【推薦入試】信州大学 教育学部 国語教育コース(小論文過去問題解説)

推薦入試

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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信州大学 教育学部 国語教育コースの小論文対策

[令和5年度 学校推薦型選抜]

【問題】次のテキストは『宇治拾遺物語』に収録されている説話の原文であり、また、訳文と訳文Bはそれを現代語訳したものです。原文、訳文A、Bを読んで、後の問に答えなさい

課題文は非公開です。

【出典】
原文、訳文A 小林保治、増古和子校注・訳『新編日本古典文学全集500 宇治拾遺物語』小学館、一九九
六年、三九二~三九三頁より。
訳文B 池澤夏樹編、伊藤比呂美、福永武彦、町田康訳(当該のテキストは町田訳) 『日本文学全集 16
日本霊異記 今昔物語 宇治拾遺物語発心集』河出書房新社、二〇一五年、三六〇〜三六一頁より。
なお、全ての本文において、表記等を一部変更している。

問 あなたが高等学校の国語科の授業において『宇治拾遺物語』を学習する際、訳文と訳文Bのどちら
の現代語訳を原文とあわせて用いるのがよいと考えますか。左記の条件 ①~④に従いながら、用いるべ
きだと考える訳文とその訳文を選んだ理由とを記述してください。
三段落構成で論述してください。

条件① 三段落構成で論述してください。
条件② 第一段落では、あなたが用いるべきだと考える訳文とその訳文を選んだ理由とを記述してくだ
さい。
条件③ 第二段落では、あなたが選んだ訳文を用いて学習した際の効果的な点と課題となる点とを記述
してください。
条件④ 第三段落では、あなたが選ばなかった訳文を用いて学習した際の効果的な点と課題となる点と
を記述してください。

ポイント

出題意図

問題内容を正確に理解した上で、 自分が思考・判断した内容を論理的・主体的に述べられるかを問うている。

小論文過去問題解説

この問題は、『宇治拾遺物語』を学習する際にどちらの現代語訳(訳文または訳文B)を使うべきか、そしてその選択に対する理由を論じるものです。以下は、条件ごとに考えるポイントについてのアドバイスです。

条件① この条件では、論文を三つの段落に整理する必要があります。各段落で特定の視点や情報に焦点を当て、論理的に展開させることが重要です。

条件② 第一段落では、あなたがどちらの訳文を選ぶかとその理由を述べる必要があります。ここでは、原文との整合性や理解のしやすさ、訳者の表現の選択などを考慮して、どちらの訳文が学習に適しているかを示すことが求められます。

条件③ 第二段落では、選んだ訳文を用いることでどのような効果が期待できるかと、同時にその訳文を使った場合に生じるであろう課題について論じます。効果的な点は理解しやすさや表現の明瞭さ、課題には文脈の欠如や特定の表現に対する理解の難しさなどを挙げることが考えられます。

条件④ 最後の段落では、逆に選ばなかった訳文を用いる場合の利点とデメリットに焦点を当てます。これにより、両者を比較してなぜ特定の訳文を選んだかを強調することが重要です。

このように条件ごとにアプローチすることで、論文全体が整然と構成され、説得力のある論理展開となります。

信州大学の所在地・アクセス

所在地アクセス
長野県松本市旭3-1-1JR「松本」駅前バスターミナルから信大横田循環線
または浅間線バスで乗車15分「信州大学前」下車
長野県長野市西長野6の口JR「長野」駅前からアルピコバス「善光寺経由宇木行」
「善光寺・西条経由若槻東条行」
「善光寺・若槻団地経由若槻東条行」
「善光寺大門行(びんずる号)」のいずれかに乗車10分
「花の小路」下車、徒歩7分
長野県長野市若里4-17-1JR「長野」駅前からアルピコバス「日赤経由大塚南行き」
に乗車8分「信大工学部前」下車、徒歩5分
長野県上伊那郡南箕輪村8304JR飯田線「伊那市」駅から、
西箕輪線バスに乗車17分「大学入口」下車、徒歩5分
長野県上田市常田3-15-1JR・しなの鉄道「上田」駅から千曲バス
「鹿教湯線丸子・鹿教湯方面行き」に乗車3分 
「イオン上田前」下車、徒歩3分

