【推薦入試】山梨大学 医学部 看護学科(小論文過去問題解説)

推薦入試

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴25年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。
スカイ予備校を高崎市内に開校し、2021年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となり1年目から、国公立大学に27名の合格者を輩出。スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします
☆知らないと損する「小論文やっていはいけないNG動画」を無料プレゼント中!

山梨大学 医学部 看護学科の小論文対策

[令和5年度 小論文I 学校推薦型選抜I型]

問 次の文章を読み『「考えてる」と「考えてない」の違い』について筆者の考えを踏まえ、あなたの考えを600字以内で述べなさい。

課題の要約文です。

奥さんが毎朝なぞなぞを出し、「子どもが欲しがる文房具はなーんだ」という問いに答えがわからず、夕方に二人で買物に行く。文房具売場でクレヨンを見て気づき、「あっ、そうか!」と奥さんに答えを教えるも、「あげないわよ」と断られ、「まだ考えてたの?」と問われる。ぼくは「考える」ことの大切さを強調し、共に考えていればもっと早く気づいたかもしれないと伝える。エピソードから、「考える」ことの重要性と他者との共有が示唆され、共同の思考が新たな発見を生む可能性を示している。

出典:野矢茂樹『はじめて考えるときのように「わかる」ための哲学的道案内』PHP研究所(2004)より抜粋

[令和5年度 小論文Ⅱ 学校推薦型選抜I型]

この図は、農林水産省が示した「食品ロス量の推移と削減目標」についてです。起点となる2000年度は、食品リサイクル法成立の年度です。以下の問いに答えなさい。

【問1】図から読みとったことを100字以内で記述しなさい。
【問2】この図からどのようなことを考えますか。500字以内で記述しなさい。

資料:消費者庁「食品ロス削減関係参考資料」

図:食品ロス量の推移と削減目標

出典:農林水産省「食品ロス及びリサイクルをめぐる情勢〈令和4年8月時点版〉」 の20頁の図「食品ロス量の推移と削減目標」を一部改変

小論文過去問題解説

[小論文I

  1. 問いの本質を把握する:
    • 文章の冒頭で、「考えてる」と「考えてない」の違いについての問いが提示されています。まずはこの問いが何を問おうとしているのかを理解しましょう。それによって文章全体の焦点が明確になります。
  2. エピソードの意味を解釈する:
    • 文章中のエピソードは、なぞなぞを通じて「考える」ことのプロセスを描写しています。このエピソードがなぜ挿入されたのか、なぞなぞと「考える」ことの関係性を考えてみましょう。それが文章のメッセージや著者の意図につながります。
  3. 著者のスタンスを考察する:
    • 著者はエピソードを通じて、「考える」ことが他者との連携や経験と結びついて豊かさを生むと示唆しています。これを元に、著者が「考える」ことにどのような価値を見出しているのか、またその考え方にどのような重要性を置いているのかを考察しましょう。
  4. 自身の経験や考えと結びつける:
    • 考察した内容を、自分の経験や考えと結びつけてみてください。この文章が引き起こす感情や思索が、自分の人生や意思決定にどのように影響を与えるかを考えてみると、より深い理解が得られるでしょう。
  5. 反論や異なる視点を考慮する:
    • 最後に、文章の主張や著者のスタンスに対して異なる視点や反論が考えられるかを検討してみましょう。これによって、より広範な視野で問題を捉えることができます。

これらのアプローチを組み合わせて、文章全体の意味や著者のメッセージをより深く理解することができます。

[小論文Ⅱ

  1. 図の内容を理解する:
    • まず、図をよく観察し、横軸や縦軸に何が表示されているかを確認します。年度ごとの食品ロスの推移や削減目標がどのように表現されているかに注意します。
  2. 起点となる年度の特定:
    • 図の説明で2000年度が「食品リサイクル法成立の年度」とされています。この法律成立がどのような影響を及ぼしているのかを考えながら読み進めます。
  3. 推移の傾向を把握する:
    • 年度ごとの食品ロスの量の推移を確認し、増減の傾向を把握します。特に目標との差異や変化のポイントに注目します。
  4. 目標達成に向けた評価:
    • 農林水産省が示す削減目標に対して、実際の食品ロスの推移がどのように追随しているかを考えます。目標達成への進捗や課題が見受けられるかを洞察します。
  5. 要因の考察:
    • 推移に影響を与える可能性のある要因を考えます。例えば、社会的な変化、技術の進歩、食品ロス削減の施策などが挙げられます。
  6. 今後の展望:
    • 最後に、これらの観察結果や考察を基に、今後の展望や必要な対策について考えます。目標達成に向けて改善が必要か、新たなアプローチが求められるかを示唆します。

