【推薦入試】神戸大学 理学部 惑星学科(小論文過去問題解説)

推薦入試

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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神戸大学 理学部 惑星学科の小論文対策

[令和5年度 総合型選抜 120分

I 以下の文章を読み,問 1~4 に答えなさい。段落文頭にあるカッコ内の数字は段落番号であり,問の文中で参照される。解答では必要に応じ図を用いてもよい。 適宜配布
された定規を使用しなさい。

[1]紀元前3世紀、エラトステネスは、地球を球体であると仮定し人類で初めて地球の大きさを求めた。彼は同一経度上の2地点間の距離と、2地点での同日の太陽の南中高度(仰角)の差から2地点の緯度の差を求め、地球の大きさを得た。Aさんはこの話に感動し、自分で身の周りの道具を用いて、地球やその他の太陽系天体の大まかな(できれば有効数字 1~2桁くらいで) 直径や距離を求めてみようと考えた。これを行うため、Aさんは太陽系の天体は全て球形であり、月が地球の周りを公転する軌道と、地球が太陽の周りを公転する軌道は円に近似できるとした。
[2] まずは地球の直径である。Aさんは、自分の住む町の地形図(図1)を利用して、エラトステネスと同じ考え方で地球の直径を求めて
[3] 地球の直径は分かった。次はこれを利用して月の直径と地球からの距離を求める。Aさんは皆既月食を利用することにした。 月食は太陽光が作る地球の影の中に月が入ったときに起こる。Aさんは、皆既月食の日にカメラを空に向けて固定し、皆既月食前後の連続写真を撮影した(図2)。また、直径 5.0mm の円形の穴をあけた板を用意し、この穴を通して月を見て、月の輪郭が穴の大きさと一致するところを探し、そのときの自分の目と穴の距離を54cmと測定した。 Aさんはこれらデータから月の直径と地球から月までのおおよその距離を求めた, 求める際には、月食中の公転の影響は無視することとし、また、 太陽と地球および月の距離は十分に大きいため地球と月の付近では太陽光はほぼ平行に進む光になっていると近似することにした。
[4] 地球と月については分かった。さらにこれを利用して太陽の直径と地球からの距離を求める。これはかなり難しそうだ。Aさんはいろいろ考えた結果、月がちょうど半月になった時、自分から見た月と太陽の位置関係を用いることにより、原理的に太陽の直径と地球からの距離を求めることができることに気が付いた。Aさんはこの方法で実際に太陽の直径と地球からの距離の測定を試みた。その結果、この測定方法は誤差がとても大きいということに気が付いた。

問1 第2段落にあるように、図1の地形図を利用して地球の直径を求めなさい。
問2 第3段落のデータと図2を利用して、月の直径と地球からの距離を求める方法を説明し、実際の数値を求めなさい。

問3 第4段落を参考に、太陽の直径と地球からの距離を求める方法を説明しなさい。
問4 問3の方法で太陽の直径と地球からの距離を求めた場合、誤差が非常に大きい。この理由を数値を用いて具体的に説明しなさい。なお、太陽と地球の距離は、地球と月の距離と比べて100倍以上であることを既知のこととして用いてよい。

図1:A さんの住む町の地形図

図2:皆既月食が起こった日の皆既月食前後の連続写真
三菱電機 HPより大川拓也氏撮影の写真
https://www.mitsubishielectric.co.jp/me/dspace/column/c2105_2.html

Ⅱ 次の文章を読んで、問1~3に答えなさい。
課題は非公開です。
出典:榛葉豊「思考実験 科学が生まれるとき」 より一部変更・省略

問1 自然科学における実験(思考実験に限らない)の意義を、本文にある西欧近代科学の特徴に基づいて説明しなさい。
問2 下線部(A)では、思考実験ではなるべく条件を単純かつ極端なものにするのが有効と述べられている。自分で思考実験の例を一つ挙げ、その実験において条件を単純かつ極端にすることの有効性を説明しなさい。
問3 下線部(B)に関して、確証バイアスに陥ることの問題点を説明しなさい。また、確証バイアスに陥らないようにする方法として考えられることを答えなさい。

