【一般選抜(前期・後期)入試】新潟大学 令和6年度小論文過去問題と概要

小論文過去問題

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴27年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。

2020年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となる。過去3年間で国公立大学合格85名。

高1から入会者は国公立大学合格率93%

高2から入会者は国公立大学合格率86%

高3の4月から入会者は国公立大学合格率73%

スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします

小論文過去問題

R6年度 法学部 法学科 一般選抜(前期)

X高校では、毎年の学園祭で、各クラス対抗の「演劇コンテスト」が行われており、各生徒がこのコンテストに向けて真剣に演劇に取り組んでいた。生徒の中にはそのコンテストに参加したいがために同校を志望した者もいたほどであり、年Y組もまた、コンテストで賞を取るためにか月以上前から、クラス全員で放課後夜遅くまで準備を行っていた。このコンテストは地域での評判も良く、例年、地域の住民もコンテストを観るためにつめかけるほど人気のイベントであった。

ところが、学園祭の週間前、Y組の生徒であるA、B、C名が、演劇練習からの帰宅途中に立ち寄ったスーパーマーケットで、コンテストのための小道具(1,500円相当)を万引きしたとして警察に捕まった。初犯であり反省している等の事情から、Aらはすぐに帰宅を許された。この事態を重く見たX高校は、その翌日Y組の「演劇コンテスト」への出場を認めないとの処分を下した。これに対して、A、B、Cを除くY組の生徒全員が反発し、この処分を取り消すよう校長に詰め寄った。
以上の事実をもとに、高校側の処分の根拠と生徒側の主張の根拠をそれぞれ整理しなさい。そのうえで、あなたはどちらの立場を支持しますか。相手方への反論も含め1,000字以内で論じなさい。

R6年度 法学部 法学科 一般選抜(後期)

A市では、長年にわたり数軒の小売店が、その中心地で住民のための食料品や日用品などを供給する役割を果たしてきた。数年前、A市の近郊に自動車部品の製造工場が誘致され、そこに勤める多くの人々が住むようになり、人口も増えてきた。そこで、全国的に知られる大企業がA市の近隣郊外に大型店(ショッピングモール)を開設した。その結果、中心地の小売店を利用していた地域住民もそのショッピングモールで買い物をするようになり、これまでA市の中心地で営まれてきた小売店の来客者数、売上げが大幅に減少し、中心地は閑散とした状態となった。
あなたが、A市の市長であるならば、A市における既存の小売店と進出してきた大型店との関係をどのように構築すべきだと考えますか。あなたの考えを1,000字以内で述べなさい。

出題意図

R6年度 法学部 法学科 一般選抜(前期)

対立する見解を題材として、相手方への反論も含め、説得的に私見を展開することができるかを問うことにより、論理的思考力と論述能力をはかる。

R6年度 法学部 法学科 一般選抜(後期)

現代の地方問題のひとつとして、日本の各地で見られる郊外型大規模ショッピングモールの進出による当該地域の現状分析と課題の発見、そしてそれらに対する解決策を問う。かかる問題に対して、自己の見解を論理的かつ説得的に論述できるかによって、法学部生としての適性を見極める。

学部学科、コース

人文学部

心理・人間学プログラムでは、人間とその心の解明を目指して、心理学と人間学の分野(哲学・西洋哲学史、倫理学、美術・芸術学、宗教思想史)を学ぶ。心理学分野では、実験や調査などの実証的方法によって人間の行動や心の問題に迫る。人間学分野では、原典や文献の読解、哲学対話、芸術研究や批評等を通じて、人間の精神的営みについての理解を深めることができる。
卒業後、心理専門職や研究職、教員(高校公民・中学社会)をはじめ、公務員や民間企業の職員など、幅広い領域で活躍できる人間力を養う。
社会文化学プログラムでは、人間の社会文化的な営みを、歴史学、フィールドスタディーズ(考古学、地理学、民俗学、芸能論、社会学、文化人類学)、情報メディア論の各領域を通じて学ぶ。
古文書など歴史史料の解読、フィールドワークといった実践学修によって、大学院進学や教員・学芸員、社会調査士などの資格を生かした職業はもちろん、官公庁や一般企業で働く上でも生きる人文学的な実践力を身につける。
言語文化学プログラムでは、日本を含むアジア諸国および西洋諸国(英米独仏露)の言語、文学、文化を学ぶ。日本語および日本語による文学作品についての精細な知識、あるいは、アジア・西洋諸言語の運用能力を身につけ、鋭い言語感覚と豊かな表現能力を養うことを目的としている。
異なる言語文化を専門的かつ横断的に学修・研究することが可能であり、時代や地域を異にする文化に対する理解を深め、多様な価値観が共存する国際化社会のなかで生きていく思考力や行動力を身につけることができる。

教育学部

学校教育コースでは、教育学や教育心理学を中心に学び、小学校教員や特別支援教育の教員を養成する。
教科教育コースでは、教科の専門的内容や教育方法を中心に学び、小学校や中学校の教員を養成する。幅広い人間性を養い、教科の基礎的・理論的内容と指導力を修得するとともに、現在の学校教育が抱える諸課題に即応できる実践的能力を身につける。

