記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
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帯広畜産大学 畜産学部 畜産科学課程の小論文対策
【令和5年 一般選抜(後期日程) 90分】
問題
問1. 気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書 (1997)では、990年を基準とした温室効
果ガスの削減目標が定められました。図1は1990年および2005年以降の日本の温室効果ガス
排出量の推移を表しています。この図をもとに以下の質問に答えなさい。
(1)日本の温室効果ガスの推移の特徴を200字程度で説明しなさい。
(2)1990年に対する2019年の排出量の削減率を示しなさい。(四捨五入して小数第1位まで
記載しなさい)。
図1:日本の温室効果ガス排出量の推移
問2.表1は世界の主要6ヶ国の2013年から2018年までの温室効果ガスの排出量の推移と各国
の人口を表しています。 以下の質問に答えなさい。
表1. 主要な6カ国の温室効果ガス排出量の推移(単位:億トン)
問3.温室効果ガスの排出量の増加は気候変動へ影響していると言われており、CO2をはじめとす
る温室効果ガスの削減が強く求められています。温室効果ガスの気候変動への影響として考え
られる現象および温室効果ガス削減の対応方法について、あなたの考えを400字程度で述べな
さい。
ポイント
【出題意図】
問1
(1)図から温室効果ガスの排出量の推移を読み取り,理解した結果を適切に記述できているかを評価する。
(2)図中の数値から基本的な計算が行えているかを評価する。正答:削減率5.0%
問2
(1)表のデータを読み取り正しく計算して記述できているかを評価する。
正答:アメリカ(19.8),カナダ(19.2),ドイツ(10.4),日本(10.0),イギリス(7.0),中国(6.7)
(2)表のデータを理解し、結果を適切に記述できているかを評価する。
問3 温室効果ガスの排出による気候変動への影響や対応について、自分の考えを説明できているかを評価する。
小論文過去問題解説
- 問1
- 図1をよく観察し、1990年からの日本の温室効果ガス排出の変遷に注目します。
- 増減の傾向を見て、特に1990年から2005年までとその後の傾向に注意を払います。
- 200字以内で要点を絞り、主要な特徴を説明します。減少傾向が見られる要因や期間ごとの変動にも注意します。
- 問2
- 表1のデータを注意深く見て、各国の温室効果ガス排出の変遷と人口の関連性に注目します。
- 各国の排出量の変動や傾向、人口との関係について洞察を得ます。
- 質問があれば、例えば特定の国の排出量の増減の理由やパターンについて仮説を立てます。
- 問3
- 気候変動の影響に関する一般的な知識を思い出します。極端な気象や海面上昇、生態系の変化などが挙げられます。
- 温室効果ガスの排出がこれらに与える影響を考え、具体例を挙げます。
- 対応策については、再生可能エネルギー、エネルギー効率向上、持続可能な開発などに焦点を当て、なぜこれらが重要かを説明します。
これらの質問に対処する際には、与えられたデータや図表をよく理解し、要点を押さえながら簡潔かつ明確に答えることが重要です。また、質問ごとに関連する知識や概念を結びつけ、総合的な視点から問題に取り組むことが求められます。
帯広畜産大学の所在地・アクセス
所在地 | アクセス |
北海道帯広市稲田町西2線11 | JR根室本線「帯広」駅下車、帯広駅前バスターミナル9番から 大空団地線で約30分 「緑陽高校前」下車、徒歩約15分 JR根室本線「帯広」駅下車、帯広駅前バスターミナル11番から 環状線きた廻りバスで約30分 「畜産大学入口」下車、徒歩約10分 JR根室本線「帯広」駅下車、帯広駅前バスターミナル9番から 畜大線バスで約30分 「畜産大学前」下車 |
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帯広畜産大学の入試傾向
帯広畜産大学の入試傾向は、以下のような特徴があります。
- 入試方法:
- 帯広畜産大学の入試は、学部や学科によって入試方法が異なります。主な入試方法には、学力試験、面接、小論文試験、実技試験などが含まれます。受験する学部・学科によって適切な試験科目と内容を確認しましょう。
- 入試科目:
- 学部・学科によって必要な科目や試験科目が異なります。畜産学部、獣医学部、食品生命科学部などがあり、各学部の入試科目は専門性が高い傾向にあります。一般的には共通テストの他に、専門的な科目に関する試験が行われます。
- 専門知識の要求:
- 帯広畜産大学は畜産・獣医学に関連する学問が豊富なため、入試においては専門知識が求められることがあります。学科によっては生物学や化学、物理学などの科目が含まれ、基礎的な専門知識が必要です。
- 面接・小論文試験:
- 一部の学部・学科では面接や小論文試験が行われることがあります。これらの試験では、自己表現力や志望動機、専門的な興味を示す能力が評価されます。
帯広畜産大学の募集コース
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入試情報はこちら
畜産学部(定員数:250人)
食と農の大切さ、動植物の命の尊さを心得た素養を基礎として、「農場から食卓まで」の幅広い視点で現場に適応できる知識と実践力を有するとともに、地球規模課題解決などの国際的視野を備えたグローバル人材を目指す。
共同獣医学課程(定員数:40人)
共同獣医学課程(6年制課程)では、国際的視野と幅広い問題意識を持ち、確かな知識と豊かな経験に裏打ちされた行動力のある獣医師を養成するため、北海道大学との共同による総合的な動物医科学教育を行う。両大学が有する優れた教育資源を結集し一つのカリキュラムで教育を実施している。
畜産科学課程(定員数:210人)
畜産科学課程では、専門教育ユニットに所属する。次の6ユニットがある。
・家畜生産科学ユニットでは、ウシやウマなど家畜の飼養管理、繁殖や改良、乳肉の生産・利用について、分子から生体までの知識を修得するとともに、実習を通じて実践的技術を学ぶことで生命科学分野から畜産現場まで幅広く活躍できる人材を育成する。
・環境生態学ユニットでは、多様な生物群(哺乳類、鳥類、昆虫、植物、微生物など)を含む生態系の仕組みを学び、農畜産環境とそれを取り巻く自然環境の関係を理解し、環境の保全と管理を考えながら、持続可能な農畜産業とこれからの生命科学分野で活躍できる人材を育成する。
・食品科学ユニットでは、食品の一次機能(栄養とエネルギー)についての教育を基礎に、食品の二次機能(おいしさや食感)を学ぶ加工・利用学分野、三次機能(生体調節や健康)を学ぶ機能科学分野を総合的に理解し、農畜産物を素材とした食品製造から研究・開発までを担う人材を育成する。
・農業経済学ユニットでは、農畜産物の生産から加工・流通・消費に至る過程を、経済学を中心とする社会科学的なものの見かたや知識から総合的に把握し、地域や世界の農業・フードシステムが抱える課題に対応できる人材を育成する。
・農業環境工学ユニットでは、農業農村工学や農業システム工学を主とする理論に基づき、先進的農業と環境保全を両立させるために必要な技術体系を学び、農業の基盤づくりや高度な農業機械分野で活躍できる人材を育成する。
・植物生産科学ユニットでは、日本の食料基地である北海道・十勝の立地条件を生かし、作物生産を支える土壌と病害虫を含めた栽培環境から、その環境で育つ作物の生理、生態、育種までを総合的に理解できる人材を育成する。