記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
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宇都宮大学 農学部 森林科学科の小論文対策
【令和5年 学校推薦型選抜I 90分】
問題 資料1は諸外国の森林蓄積量に対する木材生産量の比率を示す図表である。この資料について以下の問いに答えよ。
※森林蓄積量とは森林を構成する樹木の幹の体積の総計値であり、森林資源量の基準となるもので、通常m²を単位として用いる。
資料1:諸外国の森林蓄積量に対する木材生産量の比率
問1 資料1の図表から読み取れる事項について分析し600字以内で説明せよ。
問2 日本では令和2年度現在木材需要が 0.59m²/人、木材自給率が41.8%である(数値は令和3年度版森林・林業白書より引用)。資料1の情報と合わせて日本における森林の課題について分析し、その課題の解決方法についてあなたの考えを600字以内で述べよ。
小論文過去問題解説
問1
- 軸の確認: 図表にはどの軸がどの情報を示しているのかを確認します。横軸が森林蓄積量、縦軸が木材生産量である可能性があります。
- データポイントの観察: 図表上のデータポイントを見て、異なる国々や地域の森林蓄積量と木材生産量の関係性について注意深く観察します。
- パターンの特定: 特定の国や地域が他の国よりも優れているか、逆に不利であるかどうかを確認します。例えば、森林蓄積量が多い国が木材生産量も多い傾向があるかもしれません。
- 相関関係の考察: 森林蓄積量と木材生産量の間には何らかの相関関係があるかもしれません。相関があれば、その理由や背後にある要因を考えます。
- 地域ごとの比較: 地域ごとに森林蓄積量と木材生産量の比率がどう変動しているかを比較します。地域ごとの特徴や要因を考慮して解釈します。
問2
- 日本の現状の確認: まず、日本の森林における現状を理解します。木材需要や自給率の数字を確認し、どのような状況にあるのかを把握します。
- 他国との比較: 資料1の情報を用いて、他国と比較することで日本の位置づけを把握します。他国がどのような取り組みを行っているかも考慮します。
- 課題の特定: 日本の森林に関する具体的な課題を特定します。例えば、木材需要が自給率を上回っている場合、森林資源の持続可能性が懸念されるかもしれません。
- 課題の背後にある要因: 課題の背後にある要因を明らかにします。例えば、都市化による土地利用の変化、伐採の方法やペースの問題などが考えられます。
- 解決方法の提案: 課題に対する解決方法を提案します。たとえば、持続可能な森林管理の促進、再生可能エネルギーの利用、木材の効率的な利用などが考えられます。
これらのステップを組み合わせて、論理的で整合性のある説明を構築することが重要です。
宇都宮大学の所在地・アクセス
所在地 | アクセス |
峰キャンパス 栃木県宇都宮市峰町350 | JR「宇都宮」駅からバスで約15分、 「宇大前」下車徒歩1分 |
陽東キャンパス 栃木県宇都宮市陽東7-1-2 | JR「宇都宮」駅からJRバスまたは、 関東バスで約20分、「工学部前」下車徒歩6分 |
【宇都宮大学】のHPはこちら
宇都宮大学の入試傾向
宇都宮大学の入試傾向は、以下のような特徴があります。
宇都宮大学の入試は、各学部学科によって異なる特徴があります。一般的に、難易度は標準レベルで、学科ごとに倍率や合格最低点に差が見られます。
共通テストでは、5教科7科目が出題され、その後に行われる個別学力検査では学科により異なる科目が記述式で求められます。また、一部学科は後期日程で倍率が上昇する傾向があります。対策としては、早い段階から過去問演習を行い、出題傾向や難易度に慣れることが重要です。学科ごとに必要な知識やスキルが異なるため、志望学科に合わせた計画的な対策を立てましょう。また、記述式の試験に備え、論述力や文章構造の練習もおすすめです。後期日程では競争が激しくなるため、合格を目指すならば早めの対策が不可欠です。模擬試験や模擬面接を活用して実践力を高め、受験当日に自信を持って臨むことが成功への鍵となります。総合的かつ計画的に取り組んで、宇都宮大学の入試に備えましょう。
共同教育学部や国際学部では、小論文や面接のスコアが合否に大きな影響を与えることが多い為、下記の対策が大切になってきます。
小論文の対策: 小論文は学部学科により異なりますが、一般的に自己PRや志望動機、将来の目標について問われることがあります。明確かつ具体的な答えを心掛け、自分の強みや経験をアピールできるようにしましょう。また、誤字脱字に注意し、論理的かつ整然とした構成を心がけることも大切です。
