埼玉県立大学は難しい?埼玉県立大学の合格最低点や偏差値、多い出身高校!

大学受験
  • 埼玉県立大学は頭いいの? すごいの? 難しいの?
  • 埼玉県立大学はどんな大学?
  • 埼玉県立大学に通う学生の出身高校は?
  • 埼玉県立大学の偏差値や入試の合格最低点は?

創立以来、保健・医療・福祉分野におけるスペシャリストを輩出してきた埼玉県立大学

設備の充実した広大なキャンパスで、少人数制による密度の濃い授業を受けることができ、さらには国家試験の受験資格も取得できるとあって、人気の公立大学となっています。

今回は、そんな埼玉県立大学について受験生が気になる疑問、「埼玉県立大学は頭いいの?すごいの?」「埼玉県立大学の入試は?」ということについて、わかりやすく説明していきます。

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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埼玉県立大学は頭いいの?すごいの?

まずは、埼玉県立大学の難易度についてです。埼玉県立大学に入学している人は、どのくらい頭がいいの? すごいの? 難しいの?と気になりますよね。

埼玉県立大学はどのような大学なのか、在学生の出身高校はどこなのか、偏差値はどのくらいなのか、ということが分かれば、難易度をイメージしやすくなると思います。さっそく見ていきましょう。

埼玉県立大学について

沿革

埼玉県立大学は、1999年に埼玉県越谷市に設置された公立大学です。 2009年に大学院が設置され、専攻によっては博士後期課程まで学ぶことができます。

学部・学科

保健医療福祉学部

  • 看護学科
  • 理学療法学科
  • 作業療法学科
  • 社会福祉子ども学科
    • 社会福祉学専攻、福祉子ども学専攻
  • 健康開発学科
    • 健康行動科学専攻、検査技術科学専攻、口腔保健科学専攻

学部は保健医療福祉学部のみで、看護学科、理学療法学科、作業療法学科、社会福祉子ども学科、健康開発学科の5学科を擁しています。

社会福祉子ども学科には社会福祉学専攻と福祉子ども学専攻があり、健康開発学科には健康行動科学専攻、検査技術科学専攻、口腔保健科学専攻があります。

埼玉県立大学の特長

埼玉県立大学の特長としては、さまざまな免許や資格を目指せること、それらの合格率が高いこと、専門職連携教育に力を入れていることが挙げられます。

保健・医療・福祉に関する13の免許・資格を目指すことができる

埼玉県立大学では、国家試験や教員免許、民間資格など、さまざまな資格を目指すことができます。どのような資格を目指すことができるのか、学科別に見ていきましょう。

  • 看護学科
    • 国家資格である「看護師」「助産師」「保健師」の受験資格を取得でき、一級免許状「養護教諭」を目指すことができます。
  • 理学療法学科
    • 国家資格である「理学療法士」の受験資格を取得できます。
  • 作業療法士
    • 国家資格である「作業療法士」の受験資格を取得できます。
  • 社会福祉子ども学科
  •  社会福祉学専攻
    •  国家資格である「社会福祉士」「精神保健福祉士」の受験資格を取得でき、「保育士」資格も目指すことができます。
  •  福祉子ども学専攻
    •  国家資格である「社会福祉士」の受験資格を取得でき、「保育士」資格と一級免許状「幼稚園教諭」も目指すことができます。
  • 健康開発学科
  •  健康行動科学専攻
    •  一級免許状「養護教諭」を目指すことができます。
  •  検査技術科学専攻
    •  国家資格である「臨床検査技師」の受験資格、民間資格である「健康食品管理士」の受験資格を取得することができます。
  •  口腔保健科学専攻
    •  国家資格である「歯科衛生士」の受験資格を取得でき、一級免許状「養護教諭」も目指すことができます。
高い合格率

埼玉県立大学は国家試験の合格率が高い、ということも特筆すべき点です。2021年度の結果を見てみましょう。()内は全国平均です。

  • 看護師 100%(96.5%)
  • 助産師 100%(99.7%)
  • 保健師 100%(93.0%)
  • 理学療法士 100%(88.1%)
  • 作業療法士 97.6%(88.7%)
  • 社会福祉士 82.0%(53.0%)
  • 精神保健福祉士 100%(82.1%)
  • 臨床検査技師 100%(86.4%)
  • 歯科衛生士 100%(97.4%)

全員合格の100%が続出しています。いずれの国家試験でも合格率が全国平均を上回っており、埼玉県立大学で学んだ学生が優秀であるとわかる結果になっています。

現代の利用者のニーズに応える「専門職連携教育」を実践している

現代の保健・医療・福祉分野では、多くの専門職がそれぞれの専門性を生かしつつ、連携して利用者本位のケアを行なっていくことが主流となっています。

埼玉県立大学では、創立以来全国に先駆けて専門職連携教育を実施しており、他大学との「大学間連携教育」にも発展させてきました。この事業は、文部科学省や日本学術振興会から高い評価を受けています。

