記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
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山口県立大学 国際文化学部 文化創造学科の小論文対策
【令和5年度 学校推薦型選抜(県内) 90分】
問 次の文章を読み、その要旨を示したうえで、街づくりの発想について、具体例を挙げてあな
たの考えを八〇〇字以内で述べなさい。
課題の要約文です。
第二次世界大戦後の日本では、焼け野原からの復興に伴い、大量の建築物が造られました。初期には需要に対応するために効率的な再開発が行われましたが、時代が移り変わる中で、単純なスクラップ・アンド・ビルドのアプローチが目立つようになりました。しかし、街づくりや再開発は地域の中長期的な発展を考慮する必要があります。建築物を新しくすることは重要ですが、文化や歴史を失うことなく、適切な改修や保存も必要です。ヨーロッパなどでは歴史的建造物を維持しつつ、利便性を向上させる工夫が行われています。このような選択は時間とお金がかかりますが、地域のアイデンティティや誇りを形成し、将来に繋がる重要な選択です。地域の発展においては、単純なスクラップ・アンド・ビルドだけでなく、歴史や文化を考慮した綿密な街づくりが求められます。
出典:国分裕正『人が集まる場所をつくるサードプレイスと街の再生』白夜書房2019年70~73頁より
小論文過去問題解説
この文章は、第二次世界大戦後の日本の街づくりにおけるスクラップ・アンド・ビルド型の再開発について述べています。初期の復興期や高度経済成長期には需要に対応するために効率的な建築が行われましたが、時間が経つにつれて歴史や文化の犠牲を払いつつも新しい建物を建てるアメリカ式の再開発が目立つようになりました。しかし、建築を進める際には残すべき歴史や文化を考慮する必要があり、ヨーロッパのような例を挙げて、建物の改修や保存を通じて利便性を向上させることも可能であることが述べられています。最後に、街づくりは単なるスクラップ・アンド・ビルドだけでなく、地域のアイデンティティや誇りを形成することが重要であると指摘されています。
この要旨を踏まえて、街づくりの発想について具体例を挙げながら考える際には、以下の点に着目すると良いでしょう。
- 建築物の改修と歴史・文化の保存: スクラップ・アンド・ビルドだけでなく、歴史的建造物や文化的な景観を残しつつ、利便性を向上させる方法を考えることが重要です。例えば、日本国内やヨーロッパの街並みを調査し、どのように古い建物を活かしつつ新しい機能を追加しているかを説明すると良いでしょう。
- 地域のアイデンティティと誇り: 街づくりは単なる都市開発だけでなく、地域のアイデンティティや住民の誇りを育むことも重要です。具体的な地域の事例や取り組みを挙げ、その取り組みが地域の人々に与える影響について考察すると良いでしょう。
- 持続可能な街づくり: 新しい建物を建てるだけでなく、環境への配慮や持続可能性も考慮する必要があります。具体的なエコフレンドリーな建築技術や再生可能エネルギーの活用例を挙げ、地域の発展と環境保護を両立させる方法について述べると良いでしょう。
これらの観点から、800字以内で具体例を挙げながら、スクラップ・アンド・ビルドに代わる街づくりの発想について論じることが求められています。
山口県立大学の所在地・アクセス
所在地 | アクセス |
山口県山口市桜畠6-2-1 | JR「宮野」駅から徒歩 10分 |
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山口県立大学の入試傾向
山口県立大学の入試傾向については、以下のような特徴があります。
- 共通テスト重視:
- 山口県立大学の入試では、共通テストの成績が非常に重要です。特に前期日程では共通テストでの成績が入試の主要な要素となります。そのため、共通テストの範囲を十分に理解し、対策を行うことが重要です。過去問演習や模擬試験を通じて、問題の傾向や解答のポイントを把握しましょう。
- 個別学力検査への対策:
- 個別学力検査では、各学部学科ごとに異なる試験形式があります。小論文や面接など、学習意欲や基礎能力を評価する内容となっています。入試当日に落ち着いて自分の意見や考えを表現できるよう、十分な準備と練習が必要です。過去の問題を解いたり、模擬面接を行ったりして、自信をつけましょう。
- 地域性への理解:
- 山口県立大学は地域の発展や国際的な貢献を重視しています。そのため、地域や国際社会の現状や課題について理解を深めることが求められます。入試での面接や小論文において、地域や社会問題に関する考察や提案が求められることがあります。地域のニュースや社会問題について積極的に情報収集を行い、自分の考えを練り上げましょう。
山口県立大学の募集コース
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国際文化学部(定員数:114人)
国際文化学科(定員数:62人)
国際文化学科では、多文化共生マインドを基礎として、自文化理解はもとより異文化理解力と外国語運用能力を有し、対話と協調に基づいたパートナーシップを育み、地域の国際化のために主体的に行動できる人材を養成する。
所定の科目履修により、高等学校教諭一種(英語)、中学校教諭一種(英語)、学校図書館司書教諭、学芸員、司書、日本語教員の資格取得が可能。
文化創造学科(定員数:52人)
文化創造学科では、多文化共生マインドを基礎として、自文化理解はもとより異文化理解力と表現力を有し、個性豊かな地域文化の価値を再発見し、文化の振興と創造に向けて主体的に行動できる人材を養成する。
所定の科目履修により、高等学校教諭一種(国語)、中学校教諭一種(国語)、学校図書館司書教諭、学芸員、司書、日本語教員の資格取得が可能。
社会福祉学部 社会福祉学科(定員数:103人)
地域共生社会における多様な福祉ニーズに対応できる広い視野と福祉マインドを基盤として、専門知識と豊かな共感力、想像力を有するとともに、支援を必要とする全ての人々の生活課題の解決に向けて、連帯・協働しながら主体的に考えて行動できる実践力と高い倫理観を有する人材を養成する。
所定の科目履修により、社会福祉士国家試験受験資格、精神保健福祉士国家試験受験資格、高等学校教諭一種(福祉)、特別支援学校教諭一種の免許の取得が可能。
看護栄養学部(定員数:97人)
看護学科(定員数:55人)
看護学科では、超高齢化・少子化が進行する地域社会において、あらゆる人々の健康の維持・増進と生活の質の向上を積極的に推進するために、確かな基礎看護力を基盤とした課題解決志向と多職種協働力を備えた質の高い専門性を有する看護人材を養成する。
卒業時に看護師国家試験受験資格、保健師国家試験受験資格(15名選抜制)、養護教諭一種免許が取得できる。
栄養学科(定員数:42人)
栄養学科では、超高齢化・少子化が進行する地域社会において、あらゆる人々の健康と生活の質の向上を積極的に推進するために、対人援助力、課題解決志向および多職種協働力を備えた質の高い専門性を有する管理栄養士を養成する。
卒業時に栄養士免許、高等学校教諭一種(家庭)、栄養教諭一種、管理栄養士国家試験受験資格などを取得できる。