法学部 

法的素養を基礎にしつつ、分野・領域横断的観点によって社会問題を公平・公正なルールに照らして解決する能力を涵養する。
法曹養成のカリキュラムとして、複数の法科大学院と連携して、学部3年間および法科大学院2年間の計5年間で司法試験受験資格を得ることができる「法曹コース」がある。また、主専攻プログラムとして「法曹養成プログラム」も設置されている。
各界の第一線で活躍している企業人等を招き、講義室に「現場」を取り入れる授業を行い、インターンシップと併せて「現場主義」を実現している。また、海外留学の支援だけでなく、新潟にいながら外国語で法学・政治学を学ぶことのできる科目も設けている。

経済科学部 

経済学・経営学を中心に人文社会科学の専門知識を身につけ、国際的な視野に立って地域再生など社会の課題を解決できる人材を育成する。総合的な判断力や社会性を身につけるために、経験豊かな社会人や異文化の留学生とともに学ぶ機会を充実させる。幅広い分野で活躍できる指導者と、地方を支える中核人材を育成する。

学際日本学プログラムでは、外国語学修を重視し、留学生との共修を通して、ポップカルチャーを含む日本の諸要素、諸問題をとらえ直し、グローバル化した経済社会で、国際的な視野を持って情報発信できる人材を育成する。
地域リーダープログラムでは、社会人との共修を通じて、経済学・経営学を中心とする人文社会科学の専門知識を身につけ、時代の変化に即応しながら社会のさまざまな課題を解決できる人材を育成する
経済学プログラムでは、経済学およびグローバル化した経済事情の理解に不可欠な知識を身につけ、経済諸問題を客観的に評価できる力を養う。
経営学プログラムは、企業経営と会計・税務の2つの専門分野で構成される。企業をはじめとする組織の効果的な運営を実践的に学ぶ。

理学部 

最新研究に取り組んで科学の進歩に貢献したい、民間企業の技術者や研究者、学校教員などとして社会で活躍したいといった学生の希望実現をより確かなものとするために学部教育を刷新している。
従来の学科の壁を取り払い、理学の各分野を1学科へとまとめた。専門的研究の基礎をしっかり身につけることも、複数の分野にまたがる新しい課題に実践的に取り組む力を身につけることも、両方が可能なカリキュラムを導入している。

数学プログラムでは、数学の考え方および高い情報処理能力を身につけ、それをさまざまな分野に応用できる柔軟な思考力を持った人材を育成する。
物理学プログラムでは、電磁気学、量子力学、統計力学など、現代科学技術を支える物理学の基本的な知識や考え方を修得し、ミクロな素粒子・原子核からマクロな宇宙までを支配する基本法則や物質の新しい性質を、理論的または実験的に探究する。
化学プログラムでは、宇宙空間から人間の体内まで、広い範囲にわたって存在する物質の特性や反応性の原因を探求し、物質世界の基盤を明らかにしてゆくとともに、これまでに存在しなかった新しい機能を持つ物質の創成を目指す。
生物学プログラムでは、動物・植物のさまざまな生命現象について、分子・細胞・個体レベルでの研究を行い、生命科学の基礎から最新の知見までをカバーした教育を行う。
地質科学プログラムでは、「フィールドワークができる学生を育てる」という教育目標のもと、実践的な野外地質調査技術の修得と、それをもとに岩石・鉱物・地層・化石・断層などから地球の不思議を追求する教育を行う。
自然環境科学プログラムでは、物理学、化学、生物学、地学の基礎を身につけた上で、自然環境を理解するために重要となる物質科学、地球科学、環境生物学などを学ぶ。
フィールド科学人材育成プログラムは、理学部と農学部の教員が協働で講義や実習を担当する新しい学部横断型プログラムで、海洋・気象学、地形・地質学、生態・森林再生・保全学および防災学にまたがる多彩なフィールド科学分野の講義および実習科目を設置する。

医学部 

医学科は、高度で新しい医学の知識と技術を教授すると同時に、良識ある社会人としての豊かな人間性と高い倫理性を持つ医師を養成することを目指している。
6年間一貫教育のカリキュラムを実施している。1年次は教養教育に関する全学共通科目を中心に学ぶ。授業は五十嵐キャンパスで他学部の学生と一緒に行う。2年次には専門科目が本格的に始まり、多様な基礎医学・社会医学の科目を学ぶ。3年次前期は統合臨床医学コースという臨床科目も始まる。3年次後期から4年次前期にかけては、臓器別統合コースに入っていく。具体的な病気について臓器別に順々に学習する。
4年次後期には、臨床実習入門で臨床の基本的技能と態度を学び、5・6年次には臨床実習を行う。
保健学科は、患者の病気だけではなく、その人の全体を見ていく全人的医療を行い、健康な人の保健管理面にも関わっていくことができる人材を育成する。看護学、放射線技術科学、検査技術科学の3専攻がある。