面接の対策: 面接では教育への関心や自分の強み、学問や社会に対する考え方などが評価されます。事前に自分の経歴や志望動機を整理し、具体的なエピソードや実例を交えて話す練習を行いましょう。また、学科ごとに異なる質問がされる可能性があるため、過去の面接の事例や模擬面接を通じて備えておくと良いです。
宇都宮大学の募集コース
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データサイエンス経営学部 データサイエンス経営学科(定員数:55人)
データサイエンス経営学部では、全学生がデータサイエンスと経営学の両分野の専門性を磨き、分野複眼の視点を身に付けることができるように、入学時から2年次前期までは、全員が共通でデータサイエンスと経営学の専門基礎を学びます。2年次前期終了時までに、卒業後のキャリアまで視野に入れた将来の志向を定め、「データサイエンス」「経営学」いずれかの「学系」を選択します。そして、2年次後期から卒業までの期間に、選択した分野の専門性を深化させます。
・「データサイエンス学系」を選択した学生は、データサイエンスの高度な専門性を身に付け、将来的に企業・自治体等において経営学的視点から諸課題を見つけ出し、データサイエンス技術を用いてそれらの課題を分析し、そこから課題解決や意思決定、新しい価値の創造に繋げられるデータサイエンス人材を目指します。
・「経営学系」を選択した学生は、組織の行動を実践的にマネジメントする経営学の知識に加えて、事象・対象を分析するデータサイエンスの知識も身に付け、経験・体験だけに依存することなく、科学的データを経営組織に活用できる経営人材を目指します。
地域デザイン科学部(定員数:131人)
21世紀の地域社会を持続可能で豊かにするために、新しい地域デザインに必要な教育・研究・地域貢献に取り組み、魅力ある地域をつくるための「地域デザイン能力」と、文理融合した「社会に役立つ能力」を兼ね備えた人材を育成する。
コミュニティデザイン学科(定員数:47人)
コミュニティデザイン学科は、地域社会の成り立ちや課題を理解するために必要な、幅広い教養を身につけるとともに、地域と連携してさまざまな現場を訪れ、体験しながら学習を深める。さらに、公共政策、地方自治、経済、自然、文化、食生活、観光、社会福祉、社会教育、NPOなどの専門的な分野を専攻しながら、これらを応用した地域デザイン能力を養い、21世紀の地域社会の担い手として、行政機関や民間企業、NPOなどで率先して活躍できる人材を育成する。
建築都市デザイン学科(定員数:47人)
建築都市デザイン学科は、建築学の基礎を学び、一級建築士の国家資格を取得できる素養を身につけるとともに、建築の先端技術や建築を取り巻く社会の構造変化を理解する。さらに高齢社会、エネルギー、防災・減災などへのリスク対策を学び、各地域に応用する力を養う。また、実際の地域課題に取り組むことで、建築の仕事に関わる異業種の人と連携する力を培い、社会をハード・ソフトの両面から支える人材を育てる。
社会基盤デザイン学科(定員数:37人)
社会基盤デザイン学科は、人びとの暮らしを支える社会基盤を多様な視点からデザイン・建設するために、従来の土木工学分野の基礎に加えて、コミュニティデザインや防災マネジメント、海外プロジェクトなど、学際的な分野と連携する力を磨くことが特色。さらに、地域の課題や建設技術の現場を実際に体験することで、実践的な人間力を高める。これにより、社会状況や地域住民の生活、自然環境を多角的に考慮して、実際の地域に応じた技術開発や施策提案を行い、国内外で活躍できる建設技術者を養成する。
国際学部 国際学科 (定員数:84人)
国際学科では、世界のさまざまな地域の国際的分野で活躍するために、多文化共生に関する専門的な知識・技術に加えてチャレンジ精神や行動力と外国語運用能力(英語+1言語)を兼ね備えた、「グローバルな実践力」を持った人材を育成する。多文化共生の専門領域は、アジア太平洋・欧米・日本の各文化社会とその比較、言語・コミュニケーション、国際協力、国際共生に及んでいる。
国際ビジネス・国際協力、多文化共生、異文化理解などの第一線にいる専門家を招いて集中講義形式で学び、国内外でインターンシップを行う、国際キャリア教育プログラムや、外国語臨地演習、交換留学など、国際社会に密着した実践的教育を行っている。
