【推薦入試】埼玉県立大学 保健医療福祉学部(小論文過去問題解説)

推薦入試

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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埼玉県立大学 保健医療福祉学部の小論文対策

[令和5年度 学校推薦型選抜 60分]

問題 次の文章を読んで、設問に答えなさい。

英文の課題を和訳した要約です。

19歳の少女が関東からやって来て、「家族になれるのかな」と不安を抱いていました。彼女は生まれた家庭で虐待を受け、2016年に中学生の時に児童相談所に保護されました。中学卒業まで児童福祉施設で生活し、高校進学の際に里親を希望し、中年夫婦の里親に預けられました。しかし、里親との関係が息苦しさを感じさせ、彼女は別の里親に移りました。2つ目の里親は経験豊かで対応が良かったが、学校での問題から家出しました。彼女は再び児童相談所に保護され、児童養護施設で生活しています。この状況について、「里親のせいではない。関係がうまく築けなかった」と彼女は述べています。日本では、実の親と同居できない子供の多くは児童福祉施設で養護されており、政府は「家族のケアを最優先に」という原則に従って里親の増加を奨励しています。しかし、里親の指導や子供との互換性確認が重要であり、里親家庭への支援が必要です。また、虐待の影響を受けた子供に対する心理的なサポートも提供されるべきです。ベテラン里親が虐待の影響を受けた少女を引き取った事例も紹介され、家庭の安定を保つためのサポートが必要であることを示唆しています。

【問題1】空欄(1)~(5)に最も適するものを次の(ア)~(力)から選び、記号で答えなさい。

(ア)to stop attending and she became socially withdrawn

(イ)to abuse or other reasons

(ウ)to start over with a different family

(エ)to treat the children differently

(オ)to another foster family after only three weeks

(力)to see the children grow up

【問題2】次の各問に答えなさい。

(1)下線部(a)~(e)が指すものを次の(ア)~(力)から選び、記号で答えなさい。必要があれば、同じ記号をくり返し用いてもよい。

(ア)児童相談所 (イ)児童福祉施設 (ウ)里親たち

(エ)一般家庭の子どもたち (オ)実の親と暮らせない子どもたち (力)里親会や民間団体

(2)下線部(A)で述べられている状況を受けて、行政側のどのような対応が必要となるでしょうか。本文で述べられている事例や問題を踏まえ、あなたの考えを具体的に320字以上400字以内の日本語でまとめなさい。

小論文過去問題解説

【問題2】(2)

里親たちが子どもたちを受け入れ、愛情を持って育てている一方で、子どもたちには過去の虐待やトラウマがある場合、家庭内での問題が生じることがあります。このような状況に対処するために、行政側には以下の対応が必要です。

まず、児童相談所や児童福祉施設は、里親たちに対して精神的および心理的なサポートを提供する必要があります。子どもたちのトラウマや心の傷を理解し、適切なカウンセリングや心理療法を提供することが重要です。

さらに、里親たちへの教育とトレーニングを強化し、虐待の予防策や子育てのスキル向上をサポートするプログラムを実施するべきです。子どもの特別なニーズに対応できるよう、里親たちに必要な情報とリソースを提供することが必要です。児童相談所と児童福祉施設は、里親たちと子どもたちの関係を定期的にモニタリングし、問題が発生した場合に早期に介入できる仕組みを整える必要があります。子どもたちの福祉と安全を最優先に考え、適切なサポートと保護を提供することが求められます。

以上の対応策により、里親たちと子どもたちの幸福と安定した成長をサポートし、里親制度をより効果的に運用できるでしょう。

埼玉県立大学の所在地・アクセス

所在地アクセス
埼玉県越谷市三野宮820 東武伊勢崎線「せんげん台」駅下車、バスで約5分

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埼玉県立大学の入試傾向

公立大学法人埼玉県立大学の入試傾向は、以下のような特徴があります。

  1. 共通テストを活用: 多くの学部や学科で、共通テストの成績が重要な要素とされています。共通テストの成績が入学試験の一部として使用され、学部や学科ごとに配点比率が異なります。従って、共通テストの成績向上が重要です。
  2. 学科ごとの差異: 埼玉県立大学は多くの学部と学科から成り立っており、入試要件や配点比率が学科ごとに異なります。看護学科、理学療法学科、社会福祉子ども学科、健康開発学科、口腔保健科学など、各学科は異なる特性と試験内容を持っています。
  3. 小論文と面接: 多くの学科で小論文の提出が必要であり、一部の学科では面接も行われます。小論文と面接は、学生の総合的な能力や志望動機を評価するための重要な要素です。しっかりと準備をし、自己表現力を高めることが求められます。

埼玉県立大学の入試は、特に人気のある学部では競争率が高くなる傾向があります。応募者数と募集定員のバランスによって倍率が決まりますが、人気のある学部や学科では倍率が高くなることがあります。

埼玉県立大学の募集コース

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保健医療福祉学部(定員数:395人)

看護学科(定員数:130人)

看護学科では、心身の健康と生活の質を高める働きかけができる専門職業人としての基礎力を育てるために、マルチメディアを導入して主体的に学ぶ学習環境を提供する。問題解決型学習を導入し、少人数による教育方法で手厚い教育指導を実践する

理学療法学科(定員数:40人)

理学療法学科では、科学的な知識と技術を身につけ、心のこもった理学療法を実践できる専門家を育成する。機能診断や、理学療法を症例に応じて実践するための専門知識・技術を身につける。さらに、深い洞察力と人間理解に裏づけられた面接技法も修得する。

作業療法学科(定員数:40人)

作業療法学科では、人々の生活を科学的・分析的・創造的に支え、幅広く活躍できる作業療法士を育てる。作業療法の適用と実践について講義・演習を通して専門性を高め、さまざまな分野の病院や施設で実習を行い、より実践的な作業療法を身につける。

社会福祉子ども学科(定員数:70人)

社会福祉学専攻(定員数:50人)

福祉子ども学専攻(定員数:20人)

社会福祉子ども学科は、2専攻制。社会福祉学専攻は、社会福祉の高度な知識と技術を持ってソーシャルワークを実践できる人材を育成する。福祉子ども学専攻は、福祉と保健医療分野との連動を踏まえた幼児教育や保育を実践できる人材を育成する。

健康開発学科(定員数:115人)

健康行動科学専攻(定員数:45人)

検査技術科学専攻(定員数:40人)

口腔保健科学専攻(定員数:30人)

健康開発学科は、人間の行動・生命の情報・口腔機能の3領域の専攻を開設している。健康行動科学専攻は健康に関わるさまざまな因子に生命科学・情報科学・社会科学の分野からアプローチする。検査技術科学専攻は、専門知識・技術を修得し、高度先端的な検査業務に対応できる能力を養成する。口腔保健科学専攻は口腔領域から健康を推進するスペシャリストを育成する。

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