小論文過去問題解説

問1

  • エラトステネスの方法を理解する: エラトステネスの手法は、異なる地点での太陽の仰角の差から地球の直径を求めるものです。同様の手法を用い、図1の地形図を活用して計算を行います。

問2

  • 皆既月食データの活用: 皆既月食のデータと図2を用いて、月の直径と地球からの距離を求める手法を考えます。三角法や写真データからの情報抽出が必要です。

問3

  • 月の半月時の位置関係を利用: 月が半月になった際の太陽との位置関係を活用して太陽の直径と地球からの距離を求める手法を考えます。しかし、問4で述べられているように、この方法は誤差が大きい可能性があることに留意します。

問4

  • 考察: 太陽と地球の距離が地球と月の距離と比べて100倍以上であることを踏まえ、太陽光が平行に進むという近似が成り立たない可能性があります。この点を考慮して、問題の解決策や手法の妥当性について検討します。

上記のように、問題ごとに与えられた情報や手法を理解し、適切な数学的な手法や論理的なアプローチを用いて解決策を導き出すことが重要です。また、与えられた制約や既知の情報を適切に利用することも考慮に入れながら問題にアプローチすることが必要です。

問1

  • 西欧近代科学は観察や理論だけでなく、実験に重点を置くことで科学的知識を構築しています。
  • 実験は仮説や理論の検証に用いられ、現象の法則性や規則性を明らかにする役割があります。
  • 実験は再現可能で客観的なデータを提供し、科学的な進歩と理解の基盤を築く手段となります。

問2

  • 思考実験では複雑な問題を取り扱いやすくするために、条件を極端に単純化することが有益です。
  • 単純な条件設定により、問題の本質や基本的な法則を把握しやすくなります。
  • 例えば、物理学において物体の自由落下を考える際に、風や摩擦を無視し、単純に重力の影響だけを考慮することで、基本的な落下の法則を理解しやすくなります。

問3

  • 確証バイアスは情報を選別し、既存の信念を補強する傾向があります。
  • 問題点としては、新しい情報や逆の証拠を無視する可能性があり、客観的な判断を阻害することが挙げられます。
  • 確証バイアスを避けるためには、異なる意見や視点を受け入れ、自らの仮説や信念を柔軟に見直すことが必要です。公平で客観的な立場を保つことが重要です。

神戸大学の所在地・アクセス

所在地アクセス
兵庫県神戸市灘区六甲台町1-1JR「六甲道」駅から市バス36系統で
「神大文理農学部前」下車
(工は、16系統で神大本部工学部前下車)約15分
阪急「六甲」駅から市バス36系統で
「神大文理農学部前」下車
(工は、16系統で神大本部工学部前下車)約10分
兵庫県神戸市中央区楠町7-5-1神戸市営地下鉄「大倉山」駅下車、徒歩約5分
兵庫県神戸市須磨区友が丘7-10-2神戸市営地下鉄「名谷」駅下車、徒歩約15分
兵庫県神戸市灘区鶴甲3-11JR「六甲道」駅から市バス36系統で
「神大人間発達環境学研究科前」下車約25分
阪急「六甲」駅から市バス36系統で
「神大人間発達環境学研究科前」下車約20分
兵庫県神戸市灘区六甲台町2-1JR「六甲道」駅から市バス36系統で
「神大正門前」下車約20分
阪急「六甲」駅から市バス36系統で
「神大正門前」下車約15分
兵庫県神戸市東灘区深江南町5-1-1阪神電車「深江」駅下車、徒歩10分
兵庫県神戸市灘区鶴甲1-2-1JR「六甲道」駅から市バス16、
106系統で「神大国際文化学研究科前」下車約15分
阪急「六甲」駅から市バス16、
106系統で「神大国際文化学研究科前」下車約10分

