況を表し、ある種のメッセージを示すことが可能か、「美術と社会の関係」についてのあなたの考えを、今まで見た美術作品を挙げながら述べなさい。美術作品は美術書の図版や美術館だけでなく、インターネットやテレビなどで見たものでも構いません。

2019年前期 120分 B4判解答用紙2枚 200点/800点

問1 ［出典］ 高村光太郎著「触覚の世界」(「芸術論集 緑色の太陽」岩波書店,1982年)

問 文章は、彫刻家で詩人の高村光太郎が書いたものである。文章を読んで、問題に答えなさい。
(1)高村は「彫刻はいちばん根源的な芸術である」(下線部)と主張しているが、本当にそうなのか、あなたの考えを述べなさい。
(2) 芸術作品を制作するとき、あるいは鑑賞するときの知覚や感覚の動きについて、あなたの経験に基づいて論じなさい。

問2 今日、例えばインターネット上で触れることのできる多種多様なコンテンツ、あるいはマンガ、アニメ、ゲームといったポピュラーカルチャーがあり、同時に美術も存在するといったように、さまざまな「表現されたもの」があります。このような現状を踏まえて、ではいったい、どのようなものが「芸術」であるのか、考えるところを述べなさい。(問1、問2それぞれにB4年解答用紙1枚)

2018年前期 120分 B4判解答用紙2枚 200点/800点

問1［出典］横山善正著 「ホスピスが美術館になる日 ケアの時代とアートの未来」(ミルネヴァ書房、2011年)

設問 文章を読んで考えたことを自由に述べなさい。
問2 あなたが好きな美術作品について、いつ、どこでみたのかについても触れながら、その作品のどういったところが好きなのか述べなさい。図版やテレビ、インターネットなど、美術館や展覧会以外で見たものでも構いません。

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沖縄県立芸術大学 美術工芸学部 美術学科 芸術学専攻の志望理由書や面接対策として理解を深めておくと良い事柄など

芸術学専攻は沖縄の文化と歴史を尊重しつつも、グローバルな視野と教養を持って、芸術領域で活躍できる人材育成をしています。

そのために、まず、様々な芸術へ強い関心を持っていること。そして、その分野での知識や思想を他人とのコミュニケーションを通して表現することに関心があること。術作品の鑑賞や、制作、芸術運動から、経験に基づく思考を行えること。今の芸術のあり方から、その未来を見据え行動することができる、人材が求められています。

志望理由書や、面接では、このようなことを背景に、あなたの過去の経験などを統合的に咀嚼し、適切な方法で大学側へ伝えることが大切です。

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