信州大学のHPはこちら

信州大学の入試傾向

信州大学の入試傾向と対策は、学部・学科により異なります。一般選抜では英語、数学、国語、理科が主に出題され、それぞれの科目に対する基礎から応用までの対策が必要です。総合型選抜はⅠとⅡがあり、Ⅰは大学入学共通テストなしで、Ⅱはあります。Ⅰは工学部向けで面接や小論文の対策が、Ⅱは理学部理学科地球学コース向けで共通テスト対策が必要です。

学校推薦型選抜では、高校や特別支援学校、在外教育施設からの推薦を受けて行われます。ⅠとⅡがあり、Ⅰは共通テストなしで、Ⅱはあります。医学部では数学が大問5つ出題され、高度な数学力が求められます。理学部数学科は微分積分や複素数、確率などが出題されます。各科目ごとに模擬試験や過去問を活用し、志望動機や自己PRの整理も大切にすると良いでしょう。しっかりとした計画をたて、着実に対策を進めましょう。

信州大学の募集コース

募集要項はこちら

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人文学部 人文学科(定員数:155人)

信州の大自然の織りなす四季のもと、都会の喧騒とほどよく距離を保ちつつ、時代や人間を見る確かな目と、他者や自然と共生できる豊かな感性を育む教育を行う。複雑多様化し混迷する現代社会のあらゆる局面で、不断に根源的な思索を試み、それらに批判的・創造的に関わっていくことのできる「実践知」を身につけた、新しい時代の人文人(ネオ・フマニスト)の育成を目指す。
1学科制のカリキュラムのもとでは、あらゆる分野の授業を横断的に履修することが可能であり、幅広くバランスの取れた学修が促進されている。
以下7つの履修コースがある。哲学・芸術論、文化情報論・社会学、心理学・社会心理学、歴史学、比較言語文化、英米言語文化、日本言語文化。

教育学部 学校教育教員養成課程(定員数:240人)

現代教育コース、野外教育コースでは、現代の子ども、学校や社会などの課題や、長野県の地域特性などを踏まえた教員を養成する。現代教育コースには教育実践科学ユニット、異文化間教育ユニット、ICT活用教育ユニット、発達・教育心理ユニットの4ユニットがある。野外教育コースは、自然体験活動や登山などの専門的指導力を身につける。
国語教育コース、英語教育コース、社会科教育コース、数学教育コース、理科教育コース、音楽教育コース、図画工作・美術教育コース、保健体育コース、ものづくり・技術教育コース、家庭科教育コースでは、教科を軸に教師としての専門性を身につける。
特別支援教育コース、心理支援教育コースでは、特別なニーズがある子どもを対象とする教育の専門性を身につける。特別支援教育コースでは、障害がある子どもの教育、心理支援教育コースでは、適応上の問題への対応を専門とする教員を養成する。

現代教育コース

野外教育コース

国語教育コース

英語教育コース

社会科教育コース

数学教育コース

理科教育コース

音楽教育コース

図画工作・美術教育コース

保健体育コース

ものづくり・技術教育コース

家庭科教育コース

特別支援教育コース

心理支援教育コース

経法学部(定員数:180人)

応用経済学科(定員数:100人)

応用経済学科では「学士(経済学)」、総合法律学科では「学士(法学)」が取得できる。
応用経済学科では、経済学が提供する社会現象・企業行動などに関する理論を基にして、さまざまな問題への対応策を論理的に検討できる人材を育成する。そのために同学科のカリキュラムは、基礎から応用までの充実した経済学系科目に加えて、医学や理学、法学などと連携した学際系科目、専門理論と現場の結びつきを体験的に学ぶためのアクティブ・ラーニングの要素を取り入れた実践教育科目などを用意している。