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神戸大学の入試傾向

神戸大学の入試傾向には学部・学科ごとに異なる特徴があり、それに合わせた対策が求められます。

神戸大学の入試は英語、数学、国語、物理、化学、生物の各科目で構成されています。英語の入試は大問4題で構成され、主に論説文や対話型英文、自由英作文が出題されます。数学は理系と文系で構成が異なり、理系は大問5題、文系は大問3題から出題されます。国語の入試は現代文、古文、漢文から出題され、各学部や入試方式により大問数や試験時間が異なります。

物理、化学、生物の各科目もそれぞれ大問数が異なりますが、基本的に記述式の問題が出題されます。これらの科目では知識問題と論述問題が組み合わさり、理解力や考察力が求められます。

入試対策としては、科目ごとに基本事項を確実に理解し、標準レベルの問題演習を通して知識を定着させることが重要です。特に英語では読解能力や英作文のスキル向上が求められます。全体的には、時間配分にも気を配りつつ、幅広い知識と深い理解を持つことが成功の鍵となります。

神戸大学の募集コース

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文学部 人文学科(定員数:100人)

文学部は、21世紀の先端的人間学を教授し、教員・博物館学芸員・ジャーナリストなど、人間の精神的な豊かさを社会に伝える職業人を送り出すことを目指す。
 人文学科には、5学科目・15専修がある。2年次から各専修に所属する。
 学科目-専修の編成は次の通り。哲学-哲学専修。文学-国文学、中国文学、英米文学、ドイツ文学、フランス文学の5専修。史学-日本史学、東洋史学、西洋史学の3専修。知識システム-心理学、芸術学、言語学の3専修。社会文化-社会学、美術史学、地理学の3専修。
・「哲学」学科目では、自己と世界のあり方を根本から考えるため、さまざまなレベルの問題を、ギリシア哲学から現代の哲学に至る知見と方法によって、広く深く研究する。
・「文学」学科目では、小説、物語、詩、劇作、文芸思想などさまざまなジャンルの作品を、日本、中国、イギリス・アメリカ、ドイツ、フランスにおける各時代を研究対象として考察する。
・「史学」学科目では、古代から近代に至るまでの日本、東洋、西洋の歴史について研究する。
・「知識システム」学科目では、人間がどのようにして外界の事象や人を知覚するのか、そして、それをどのように認識し思考するのか、さらに、それに対してどのように意思と感情を表出し創造するのかを探究する。
・「社会文化」学科目では、人間がそれぞれの地域社会において生活しながら生み出すさまざまな文化的形象物について、社会現象、地域空間、美術文化などの面から考察する。

国際人間科学部(定員数:370人)

グローバル文化学科(定員数:140人)

グローバル文化学科では、多文化間の境界を乗り越えるグローバル共生社会を実現するため、諸文化の多様な様相と社会のグローバル化についての正確な理解を基に、現代世界が抱える文化的・社会的問題を自らのイニシアティヴで解決へと導くリーダーシップを備えた人材を養成する。

発達コミュニティ学科(定員数:100人)

発達コミュニティ学科では、人間の発達とは多様なコミュニティにおける社会的諸関係(学修や経験・協働)を通じて実現されていくことを理解した上で、人びとの多様性や異質性を尊重した持続可能なグローバル共生社会の実現を目指す。人間の多様な発達と、発達を支えるコミュニティ(多様な人間が協働する社会)に関する研究・教育を行い、人間がよりよく生きるとともに、それを可能にする多様なコミュニティを、国際社会を舞台として形成・展開していく能力を身につけた人材を養成する。

環境共生学科(定員数:80人)

環境共生学科では、人間と環境の調和に根ざす持続可能なグローバル共生社会の実現を目指す。身近な環境から地球環境に至る幅広い環境まで、さまざまな問題を発見・立論し、解決に導くために必要な能力を身につけるとともに、国際的な視野から課題に取り組む行動力を身につけた人材を養成する。

子ども教育学科(定員数:50人)