山梨大学の所在地・アクセス

所在地アクセス
甲府キャンパス
山梨県甲府市武田4丁目4-37
「甲府」駅から武田神社・積翠寺行バス 
山梨大学下車約5分
「甲府」駅から北口を出て徒歩約15分
医学部キャンパス
山梨県中央市下河東1110
「甲府」駅から山梨大学医学部附属病院行バス約30分
「常永」駅から徒歩約15分

山梨大学のHPはこちら

山梨大学の入試傾向

山梨大学の入試傾向には学部・学科ごとに異なる特徴があり、それに合わせた対策が求められます。

教育学部では、小論文が主要であり、国語や数学、英語の基礎知識が問われます。生命環境学部では理系科目が中心で、生物や化学、物理が出題され、一部学科では実験的な問題も存在します。工学部では数学と物理が重要で、証明問題や計算問題が出題され、英文読解や自由英作文もある場合があります。医学部では数学、物理、化学、生物の全科目が出題され、記述式問題が多く、論理的思考力と広範な知識が求められます。

具体的な入試傾向は学年や入試形態によって変動があり、最新の入試要項や過去問を確認することが必要です。また、小論文の傾向も学部ごとに異なり、テーマや問題形式に注視することが重要です。入試までの期間は十分に確認と対策を行い、学部ごとの要領に適した対策を検討することが入試成功の鍵となります。

山梨大学の募集コース

募集要項はこちら

入試情報はこちら

教育学部(定員数:120人)

学校教育課程(定員数:120人)

教育学部では、人間の生涯発達を視野におさめ、教育に対する情熱と課題を解決する高い実践力を備え、豊かな人間生活の構築に寄与する教育人の養成を目指す。
学校教育課程では、卒業要件として小学校教諭免許の取得を基礎にして、中学・高等学校教諭免許(あるいは幼稚園教諭・特別支援学校教諭免許)を取得し、幼・小・中・高全般を見通した指導力を持つ、現代的ニーズに応える質の高い教員を養成する。
基幹となる教職科目を少人数グループワーク型授業とし、それを軸に教員養成カリキュラムの体系化・構造化を図る。また、学生が主体的に教職へのキャリアを積み重ねていけるよう、教育支援室の専任教員などによる進路に関する個人面談、教員採用試験に向けた各種の対策講座や個別指導を実施し、教員就職を手厚くサポートしている。さらに、実践的教師力の深化の場として、教育ボランティアや地域学習アシストの各活動を行い、子どもへの理解を深める機会をつくっている。
そのほか、外国籍児童に対する日本語指導・支援に対応した「日本語教員養成プログラム」も実施している。

幼小発達教育コース

障害児教育コース

言語教育コース

生活社会教育コース

科学教育コース

芸術身体教育コース

医学部(定員数:185人)

医学科(定員数:125人)

医学科では、2021年度から新しいカリキュラムを導入しており、卒業後に臨床医・研究医として広く活躍し社会貢献できるよう、基礎から専門的な内容へ順を追って学ぶことができる。これらには現代の医療・医学において求められるデータサイエンス、生命科学、行動科学、感染制御学、地域医療学、医学英語、プロフェッショナリズムなども含まれる。3・4年次には複数の診療科が連携して担当する「統合臨床医学」の授業とグループ学習があり、公的資格「臨床実習生(医学)」を取得後、4~6年次に附属病院や学外の病院で行う診療参加型の臨床実習がある。臨床実習以外にも「早期臨床体験実習(ECE)」(1年次)、「救急用自動車同乗実習」(3年次)、「社会医学実習」(6年次)など、学外に出て学修する機会が組まれている。また、医学研究に興味を持つ学生のために「ライフサイエンスコース」を設置している。

看護学科(定員数:60人)

看護学科では、グローバルな視点を持って看護学分野の継続的発展を支え、地域社会に貢献できる、質の高い看護職者の育成を目指している。看護学講座の大講座のなかに、基礎看護学、成人看護学、高齢者看護学、母性看護学、小児看護学、精神看護学、在宅看護論、公衆衛生看護学、人間科学、保健学の領域を設け、研究や高度実践の経験を有する専門家による講義や実習を行っている。1年次には豊かな人間性を育み、看護の基礎的な能力を養う。2年次には看護専門領域を学び、3年次には領域別実習、4年次には地域包括・移行期ケア実習や看護研究を実施。これらを通して、将来の活躍に生かせる基礎知識と技術を体系的に学ぶことができるカリキュラムとなっている。

工学部工学科(定員数:365人)

「未来世代を思いやるエンジニアリング教育」をキャッチフレーズに、たしかな基礎力とエンジニアとしての総合力(エンジニアリング能力)の育成をカリキュラムの柱に据えている。このため、基礎工学、応用工学とともに、数学・物理学・化学といった工学の基礎となる自然科学にも配慮したカリキュラムを整備している。
 学びの特色として、少人数教育、反転授業、自主的な学びスペースの用意などがある。
 まず、少人数教育については、たとえば卒業研究では教員1名に対して学生3・4名できめ細かな指導が行われている。また反転授業では、教員の作成したオンライン教材を事前に繰り返し聴講し、授業時間内では主としてグループによる演習を行うことによって、学生の学習効果を高めている。このほか、自主的な学びの環境としてフィロス(共創学習支援室)というスペースが設置されている。ここでは、学生が学年や学科の壁を越えて気軽に集まり、グループや個人で学習交流を行うことができ、特に専門教員による数学や物理に関するサポートを受けられるスペースとなっている。