総合法律学科(定員数:80人)

総合法律学科では、現代社会における諸問題に対して、経済学や理工学など、ほかの学際分野の総合的な理解を背景に、法的な解決策や予防策を実践的に企画・立案・実行できる人材を育成する。同学科のカリキュラムは、体系的な法学系科目のほか、理工学や経済学などの幅広い学際系科目、実際に社会に出て問題解決を試みる法務実習系科目などを用意している。

理学部(定員数:205人)

数学科(定員数:54人)

数学科では、代数学、幾何学、解析学、自然情報学の4分野が協力して教育・研究を行っている。

理学科(定員数:151人)

物理学コース(定員数:34人)

物理学コースでは、物性理論、磁性物理学、光物性、素粒子理論、高エネルギー物理学、宇宙船観測実験、観測天文学の7分野がある。それぞれの分野で、素粒子の理論、実験的研究から物質の性質にかかる研究まで、広く行われている。

化学コース(定員数:34人)

化学コースでは、分析化学、無機化学、有機化学、物理化学の4分野があり、化学全般における基礎理論と知識および基礎的な科学実験技術の習得を重視している。

地球学コース(定員数:29人)

地球学コースでは、北アルプスとフォッサマグナにはさまれた地の利を存分に生かし、実習中心の教育を行う。

生物学コース(定員数:29人)

生物学コースでは、分子生物学、発生学、生理学、生化学、生態学、進化学、系統学にわたる生物学の全体を体系的に学ぶカリキュラムを組んでいる。遺伝子を解析する生命科学の実習や自然に恵まれた信州の地の利を生かした野外実習を組みこみ、多様な生命現象を理解するための科目を開講している。

物質循環学コース(定員数:25人)

物質循環学コースでは、地球上の物質循環に注目し、地球環境問題に取り組む。また、信州の地の利を生かし、野外調査を重視した教育・研究を進めている。地球システム解析分野と生態システム解析分野の2分野がある。

医学部(定員数:263人)

医学科(定員数:120人)

医学科の教育課程は6年一貫制。1年次は共通教育科目を中心に学び、2~4年次は内科や外科、基礎医学といった分野の枠を超えて統合的に行う領域別ユニット講義を通して、患者の症状をどのように整理して病気の診断に結びつけるかを学習する。
また、希望する研究室に赴き、一線の研究者とともに研究をして、医学の科学的側面を学ぶ機会も提供する。4年次後期からの臨床実習には、共用試験CBT・OSCEを合格した者が参加できる。

保健学科(定員数:143人)

保健学科の教育課程は4年一貫制で、1年次には共通教育科目のほか専門科目を学び、2年次から臨床実習を含む専門科目を学ぶ。毎年夏にはシンガポール総合病院などで夏期海外研修を実施している(新型コロナウイルス感染症の影響で、2020~2023年度は派遣中止)。
看護学、検査技術科学、理学療法学、作業療法学の4専攻があり、それぞれの専攻で看護師、保健師、助産師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士の国家試験の受験資格を得られる(ただし、保健師、助産師は人数制限、履修条件がある)。

看護学専攻(定員数:70人)

検査技術科学専攻(定員数:37人)

理学療法学専攻(定員数:18人)

作業療法学専攻(定員数:18人)

工学部(定員数:485人)

物質化学科(定員数:95人)

物質化学科では、化学を基礎とした物質・材料に関する教育・研究を行う。2年次までは自然科学や化学の基礎的な学習を進める。3年次からは先進材料工学、分子工学、バイオ・プロセス工学の3つのプログラムのいずれかの専門的な学習を進める。加えて、企業と連携したSTEAM人材育成教育科目を各年次に用意している。

電子情報システム工学科(定員数:170人)

電子情報システム工学科では、エレクトロニクス、コミュニケーション、コンピューティングの3つの技術分野について基礎から応用までの一貫した教育研究を行い、持続可能な情報化社会の実現を含むさまざまな課題に対応できる(創造性豊かで広い視野を持つ)人材を育成する。電気電子、通信システム、情報システムのプログラムを提供する。

