記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
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(後期)【富山大学医学部看護学科】小論文・過去問題特集|傾向・対策・予想問題まで完全解説
富山大学医学部看護学科とは
富山大学医学部看護学科は、現代の看護学の中心であり、学問と実践を融合させた独自の教育プログラムを提供する学科です。看護学科は、看護の基本原則と最新の医療技術を組み合わせ、学生に幅広い知識とスキルを提供します。看護学科では、患者さんの身体的な健康だけでなく、心理的な健康にも焦点を当て、全人的なケアの重要性を強調しています。情報技術の進化にも対応し、大量のデータを科学的に解釈し、多様な患者層に対応できる看護師を育てます。また、和漢医薬学や東洋の知識など、伝統的な医療知識も学び、看護の視点をさらに広げます。学生たちは卒業後、様々な進路を選択できる機会が広がっており、地域での保健師活動、国際的な医療支援、大学院での学びなど、自身のキャリア目標を実現するための多くの道が開かれています。富山大学看護学科は、社会への貢献を目指し、学問と実践を融合させた教育を提供する場所です。学生たちにオープン・マインドであり、他者と共感し、共鳴する心を育むことを奨励し、未来の看護師としての成功に向け、しっかり準備できる場になっております。
※(参照)大学の公式HP → 富山大学医学部看護学科
富山大学医学部看護学科【後期】小論文の入試傾向と特徴
富山大学医学部看護学科の後期入試における小論文は、文章読解型・資料分析型・複合型の3パターンが繰り返し出題されており、受験生には幅広い対応力が求められます。試験時間は120分で、字数は年度によって800字〜1400字と変動があります。配点も200点満点(全体950〜1100点中)と高く、合否を左右する重要科目です。
出題テーマは、医療・看護・福祉・社会問題・統計データの読み取りなど多岐にわたります。過去には「単純化本能(FACTFULNESS)」「不妊治療と仕事の両立」「患者の方言への配慮」「南海トラフ地震の備え」「ケアの本質」「食生活と生活習慣病」「介護者の現状」「障害者と社会的障壁」など、時事性が高く社会的意義のあるテーマが選ばれています。
特徴的なのは、複数の設問が連動している問題が多い点です。資料を読み取り(問1)、そこから自分の意見や解決策を展開する(問2)という構成が頻出で、データを正確に読む力と論理的に展開する力が同時に問われます。また、課題文の要約を求める設問もあり、読解力・要約力・論述力をバランスよく鍛えることが合格への近道です。看護師を目指す者としての当事者意識と、社会全体への視野を持った答案作りが評価のポイントになります。
富山大学医学部看護学科【後期】小論文対策ポイント
① 資料・グラフの読み取り力を鍛える
2020年・2019年・2018年と連続して資料分析の設問が出題されています。グラフや表から数値の変化・割合・比較を正確に読み取り、指定字数内(150〜300字程度)でまとめる練習を繰り返しましょう。感想を書くのではなく、「何が読み取れるか」を客観的に述べることが重要です。
② 課題文の要約練習を積む
2019年のように「筆者の主張を○○字以内で要約しなさい」という設問が出ることがあります。課題文の論旨を正確につかみ、自分の言葉で簡潔に再構成する要約力は、一朝一夕では身につきません。日頃から新書・論説文を読み、100〜200字要約の練習を習慣化しましょう。
③ 医療・看護・社会問題の知識をインプットする
不妊治療・介護・障害者福祉・災害医療・食育・多文化医療など、過去問のテーマは多岐にわたります。厚生労働白書・内閣府資料・農林水産省資料などの公的データに目を通し、社会課題に対する基礎知識を身につけておくと、問題を読んだ際の理解が格段に深まります。看護師としての視点を意識してニュースや白書を読む習慣をつけましょう。
④ 「解決策」を必ず具体的に書く
富山大看護の小論文では「あなたの考えを述べなさい」「解決策を述べなさい」という設問が多く見られます。問題点を指摘するだけで終わらず、誰が・何を・どのように行うのかという具体策まで論じることが得点アップのカギです。抽象的な「連携が大切」ではなく、「多職種カンファレンスの実施」「地域包括支援センターとの協働」など具体的な手段を示す練習をしましょう。
