【はじめに|5月で志望校が決まっていなくても焦らなくていい】
「まだ志望校が決まっていない」
「国公立と私立で迷っている」
「どの医学部を目指せばいいか分からない」
「親や先生に聞かれても、はっきり答えられない」
高3の5月で、こういう状態の受験生は意外と多いです。
特に医学部受験は、大学によって難易度・入試科目・配点・面接・小論文・地域枠などが大きく違います。
だからこそ、簡単には決められません。
でも、ここで大事なのは、完璧な志望校を今すぐ決めることではありません。
5月中にやるべきなのは、今後の勉強方針が決まるくらいの“仮の志望校”を決めることです。
志望校が決まらないまま夏を迎えると、勉強の優先順位がぼやけます。
まずは5月中に一度方向性を決める。
そして、夏以降の模試結果を見ながら修正する。
この考え方で大丈夫です。
【ステップ1|まず国公立か私立かを考える】
志望校選びで最初に考えるべきなのは、大学名ではありません。
まずは大きな方針を決めましょう。
・国公立医学部を目指すのか
・私立医学部を中心に考えるのか
・国公立と私立を併願するのか
ここが決まると、必要な勉強がかなり変わります。
国公立医学部を目指すなら、共通テスト対策が重要です。
英語・数学・理科だけでなく、国語・社会・情報も必要になります。
一方で、私立医学部を中心に考えるなら、英語・数学・理科の完成度がより重要です。
大学によっては、小論文や面接の対策も必要になります。
つまり、志望校を決める第一歩は、「どの大学に行きたいか」より先に、「どの受験方式で戦うか」を考えることです。
ここを曖昧にしたまま勉強すると、5月から夏にかけて遠回りになりやすいです。
【ステップ2|偏差値だけで決めない】
志望校を考えるとき、多くの受験生は偏差値表を見ます。
もちろん偏差値は大事です。
ただ、医学部受験では、偏差値だけで決めるのは危険です。
なぜなら、医学部入試は大学ごとにかなり特徴が違うからです。
たとえば、見るべきポイントはたくさんあります。
・英語が難しい大学
・数学で差がつきやすい大学
・理科の問題量が多い大学
・共通テスト比率が高い大学
・面接が重視される大学
・地域枠がある大学
・記述力が必要な大学
・スピード勝負の大学
偏差値が同じくらいでも、自分に合う大学と合わない大学があります。
英語が得意な人に向いている大学もあれば、数学で勝負したい人に向いている大学もあります。
大切なのは、「偏差値的に届きそう」だけでなく、「自分の得意科目と入試傾向が合っているか」を見ることです。
【ステップ3|5月時点では“第一志望候補”で十分】
5月の段階で、志望校を一つに絞り切る必要はありません。
むしろ、今の時期に完全に固定しすぎるのは危険です。
理由はシンプルです。
・模試の結果がまだ十分ではない
・理科はこれから伸びる人が多い
・数学が夏以降に安定する人もいる
・共通テスト対策がまだ本格化していない
・志望校の情報をまだ十分に調べきれていない
だから、5月に決めるべきなのは「絶対にここを受ける」という大学ではありません。
「現時点ではこの大学群を目指す」くらいの仮決定で十分です。
おすすめは、次の3つを決めることです。
・第一志望候補
・現実的に狙う大学群
・安全校として考える大学群
たとえば、「理想は地元の国公立医学部」「現実的には地方国公立も視野」「私立医学部も数校併願する」というように、幅を持たせて考えて大丈夫です。
5月に必要なのは、決め切ることではありません。
勉強の方向性を作ることです。
【ステップ4|親の希望と自分の希望を分ける】
医学部受験では、親の意見も大きく関わります。
・学費
・通学距離
・一人暮らし
・地元志向
・国公立か私立か
・将来の働き方
どれも大切な問題です。親や先生の意見を聞くことも大事です。
ただし、志望校選びで一番避けたいのは、
「親が言うから」
「先生に勧められたから」
「友達も受けるから」
という理由だけで決めることです。
最後に受験するのは自分です。大学に通うのも、6年間過ごすのも自分です。
だからこそ、一度は自分の希望を整理してください。
・地元に残りたいのか
・一人暮らしでもいいのか
・国公立にこだわるのか
・私立も現実的に考えるのか
・都会がいいのか、地方でもいいのか
・将来どんな医師になりたいのか
こうした条件を書き出すだけでも、かなり頭が整理されます。
志望校は、偏差値だけで決めるものではありません。
自分が6年間頑張れる場所かどうかも、とても大切です。
【ステップ5|5月中にやるべきこと】
志望校がまだ決まっていない人は、5月中に次のことをやってください。
・医学部の偏差値表を見る
・国公立と私立の入試科目を確認する
・気になる大学を5〜10校書き出す
・各大学の配点を確認する
・共通テスト比率を見る
・過去問を1年分だけ軽く見る
・面接や小論文の有無を確認する
・学費と場所を家族と話す
・学校や予備校の先生に相談する
ここで大事なのは、いきなり完璧に調べようとしないことです。
まずは広く見る。
そこから少しずつ絞る。
この順番で大丈夫です。
特におすすめなのは、過去問を軽く見ることです。
5月の時点で解けなくても問題ありません。
見るべきなのは正答率ではなく、問題との相性です。
・問題量が多いか
・記述が多いか
・英語の文章が長いか
・数学が重いか
・理科の出題が標準的か
・自分が戦いやすそうか
「この大学、なんとなく合いそう」
「この形式はきつそう」
その感覚も、志望校選びでは大事な情報です。
【ステップ6|迷ったら“勉強の軸”が作れる大学を選ぶ】
どうしても決められない人は、「この大学を目指せば、今の勉強の軸が作れる」という大学を仮の第一志望にしてください。
志望校が決まらない最大のデメリットは、勉強の優先順位が決まらないことです。
・共通テストをどれくらい重視するのか
・数学をどのレベルまで仕上げるのか
・理科をいつまでに完成させるのか
・英語でどのくらい得点したいのか
・面接や小論文をいつから対策するのか
志望校がある程度決まると、こうした勉強方針が見えやすくなります。
5月時点では、「本当に行きたい大学か」だけでなく「ここを目指すことで勉強方針が明確になるか」も大事です。
仮でいいので、目標を置く。
その目標に向けて、夏まで走ってみる。
模試結果を見て、秋に修正する。
この流れが現実的です。
【まとめ|5月中に“仮決定”できれば十分】
志望校がまだ決まっていない高3生は、不安になると思います。
でも、5月で完全に決まっていなくても大丈夫です。
大切なのは、決めないまま放置しないことです。
5月中にやるべきことは、この流れです。
・国公立か私立か、大枠を考える
・偏差値だけでなく入試傾向を見る
・第一志望候補を仮で決める
・親の希望と自分の希望を整理する
・気になる大学を5〜10校調べる
・過去問を軽く見て相性を確認する
・夏までの勉強方針を作る
志望校は、最初から完璧に決めなくて大丈夫です。
まずは仮で決める。
動きながら修正する。
模試を見て、現実的に調整する。
これで十分です。
医学部受験は情報戦でもあります。
でも、情報を集めるだけで終わってはいけません。
志望校を決める目的は、迷いを減らして勉強に集中することです。
5月中に方向性を決められれば、夏の勉強がかなり変わります。
志望校は、受験勉強のゴールであり、毎日の勉強を支える目印です。
5月のうちに、自分の目指す場所を一度決めてみましょう。