水環境・土木工学科(定員数:60人)

水環境・土木工学科では、水環境、土木の2つのプログラムを提供する。水環境プログラムでは、健全な水循環システムを構築するための専門知識と先端技術を学ぶ。土木プログラムでは、安全・安心で快適な生活環境を創造するため、社会基盤の整備、環境防災、地域計画の観点から学ぶ。

機械システム工学科(定員数:100人)

機械システム工学科では、これからの産業社会で活躍できる柔軟な発想と創造性に富む機械系エンジニア育成を目指し、必要な知識と能力を修得するための基盤教育と、先端的研究活動を通じた学際教育を展開する。環境機械、機械物理、精密知能機械の3つのプログラムを提供し、新材料・設計・機構・熱・流体・振動・制御など、あらゆる知識と技術を学ぶ。

建築学科(定員数:60人)

機械システム工学科では、これからの産業社会で活躍できる柔軟な発想と創造性に富む機械系エンジニア育成を目指し、必要な知識と能力を修得するための基盤教育と、先端的研究活動を通じた学際教育を展開する。環境機械、機械物理、精密知能機械の3つのプログラムを提供し、新材料・設計・機構・熱・流体・振動・制御など、あらゆる知識と技術を学ぶ。

農学部(定員数:170人)

農学生命科学科(定員数:170人)

生命機能科学コース

生命機能科学コースでは、微生物から高等動植物に至る、あらゆる生物種の多様な生命現象について学修し、新しいバイオテクノロジーや食品についての幅広い知識と技術を修得する。

動物資源生命科学コース

動物資源生命科学コースでは、家畜・家禽から野生動物までを対象とした教育・研究を、遺伝子・細胞レベルから個体・群レベルに至るまでを行い、ラボワークを通じて動物科学を幅広く学ぶ。

植物資源科学コース

植物資源科学コースでは、植物の機能・構造といった基礎知識から、新品種の開発・高度な生産システム・生産物の利用ならびに科学的評価に至る応用知識・技術を環境調和、持続性の視点から学ぶ。

森林・環境共生学コース

森林・環境共生学コースでは、自然環境に恵まれた信州の特色を生かし、山岳・森林域から農山村・居住域に至る自然環境と人との共生関係を科学的に俯瞰した、総合的な教育・研究を行う。

繊維学部(定員数:280人)

先進繊維・感性工学科(定員数:65人)

先進繊維工学コースでは、さまざまな新機能を備えた先進機能繊維の原料から製造方法のほか、計測・評価方法まで、一貫したテキスタイル工学を学ぶ。

感性工学コースでは、人間の視点から、ものごとを総合的に学び、感性価値に富む製品を創造できる人材の育成を目指す。心の生理機能と心理的問題や、感性製品の研究を行う。

機械・ロボット学科(定員数:60人)

機能機械学コースでは、機械づくりについて学ぶ。材料、エネルギー・流体、メカトロニクス・情報・制御を中心に、総合的考察力、デザイン能力などを身につける。
バイオエンジニアリングコースでは、人を含めた生物の巧妙な機能と構造、生体システムを学び、人と環境に優しい価値づくりのためのバイオデザインの創出を目指した教育研究を行う。

化学・材料学科(定員数:105人)

化学・材料学科では、基礎学問および先端科学を学び、原子および分子レベルの視点から材料の構造と物性を理解し設計できる能力を修得する。資源・エネルギー・医療に展開できるファイバー材料の創製とその応用に関わる学術と産業を支える人材を育成する。

応用生物科学科(定員数:50人)

応用生物科学科では、「DNAから生態系まで」をキーワードに、農学や工学、環境化学の知識を駆使し、持続可能な社会の構築に有益な技術の開発を目指す。また、蚕都上田に端を発する最新の昆虫科学や生態高分子などの生物繊維科学を学ぶことができる。

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