応用化学コース(定員数:33人)

応用化学科では、安全で快適な持続可能社会の実現を目指して、新素材・高機能物質、クリーンエネルギー、環境問題に関する化学に取り組むための基礎知識と応用技術を学ぶ。

機械工学コース(定員数:48人)

機械工学科では、ものづくり技術に加えて、自動車・航空宇宙・医療福祉・動力エネルギー分野などにおける最先端の技術を学ぶ。

クリーンエネルギー化学コース(定員数:33人)

コンピュータ理工学コース(定員数:75人)

コンピュータ理工学科では、ソフトウェア・ハードウェアの基礎技術から、人工知能・機械学習・CG・ソフトウェア工学・コンピュータネットワーク・感性情報工学などの応用技術までを身につける。

総合工学枠(定員数:40人)

電気電子工学コース(定員数:45人)

電気電子工学科では、半導体・太陽光発電・無線電力伝送・大規模集積回路・ホログラフィ・高速光通信システムなど、未来を大きく変える力を持った電気電子工学技術を学ぶ。

土木環境工学コース(定員数:46人) 

土木環境工学科では、環境と調和した災害に強い快適な社会を実現するための社会基盤を整備し、管理するための知識と技術を学ぶ。

メカトロニクスコース(定員数:45人)

メカトロニクス工学科では、複数の学問領域(機械・電気・情報)にまたがる統合システム(ロボットなど)の構築技術について、基礎から広く学ぶ。

生命環境学部(定員数:155人)

「持続的な食料の生産と供給による地域社会の繁栄を実現するために必要となる、生命科学、食物生産・加工、環境・エネルギー、地域経済・企業経営・行政に関し、広い視野を持つ人材を、自然と社会の共生科学に基づき養成する」ことを基本理念とする。
 生命工学科、地域食物科学科、環境科学科、地域社会システム学科の4学科で構成。自然と社会の共生科学の視点から、生命・食・環境・経営を中心とする新しい農学分野における応用力を身につけるため、基礎を重視している。また学科間の垣根を低くしており、学科横断的な教育体制を構築する。

生命工学科(定員数:40人)

生命工学科では、分子生物学、生化学、細胞生理学といった生命科学の基礎を身につける。さらに発生工学や幹細胞生物学、応用微生物学、バイオインフォマティクスなどをはじめとする最先端の生命科学・生命工学を学ぶことで、再生医療(iPS細胞、ES細胞、クローン技術)、生殖補助医療(体外受精、発生工学)、食料生産・食品衛生(機能性食品、醸造、発酵工業)、健康増進(医薬品、有用微生物、化粧品、香料)、バイオエネルギー、環境保全などに関する新しい技術を創出する能力を身につける。このほか、「バイオ・メディカルデータサイエンス特別コース」では、生命科学・医学・薬学分野における数理・データサイエンス教育を展開。

地域食物科学科(定員数:37人)

地域食物科学科では、食物(食品製造、食品栄養、園芸)およびワイン製造に関する知識・技術(微生物、機能成分、果実遺伝子)を学ぶ。バイオテクノロジーを駆使した果樹や野菜などの農産物の栽培、食品製造の科学的理解、栄養・有用成分の解析と利用、ワイン製造技術などを課題に、食物生産から食品製造までのプロセスを包括的に学ぶ。このほか、地域性に富む「ワイン科学特別コース」を設置している。

ワイン科学特別コース(定員数:13人)

環境科学科(定員数:30人)

環境科学科では、環境問題の背景と概要に関する「基礎知識」や、大気・水・土壌・生物と人間との関わりに関する「専門知識」、人間活動の影響を評価するための「環境計測技術」や、環境管理・修復に不可欠な「環境保全技術」を学び、自然科学の知識と技法に基づく問題解決能力を培う。さらに、主体的に考える力と他者との対話や合意形成のための素養を身につけ、環境に関わる学問的課題や社会的課題を自ら見出し、多様な人びとと協働しながら課題解決に取り組むことができる人材を養成する。

地域社会システム学科(定員数:48人)

地域社会システム学科では、社会経営 (経済運営、企業経営、行政運営)に関わる理論と実践をバランスよく学ぶことで、地域社会や職場で多様な人びとと仕事をしていくために必要な基礎的な力を養い、国際的な視座と地域密着の姿勢を両立させながら社会のマネジメントを担う能力を持つ人材を養成。

観光政策科学特別コース(定員数:13人)

タイトルとURLをコピーしました