歯学部

歯学科では、初年次には他学部の学生とともに教養教育に関する授業科目や大学での学習法を学ぶほか、医療現場の体験や歯科治療の第一線に触れる早期臨床実習を実施する。2年次には専門科目として解剖学や生理学など、基礎歯学の講義・実習が開講される。
3・4年次になるとPBLなどを通じて基礎歯学への理解を深めるとともに、臨床歯学の講義・実習を行う。
5年次になるとこれまで学んできた知識を統合し、実際の歯科臨床で遭遇するさまざまな疾患を診断・治療するための理論・技能を学ぶ。5年次の後半から6年次にかけては実際の歯科医療現場で臨床実習を行い、知識・技能だけでなく歯科医療人としての態度も学ぶ。
口腔生命福祉学科は4年制。歯科衛生士として、口腔ケア・摂食・嚥下(飲み下し)に関する高度な専門知識を身につけ、社会福祉士として保健・医療・福祉を総合的に思考・マネジメントできる専門家を養成する。

工学部

工学分野間の連携を図り、学びに対する確固たる動機づけを行うことにより、学生が幅広い視野を持って、基礎知識と高度な専門知識をバランスよく修得できる主専攻プログラムへと再編している。
1年次は、工学の導入教育を受けた後に、力学、情報電子、化学材料、建築、融合領域の5つの分野に分かれて学び、工学全体を俯瞰し、2年次から主専攻プログラムの教育を受けることができる。

機械システム工学プログラムでは、機械に関連した幅広い分野の基礎知識の修得とテクノロジーの学習を通して、国際的に活躍できる技術者・研究者の育成を目指す。
社会基盤工学プログラムでは、美しい自然や多様な文化と調和し、災害に強く安全・安心な都市や地域をつくり支える社会基盤工学(土木工学)の技術者・研究者を養成する。
電子情報通信プログラムでは、豊かな未来社会を築くためにさまざまな産業分野で求められる電子情報通信工学の技術を身につける。
知能情報システムプログラムでは、先端的な情報通信技術の研究開発を担える人材の育成を目指す。
化学システム工学プログラムでは、「エンジニアリングセンスを持った応用化学者」「ケミカルマインドを持った化学技術者」を育成する。
材料科学プログラムでは、原子・分子レベルからその集合体に至る材料を対象とし、機能発現機構の解明および機能発現物質の創成に貢献できる人材を育成する。
建築学プログラムでは、社会の必要に応じた技術や計画を研究し、幅広い知識を持った建築・都市の専門家を養成する。
人間支援感性科学プログラムでは、スマートフォンによる健康管理やスポーツの科学的なコーチングといった、ヒトを助け、生活を豊かにする商品・サービスが提供できる実践力ある人材を育成する。そのため、工学の基礎知識と文化・芸術的な表現手法や社会のニーズを体系的に学ぶ分野融合型教育を行う。
協創経営プログラムでは、地域企業との連携による産学協働教育、議論を中心とした双方向教育によって、さまざまな技術を統合し、社会の諸課題を解決に導く構想力やリーダーシップなどを養う。

農学部

2年次の後半から次の4つの主専攻プログラムと学部横断型プログラムから1つを選択して専門的な知識と技術を修得する。
応用生命科学プログラムでは、最新のバイオサイエンス・バイオテクノロジー・ゲノムサイエンスなど、微生物・植物・動物の生命現象とその応用に関する高度な専門知識と実験技術を幅広く修得する。
食品科学プログラムでは、食品成分・栄養素などの化学的基礎から、食品の原材料、加工・機能・分析・安全性・マーケティング、さらに免疫など、現代の食の課題解決に至る高度な知識と技術を身につける。
生物資源科学プログラムでは、農畜産物の品質と生産性の向上、環境にやさしい農業の実現、および農山村地域の発展に貢献できる幅広い専門知識と技術を持つ人材を育てる。
流域環境学プログラムでは、地域の自然環境と調和した持続的な農林業の営みを可能にするために、森林や野生動植物の保全、農業支援システム、水や土の保全に関する幅広い専門知識と技術を持つ人材を育成する。
フィールド科学人材育成プログラムは、理学部と農学部の学生がともに学ぶ学部横断型プログラムで、動植物生態学、災害科学、気象科学などのフィールドに関する幅広い教育研究を行う。

創生学部 

理系と文系の区別がなく、学際的で多角的な学修を経て学生自らが専攻分野の選択が可能。複雑化する社会問題を解決できる人材としての力を身につける。新たな価値の創出やビジネスモデルの変革に関わるデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現に貢献できる人材を育成する。
2025年より2コースを設置予定。
創成学修コースは、課題と関連する諸分野の知識を軸として学修する。
DX共創コースは、データやデジタル技術の観点から、課題解決と価値創造の方法論を学修する。

所在地・アクセス

新潟大学のHPこちら

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新潟県新潟市西区五十嵐2の町8050JR越後線「新潟大学前」駅下車、徒歩15分
新潟県新潟市中央区旭町通2番町746JR越後線「白山(新潟県)」駅から徒歩10分
新潟県新潟市中央区旭町通1番町JR越後線「白山(新潟県)」駅から徒歩10分
新潟県新潟市中央区学校町通2番町JR越後線「白山(新潟県)」駅から徒歩10分
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