五十嵐塾長
五十嵐塾長

埼玉県立大学は、創立20年あまりと比較的新しい大学ですが、現代の保健・医療・福祉のニーズに応える先進的な取り組みを早くから行なってきました。多職種間連携の重要性を学んだ卒業生が現場で活躍していることがうかがわれますね。

埼玉県立大学に通う学生の出身高校

続いて、埼玉県立大学の合格者数が多い高校を見ていきましょう。受験生にとってイメージしやすい高校の偏差値を見れば、埼玉県立大学の難易度も推測がつきますね。

2021年度の合格者数ランキングと偏差値

  • 1位 越谷北高等学校 67−68
  • 2位 浦和西高等学校  67
  • 2位 伊奈学園総合高等学校  61
  • 4位 熊谷女子高等学校  64
  • 4位 所沢北高等学校  67−68
  • 6位 川越女子高等学校  69
  • 7位 不動岡高等学校  65−67
  • 7位 川口北高等学校  66
  • 7位 浦和第一女子高等学校 72
  • 10位 蕨高等学校 66−68
  • 10位 さいたま市立浦和高等学校 70
  • 10位 熊谷西高等学校  62−63
  • 10位 牛久栄進高等学校  64
  • 10位 与野高等学校  58
五十嵐塾長
五十嵐塾長

合格者数トップ10は、牛久栄進高等学校を除き、地元埼玉県の県立高校が占めました。各校の偏差値を見れば、埼玉県立大学に入学している学生が「頭いい」ということが推測できますね。

埼玉県立大学の偏差値

では実際、埼玉県立大学の偏差値はどのくらいなのでしょうか。学科別に見ていきましょう。

  • 看護学科 58−59
  • 理学療法学科 59−61
  • 作業療法学科 56−58
  • 社会福祉子ども学科
    • 社会福祉学専攻・福祉子ども学専攻 57−62
  • 健康開発学科
    • 健康行動科学専攻 57−61
    • 検査技術科学専攻 59−64
    • 口腔保健科学専攻 54−59
五十嵐塾長
五十嵐塾長

いずれも偏差値は60前後と高めで、いわゆる難しい学校の部類に入ると言えるでしょう。

埼玉県立大学の入試について

ここまで、埼玉県立大学は国家試験の合格率が高い、入学時の偏差値は比較的高くなかなか難しいということを説明してきました。設備の充実や少人数制、現代のニーズに合った教育内容も魅力ですね。

では、入試はどのようになっているのでしょうか。いくつかのデータを見ていきましょう。

埼玉県立大学の入試方法

埼玉県立大学には、一般選抜(前期・後期)と学校推薦型選抜があります。なお、一般選抜の後期日程は2024年度入試から廃止となることが決定しています。

一般選抜

入学者の選抜は、大学入学共通テスト、オープン課題および調査書等の提出書類を総合的に判定して行われます。大学入学共通テストの科目は、学科によって異なります。2022年度の前期日程について確認していきましょう。

看護学科

5教科5科目 国語、地理歴史 ・公民、理科、数学、外国語

  • 「国語」(古文・漢文を含む)
  • 「世界史B「日本史B「地理B」「現社」「倫理」「政経」「倫理・政治経済」から1科目
  • 「物理」「化学」「生物」「地学」から1科目
  • 「数Ⅰ・数A」「数Ⅱ・数B」から1科目
  • 「英語」(リスニングを含む)

理学療法学科・作業療法学科・健康開発学科検査技術科学専攻

4教科5科目または5教科5科目 国語、地理歴史 ・公民、理科、数学、外国語

  • 「国語」(古文・漢文を含む)
  • 「世界史B」「日本史B」「地理B」「現社」「倫理」「政経」「倫理・政治経済」 から1科目
    • ※理科1科目選択の場合のみ
  • 「物理」「化学」「生物」「地学」から1または2科目
  • 「数Ⅰ・数A」「数Ⅱ・数B」から1科目
  • 「英語」(リスニングを含む)

社会福祉子ども学科・健康開発学科健康行動科学専攻/口腔保健科学専攻

5教科5科目または6科目 国語、地理歴史 ・公民、理科、数学、外国語

  • 「国語」(古文・漢文を含む)
  • 「世界史B」「日本史B」「地理B」「現社」「倫理」「政経」「倫理・政治経済」から1科目
  • 「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」「物理」「化学」「生物」「地学」から1科目
    • ※ただし理科の「基礎を付した科目」は、2科目で他の科目1科目の扱いとする。
  • 「数Ⅰ・数A」「数Ⅱ・数B」から1科目
  • 「英語」(リスニングを含む)
オープン課題とは

オープン課題は、新型コロナウイルス感染防止の観点から、各自が記入の上、期日までに郵送で提出する形式をとっています。

次のようなテーマが課されるようです。

埼玉県立大学が掲げている以下の3つのアドミッションポリシーについての質問と、それらを踏まえた上での自己PRを書く

  1. 高い専門的知識、技術の修得に必要な基礎的学力
  2. 保健医療福祉の分野における学術的探求や実践的活動に取り組む意欲
  3. 多様な人々と関わりあうことのできる基本的なコミュニケーション能力
五十嵐塾長
五十嵐塾長

例年通りであれば、2023年度の入学者選抜要項は7月中旬頃に発表されます。最新の情報は、各自必ず埼玉県立大学の公式ホームページ等でご確認ください!