⑤ 看護学科としての当事者意識を盛り込む
富山大医学部看護学科の小論文では、単なる社会問題の評論にとどまらず、「看護師を目指す自分」としての視点・姿勢を問う設問が多いのが特徴です。「富山大学生として」「医療者として」という問いかけが含まれることもあり、自分の将来像と問題意識を結びつけた答案を書けるよう、日頃から自己分析を深めておきましょう。
富山大学医学部看護学科【後期】過去問題一覧
2022年 120分 1000字 100点/950点(文章型)
【文章】(出典)ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド共著(上杉周作・関美和共訳)『FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』(日経BP社, 2019年)
問)文章に示されている「単純化本能」から生じる弊害について、例を挙げて説明し、あなたが考える解決策を800字以上1000字以内で述べなさい。
2021年 120分 1200字 100点/950点(文章・資料複合型)
【資料】1(出典)「平成30年版 厚生労働白書」
問)不妊治療と仕事の両立に関する状況を読み取り、その上で現行の対策または今後必要とされる対策についてあなたの意見を400字以上600字以内で述べなさい。
【文章】2(出典)「患者の方言、間違えません 医療や福祉に訳語集作成」(日本経済新聞2011年1月6日付)
問)患者さんの使う方言に対する医療者の配慮について、あなたの考えを400字以上600字以内で述べなさい。
2020年 120分 800字 200点/1100点(資料型)
【資料】(出典)「南海トラフ地震防災対策推進地域」(内閣府)
問1)図から読み取れる内容について200字以内で述べなさい。
問2)問1)の回答内容に関連させて、南海トラフ地震の時の備えとして、富山大学生としてあなたができること・留意すべきことは何か、600字以内で述べなさい。
2019年 120分 1400字 200点/1100点(文章・資料複合型)
【文章】1(出典)ミルトン・メイヤロフ(田村真・向野宜之訳)「ケアの本質〜生きることの意味」(ゆみる出版, 1987年)
(1)筆者が考える「ケアする」とは、どのようなことか。200字以内で要約しなさい。
(2)筆者が、ケアの意味として混同してはならないと述べているのは、ケアする側のどのような感情・態度であるか、100字以内で要約しなさい。
(3)下線部「自分の落ち着き場所にいる」について、どのような意味か150字以内で述べなさい。
(4)筆者は、”ケアすること”と”自分の落ち着き場所にいる”という二つの概念を説明しようとしているが、そのうち一つの概念をあなたの経験から500字以内で説明しなさい。
【資料】2「我が国の食生活の現状と食育の推進について」(農林水産省, 2018年6月)
問1)図から読み取れることを150字以内で述べなさい。
問2)問1)を踏まえ、このような結果となった背景を想像してあなたが考えたことを300字以内で述べなさい。
2018年 120分 900字 200点/1100点(文章・資料複合型)
【資料】(出典)「平成28年国民生活基礎調査 介護者の状況」
設問1)表から読み取れる介護者の特徴について300字以内で述べなさい。
設問2)図より要介護者と介護者の年齢の組合せの推移から、将来の状態を予測し、どのような問題が生じるか、あなたの考えを200字以内で述べなさい。
【文章】(出典)「障害者基本法」(平成25年6月26日法律第65号)、伊藤亜紗著「目の見えない人は世界をどう見ているのか」(光文社, 2015年)
設問1)下線部1)「社会的障壁」の具体例を、100字以内で述べなさい。
設問2)障害者の「害」(下線部2)の字に対するあなたの意見を、300字以内で述べなさい。
【2026年度】富山大学医学部看護学科 後期小論文 予想問題
過去の出題傾向を踏まえ、スカイ予備校が2026年度後期入試に向けて予想問題を作成しました。本番前の演習にぜひお役立てください。