子ども教育学科では、次世代育成を通したグローバル共生社会の実現を目指し、グローバル社会に関わる幅広い視野を持ちながら、子どもと学校が抱える課題を多面的に認識し、実践的に解決していく能力を身につけた初等教育教員などを養成する。

法学部 法律学科(定員数:180人)

授業科目は、実定法、基礎法学、政治学・国際関係論の諸分野の学習をバランスよく、1年次から段階的に積み重ねられるように、カリキュラムに工夫を施している。
また、履修コース制を採用しており、3年次から個々の将来のキャリア設計を考え、司法(法科大学院進学=法曹志望者向け)、企業・行政(公務員、民間企業就職志望者向け)、政治・国際(国家公務員、NGOやNPO職員、その他政治関連職志望者向け)のいずれかのコースを選択し、コースごとに設定された選択必修科目を履修する。
特定の分野で学びを深める特別プログラムとして、大学院進学プログラム(法曹コース・速成プログラム)、法経連携専門教育プログラムなども展開されている。
学部には多彩な教員がそろっており、各分野において全国でもトップレベルの研究水準を保っている。また、多くの教員が国や地方公共団体に設置されている審議会などの委員や、国際的な領域で重要な活動を委嘱されるなど、幅広く活躍している。

経済学部 経済学科(定員数:270人)

2年次までは経済学の基本を学び、中級ミクロ経済学、経済学、経済史、統計学といった必須科目を学習する。3・4年次には各学年10名程度の少人数ゼミに所属して専門性を高めていく。そして、指導教員や仲間とアイデアを練り、三大学対抗ゼミ(三商大ゼミ)などでの発表を経て、卒業論文の完成を目指す。学べる分野は、経済理論、経済史、統計、財政、金融、産業、労働、環境問題、農業政策、社会政策、国際経済、地域経済など、幅広い。
特別プログラムや特別コースも充実しており、法学も同程度に専門的に学ぶ「法経連携専門教育プログラム」、データを正しく客観的に理解する方法を学ぶ「数理・データサイエンス標準カリキュラムコース」、専門的英語教育と海外留学を経て、5年間で修士号を取得する「5年一貫経済学国際教育プログラム」などがある。

経営学部 経営学科(定員数:260人)

わが国の『経営学発祥の地』として、歴史と伝統を誇る同学部では、理論と実証のバランスが取れた講義と体系的なカリキュラムのもと、さまざまな角度から経営現象へアプローチすることができる。
経営専門職大学院(MBA)と大学院経営学研究科で教鞭をとる教授陣が、同学部の授業にも携わっている。社外取締役や企業研修講師などの肩書で、産業界と深いパイプを持つ教授陣と直に触れ合い、経営学についての科学的知識から、経営実務の先端で生かされる能力を身につけることができる機会が用意されている。学問としての経営に関して、わが国の学術界をリードする教授がそろっていることも同学部の強みとなっている。
開講科目としては、経営管理、経営戦略、経営史、経営数学、経営統計、コーポレートファイナンス、簿記、財務会計、管理会計、マーケティング、金融システム、交通論など、経営領域を幅広くカバーするたくさんの講義が用意されている。
企業の第一線で活躍する経営者を招いて、産業界の生きた知識に触れることのできる「トップマネジメント講座」は産業界とのリエゾンが密接な同学部の特徴を最大限に生かした講義である。また、公認会計士などの会計専門職を育成する「会計プロフェッショナル育成プログラム」、グローバル人材を育成する「KIBER(留学)プログラム」、経営学の知見とデータを用いて経営を考えることのできる人材を育成する「経営データ科学特別学修プログラム」なども用意されている。また、少人数の学生と教員が、相互交流・討議を通して学習を深めるゼミナール制度も特色の1つである。

理学部(定員数:153人)

自然科学のもっとも基礎的な学問分野の教育・研究を行う。日常の生活に直接役立つ研究を展開している工学部や農学部とは異なり、遠く将来を見越した創造的な研究を推進する。

数学科(定員数:28人)
数学科では、解析数理、構造数理、応用数理の研究を行い、教養と数学の応用に関する専門知識を身につける。

物理学科(定員数:35人)