学校推薦型選抜

出願資格

学校推薦型選抜試験を受けるには、以下のような条件を満たしている必要があります。

  • 現役生であること
  • ①から③のいずれかを満たしていること
    • ①埼玉県内の高等学校に在学する者
    • ②2021年4月1日以前から引き続き埼玉県内に住所を有する者
    • ③2021年4月1日以前から引き続き埼玉県内に配偶者又は一親等の直系尊属が住所を有する者
  • 出願時までの総科目全体の評定平均値が3.5以上の者
  • 卒業後は、埼玉県内で修学した学科に関連する職業に就く強い意志を持つ者
選抜方法

学校推薦型選抜では、大学入学共通テスト免除となり、小論文、面接代替課題及び調査書等の提出書類によって総合的に合否判定されます。

配点は、小論文70点、面接代替課題および調査書等30点、合計100点です。

面接代替課題は、回答用紙を使用して記述式で実施されます。課題文は試験当日に提示されます。

埼玉県立大学の学部別出願状況

2022年度の学科別出願状況は以下の通りです。募集人数や受験科目が少ない後期日程では、かなりの狭き門となっていますね。

前期

  • 看護学科 2.2倍
  • 理学療法学科 3.6倍
  • 作業療法学科 3.2倍
  • 社会福祉子ども学科 社会福祉学 2.2倍
  • 社会福祉子ども学科 福祉子ども学 2.3倍
  • 健康開発学科 健康行動科学 3.3倍
  • 健康開発学科 検査技術科学 4.4倍
  • 健康開発学科 口腔保健科学 1.5倍

後期

  • 看護学科 10.9倍
  • 理学療法学科  22.8倍
  • 作業療法学科  9.3倍
  • 社会福祉子ども学科 社会福祉学  11.2倍
  • 社会福祉子ども学科 福祉子ども学  16.5倍
  • 健康開発学科 健康行動科学  22.6倍
  • 健康開発学科 検査技術科学  14.0倍
  • 健康開発学科 口腔保健科学 13.0倍

埼玉県立大学の合格最低点の推移

このような倍率の中、大学入学共通テストで何点取れば合格できるのでしょうか。2021年度および2020年度の各学科の合格最低点と得点率を見てみましょう。

  • 看護学科
    • 2021年度 353.1/500点(70.6%)
    • 2020年度 406.7/600点(67.8%)
  • 理学療法学科
    • 2021年度 357.3/500点(71.5%)
    • 2020年度 404.3/600点(67.4%)
  • 作業療法学科
    • 2021年度 336.3/500点(67.3%)
    • 2020年度 396.8/600点(66.1%)
  • 社会福祉学科 社会福祉学
    • 2021年度 336.5/500点(67.3%)
    • 2020年度 383.6/600点(63.9%)
  • 社会福祉学科 福祉子ども学
    • 2021年度 341.1/500点(68.2%)
    • 2020年度 388.9/600点(64.8%)
  • 健康開発学科 健康行動科学
    • 2021年度 327.8/500点(65.6%)
    • 2020年度 394.3 /600点(65.7%)
  • 健康開発学科 検査技術科学
    • 2021年度 368.3 /500点(73.7%)
    • 2020年度 427.6 /600点(71.3%)
  • 健康開発学科 口腔保健科学
    • 2021年度 334.3/500点(66.9%)
    • 2020年度 394.6/600点(65.8%)

学科によっていくらかばらつきがありますね。健康開発学科検査技術科学専攻は、70%取っていても確実とは言えない状況です。

五十嵐塾長
五十嵐塾長

埼玉県立大学に合格するためには、大学入学共通テストの対策をしっかり行い、埼玉県立大学のアドミッションポリシーを理解した上で、自分はどのように学んでいきたいかということを考えておく必要があります。

まとめ

今回は、埼玉県立大学は難しい? 埼玉県立大学の合格最低点や偏差値は? 出身高校は? というテーマで、埼玉県立大学の特長、難易度、入試情報について説明してきました。

少子高齢化が進むこれからの日本社会において、保健・医療・福祉分野における専門職の重要性はますます高まると考えられます。

埼玉県立大学では、現代社会の一員として、豊かな人間性を軸に、専門職として他職種と連携しながら、人々の健康と生活を支え社会に貢献できる人材を育てることを理念に掲げています。

興味を持った方は、オープンキャンパスや高校団体での大学見学に足を運んでみてはいかがでしょうか!

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