予想問題 課題文
近年、日本の医療現場では「多様性への対応」が急務となっている。外国籍の患者や在日外国人労働者の増加にともない、言語の壁だけでなく、文化的背景・宗教的習慣・病気観の違いが診断や治療方針に影響を与えるケースが増えている。たとえば、特定の宗教では輸血を拒否するケースがあり、また食習慣の違いから食事療法の指導が機能しないこともある。さらに、「痛みを我慢するのは美徳」とする文化的価値観を持つ患者が、症状を十分に訴えられず重症化してしまう事例も報告されている。
このような状況において、看護師には医学的知識だけでなく、文化的背景を理解し尊重する「文化的コンピテンシー(文化的能力)」が求められる。文化的コンピテンシーとは、異なる文化的背景を持つ人々に対して、偏見なく適切なケアを提供できる能力のことである。これは単に「外国語が話せること」ではなく、患者の価値観・信条・生活習慣を理解し、それを医療ケアに反映させることを意味する。日本の看護教育においても、この能力の育成が今後ますます重要になると考えられている。
一方で、医療現場の多忙さや人員不足の中で、一人ひとりの患者の文化的背景に丁寧に向き合う時間的余裕がないという現実もある。制度的なサポートや多職種連携の仕組みを整えることが、現場の看護師が文化的コンピテンシーを実践するための前提条件となるだろう。
設問
問1)文章で述べられている「文化的コンピテンシー」の重要性について、あなた自身の言葉で150字以内にまとめなさい。
問2)外国籍患者の増加する医療現場において、看護師として文化的多様性に対応するためにあなたが考える具体的な取り組みと、その実現に向けた課題を600字以上800字以内で述べなさい。
【2026年度予想問題】解答例
問1)解答例(150字以内)
文化的コンピテンシーとは、異なる文化・価値観を持つ患者に対し、偏見なく適切なケアを提供する能力である。言語の習得にとどまらず、患者の宗教観・病気観・生活習慣を理解し医療に反映させることで、患者との信頼関係を築き、より質の高い看護を実現する上で不可欠な能力といえる。
問2)解答例(約750字)
外国籍患者が増加する現代の医療現場において、看護師が文化的多様性に対応するためには、個人レベルでの意識改革と、組織・制度レベルでの環境整備の両面から取り組むことが必要だと私は考える。
まず、個人レベルの取り組みとして、看護師自身が「自文化中心主義」に陥らないよう意識的に自己を振り返ることが重要である。私たちは無意識のうちに、自分の文化的常識を「当然のこと」として患者に適用してしまう危険性がある。たとえば、「痛みは我慢せずに訴えるべき」という日本の医療文化の前提を、痛みを表現することが恥とされる文化圏の患者に押し付ければ、ケアの質は著しく低下する。こうした問題を防ぐためには、多文化理解に関する研修への積極的参加や、異文化に関する文献・事例を日常的に学ぶ姿勢が求められる。
次に、組織・制度レベルでの取り組みとして、医療通訳者の活用と多職種連携の強化が挙げられる。言語の壁は医療ミスに直結するリスクがあり、専門的な医療通訳者を確保・活用できる体制を整えることは急務である。また、宗教的配慮が必要な食事管理や処置については、栄養士・医師・ソーシャルワーカーが連携してチームとして対応する仕組みを構築することで、看護師一人への負担を軽減しながら質の高いケアを実現できる。
しかし、これらの取り組みには現実的な課題も存在する。最大の課題は、人員不足と多忙な現場環境である。一人ひとりの患者の文化的背景に丁寧に向き合うためには、十分な時間と人員が前提条件となる。そのため、行政や医療機関が連携し、医療通訳派遣制度の整備や外国語対応マニュアルの標準化、看護師の適正配置の見直しなど、制度的な基盤づくりを進めることが不可欠である。
私は看護師として、目の前の患者が持つ背景を「違い」ではなく「その人らしさ」として尊重する姿勢を常に持ち続けたいと考える。文化的コンピテンシーは一朝一夕に身につくものではないが、学び続ける意欲こそが、すべての患者に平等で質の高いケアを届けるための出発点になると確信している。
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