物理学科は、素粒子、原子、分子、物質、そして宇宙といった広範囲にわたる自然の構造と機能の根本原理を探究。基礎科学へ貢献し、科学技術の進展に寄与する人材を育成する。

化学科(定員数:30人)

化学科は、物理化学、無機化学、有機化学の3分野で編成されており、9教育分野による教育・研究を行う。

生物学科(定員数:25人)

生物学科は、生体分子機構、生命情報伝達、生物多様性の3大分野編成で8教育分野による、分子から生物集団に関わるまでの広い領域の教育・研究を行う。

惑星学科(定員数:35人)

惑星学科では、地球の中心から太陽系の果てまでの現象を連続的に取り扱い、惑星学の知識と技能を習得。それとともに、幅広い視野と創造力・独自性も養う。基礎惑星学、新領域惑星学の2分野で編成されている。

医学部(定員数:272人)

医学科(定員数:112人)

医学科では、学生の自主的態度を重視し、臨床医学と基礎医学についての優れた技能に加え、豊かな人間性・社会性、高い見識・倫理観を身につける。
科学者の視点を持つ医師・医学研究者の養成と、基礎科学者の視点を持つ医師・医学研究者の養成と、基礎医学研究者の育成を使命とし、全員が基礎医学研究を体験する「基礎配属実習」を行うなど、医学研究教育に力を入れている。また、国際交流協定を結んだ海外の大学医学部への学生の派遣や、兵庫県の医学・医療機関との連携などで、地域への貢献を含め、グローバルな視野で活躍できる力も養う。

保健学科 (定員数:160人)

保健学科では、学生の自主的態度養成を教育の基盤として、医学・医療・保健衛生学に必要な素養を培うとともに、臨床医学におけるチーム医療構成員とし、それぞれの専門分野における優れた技能と創造性を身につける。

看護学専攻(定員数:80人)

検査技術科学専攻(定員数:40人)

理学療法学専攻(定員数:20人)

作業療法学専攻(定員数:20人)

工学部(定員数:565人)

建築学科(定員数:93人)

建築学科では、現代社会のニーズに応える豊かな建築環境の創造を目指し、計画、構造、環境の3つの分野にわたる、バランスの取れた総合的教育を行うとともに、これらの分野を統合する空間デザインの学習を通して、建築学に関する実践的な内容を学ぶ。

市民工学科(定員数:63人)

市民工学科は、人間安全工学講座と環境共生工学講座の2つの講座から構成される。安全・安心で環境に調和した市民社会の創生のための基礎的な教育と研究を行う。従来の土木工学の内容のほか、21世紀型の新しいCivil Engineering(市民工学)を学ぶ。

電気電子工学科(定員数:93人)

電気電子工学科は、電子物理、電子情報の2講座を設置。電気電子工学に関わる技術・理論を総合的にとらえ、基盤技術となる材料、デバイス、回路技術や、電子情報システム、電気エネルギー、通信、情報処理、制御技術について幅広い教育を行う。

機械工学科(定員数:103人)

機械工学科では、熱、流体、材料、設計・生産などの機械工学に関する講義科目を系統的に学べ、さらに豊富な実習・実験・演習科目により講義科目を補完できるようなカリキュラムが組まれている。さらに、卒業研究を通して新たな問題を解決する能力を養う。これにより、機械工学によって社会の基盤を支え「持続可能な社会」の実現に貢献できる技術者・研究者を養成する。

応用化学科(定員数:106人)

応用化学科は、物質化学、化学工学の2講座で構成される。化学工業および機能性材料の基礎と応用分野に秀でた人材の育成を目的として、実験、解析、設計を多く取り入れた教育を行う。

情報知能工学科(定員数:107人)

情報知能工学科は、情報やデータを通してさまざまな理工学を結合し、スマートで知的な情報システムを作り出すために、情報、データ、システム、計算を融合した教育・研究を推進。それとともに、フロンティア精神にあふれ、創造性豊かな思考を持った技術者・研究者を養成する。