学校教育教員養成課程は、学校教育現場において教員として活躍する人の養成を目的としている。主として小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の確かな授業力と協働力・人間力のある教員を養成する。教育人間科学系、人文社会系、自然科学系、芸術・生活・健康系の4つの系において、教員としての資質・能力の育成を目指す。
教育人間科学系
教育人間科学系では、教科の枠を超えて学校における教育活動の基盤となる教育学・教育心理学、および、障害のある児童生徒の発達と教育について専門的に学修し研究する。
人文社会系
人文社会系では、国語、社会、英語の各教科の指導力を修得するため、教科指導の基盤となる学問・技能をさらに深く学修し研究する。
自然科学系
自然科学系では、数学、理科、技術の各教科の指導力を修得するため、教科指導の基盤となる学問・技能をさらに深く学修し研究する。
芸術・生活・健康系
芸術・生活・健康系では、音楽、美術、保健体育、家庭の各教科の指導力を修得するため、教科指導の基盤となる学問・技能をさらに深く学修し研究する。
工学部 基盤工学科 (定員数:290人)
イノベーションを実現し、グローバル化した社会の発展に貢献するプロフェッショナルを育成する。研究の特色は「光工学」「ロボット」「人間と感性の工学」「工農連携」。教育の特色は、工学基礎だけでなく、光工学、データサイエンス、デザイン力を重視し、専門的視点と分野横断的視点の両方を養うことを目指す。
2年次より、本人の希望および1年次の成績などに基づき、次の3コースに分かれて、各自が専門分野を深める。
・応用化学コースでは、機能性分子や新素材の開発、環境を守る新技術、バイオテクノロジーなど、産業応用から環境・生物まで、化学をベースとする幅広い研究に挑戦する。
・機械システム工学コースでは、材料・流体・熱・機械の4力学を中心に学び、自動車をはじめとする身の回りの機械から、ロボティクスや人工知能の融合による技術革新に向けた研究に取り組む。
・情報電子オプティクスコースでは、電気・電子の振る舞いを自由にあやつり、制御・処理する電気電子工学、通信・製造・流通・交通・金融など社会の仕組みを支える情報科学、さまざまな分野の基盤技術である光工学を学ぶ。情報・電子・光工学の3分野から1つの主軸(履修モデル)を選び、そこに残りの分野をミックスして学ぶ。
農学部(定員数:180人)
生物資源科学科(定員数:58人)
生物資源科学科は、食料などのヒトの生活資材を生産する生物資源の機能解明と開発を通じて、生物資源の持続的生産と、地域から地球に至る環境の保全を図るための基本的・応用的な教育研究を行う。生物資源の合理的な生産と利用に関する理論と実践力を身につけグローバルな視点を持ち、農業や関連産業に貢献できるスペシャリストでありながらジェネラルな素養を持つ人材を育成する。
応用生命化学科(定員数:30人)
応用生命化学科は、生命の営みに関するさまざまな事象を“物質の流れ”という観点から解明していく。授業では、基本的なツールとしての化学に加え、生物やそのほかの領域も総合的に学ぶことで「生命」を理解することを重視している。真に豊かな暮らしを支える科学技術の発展を図るための基本的・応用的な教育研究を行い、生命・食品・環境の分野で問題解決に積極的に取り組むことのできる人材を育成する。
農業環境工学 (定員数:30人)
農業環境工学科は、土や水、作物や家畜、地域資源など農業を取り巻く環境を対象にして工学的なアプローチから、環境保全と持続的な食料生産のしくみを研究している。理数系の基礎科目で理論を学び、理論の応用や実践の方法を専門科目で身につけ、農業の生産基盤の整備と保全、生態系や農村資源の管理と運用、効率的な食料生産・流通・消費のための技術開発やシステム構築などに取り組む人材を育成する。
農業経済学科(定員数:33人)
農業経済学科では、国内外の食料・農業・農村について研究する。経済学や経営学の理論、計量分析や財務分析、実態調査の手法を学びながら、生産、貿易、流通、加工、消費の分析、食料・農業政策など幅広い知識を身につける。
授業は講義のほか、トレーニング形式、ゼミナール形式で行われる。また、農業や関連業界の実態を知るために、実習や現地調査も行われる。
森林科学科(定員数:29人)
森林科学科では、木材や燃料、食物など生きる糧を供給するだけでなく、炭酸ガス濃度の調節、水資源の確保など人類の生存環境を守る森林について研究する。森林の経営計画、森林政策、森林生態、育林、樹木の組織培養などを研究対象としている。また、カリキュラムを修得することで、一定水準以上の技術者教育を受けることができる。入学者全員がJABEE認定プログラム履修生となり、本学科を卒業することで技術士補の資格を得ることができる。