農学部(定員数:160人)

食料環境システム学科(定員数:36人)

食料環境システム学科では、工学的手法による食料生産システムの構築と、社会科学的手法による食料・農業・農村システムの構築を目標としている。

生産環境工学コース

生産環境工学コースでは、生産基盤である水・土地資源の利用と保全、および作物栽培から流通に至る食料生産システムに関する教育・研究を行う。

食料環境経済学コース

食料環境経済学コースでは、農産物の生産・流通・消費・貿易や農山村、環境に関する社会経済的諸問題の解明・解決に関する教育・研究を行う。

資源生命科学科(定員数:55人)

資源生命科学科では、人類生存の鍵を握る貴重で有用な生物資源である動物、植物、微生物とそれらの相互関係を遺伝子から生態系レベルまでを幅広く理解するとともに、生物資源の利用や開発に関わる基礎理論を学ぶ。

応用動物学コース

応用動物学コース・応用植物学コースの両コースでは、それぞれ動物と植物を中心に、生物資源の探索・生産から利用・開発に至るまで、さまざまな問題に取り組むことのできる専門的知識を身につける。

応用植物学コース

生命機能科学科(定員数:69人)

生命機能科学科では、化学的、生物学的手法を用いて、生物や生体成分の機能、環境と生物の関係を探り、それらの活用方法を開発する。
安全な作物の生産、食品・化学・医薬に関連した産業の発展、持続的な食料生産システムの構築などの21世紀の社会の中核を担い、優れた思考力と表現力を持った人材を育成する。

応用生命化学コース

応用生命化学コースでは、生物が摂取・生産する物質や生物を取り巻く環境中の物質の化学構造と作用、および多様性に富んだ生命システムを分子レベルで解明する。

応用機能生物学コース

応用機能生物学コースでは、植物を取り囲むさまざまな要因や、それに応答する植物の仕組みを包括的に学び、生態系全体を健全・健康に保つことを目指す。

海洋政策科学部 海洋政策科学科(定員数:200人)

海洋政策科学科では、海洋分野の多様なニーズに応えるため、「神戸スタンダード(神戸大学生として身につけておくべき能力・教養科目群)」の基礎教養に加え「海洋リテラシー」を身につけた上で専門的知識を修得。国際海洋社会をリードする「海のグローバルリーダー」、世界の海洋科学技術をリードする「海のエキスパート」、および幅広い海洋知識と対応力を身につけた「神大海技士」を育成する。3領域と1コースを設置。
・海洋基礎科学領域では、理学的観点から、海洋に関わる国際的課題や海洋政策を理解するとともに、海洋の成り立ちや海洋を含む地球システムの物質循環、海洋と地球環境問題や自然災害などに関する専門知識を修得。持続可能な海洋との共生に資する基盤技術や、応用科学と技術の発展に貢献する能力を身につける。
・海洋応用科学領域では、工学的観点から、海洋に関わる国際的課題や海洋政策を理解するとともに、船舶や海洋構造物、海底掘削技術など、将来の海洋技術開発に資するマリンエンジニアリングの専門知識を修得。海洋の有効活用を推進し、海洋の利用と開発に資する基盤技術や、応用技術の創造と発展に貢献する能力を身につける。
・海洋ガバナンス領域では、経済学など社会科学的観点から、海事・海洋分野における科学技術を理解するとともに、さまざまなモノ(人、物資、金融など)の流れ、国際ルール、地政、経済、経営、政策、戦略など海洋社会に資する社会科学分野の専門知識を修得。人類と海・船の歴史を踏まえ、将来の海洋の平和利用に貢献し、政策立案に寄与する能力を身につける。
・海技ライセンスコース(航海学領域・機関学領域)では、商船学の観点から、船の運航技術と管理、海洋政策科学分野の幅広い知識を学び、海技士(航海・機関)としての専門知識と技術を修得。海事・海洋社会に関する高い見識を備え、政策立案に寄与できる能力を身につける。

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