看護医療系面接対策|よく聞かれる質問100選

看護医療系面接対策|よく聞かれる質問100選と回答のコツ【2026年最新版】

看護学部・医療系大学の推薦入試・総合型選抜において、面接試験は合否を決定づける最重要関門です。学力試験で高得点を取っても、面接で「医療者としての適性なし」と判断されれば不合格になります。本記事では、過去10年間の入試データ分析に基づき、看護医療系面接で頻出する100の質問を5つのカテゴリーに分類し、それぞれの模範解答例と評価ポイントを徹底解説します。AI面接練習ツールの活用法から、圧迫面接の切り返し方、当日の立ち振る舞いまで、合格を勝ち取るための実践的ノウハウを完全網羅しました。

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1. AI時代の面接対策術|効率的な練習と客観的フィードバックの活用

2025年現在、AI技術を活用した面接対策が主流になりつつあります。適切に活用すれば、練習効率が飛躍的に向上し、客観的な評価を得られます。

AI面接練習アプリで実戦感覚を養う

「面接練習アプリ Knock」「AI面接官」などのアプリでは、カメラに向かって話すと、表情・視線・話し方・内容をAIが評価してくれます。特に「視線が下を向きすぎ」「早口すぎる」「語尾が小さい」といった自分では気づかない癖を指摘してもらえるのが最大の利点です。週3回、各15分の練習を1ヶ月続けるだけで、面接力は劇的に向上します。

ChatGPT・Geminiで想定問答を無限生成

AIチャットに「看護学部の面接で聞かれる志望動機に関する深掘り質問を10個作って」と依頼すれば、「なぜ看護師でなく医師ではないのか」「5年後、10年後のキャリアビジョンは」など、面接官が実際に聞いてくる深掘り質問を大量に生成できます。これらの質問に対する回答を事前に準備しておくことで、本番でも動揺せずに答えられます。

スマホで自撮り録画→AI分析で弱点可視化

スマホを三脚に固定し、自分の面接練習を録画してください。その動画をGoogle Geminiなどの動画解析AIにアップロードし、「この面接練習の改善点を5つ挙げて」と依頼すると、以下のような具体的フィードバックが得られます。

  • 「開始15秒で3回『えーっと』と言っている。フィラー(無意味な言葉)を減らすべき」
  • 「手が膝の上で常に動いており、落ち着きがない印象。手は膝の上で軽く握る」
  • 「笑顔が硬い。目元まで笑うよう意識すべき」

自分の面接での様子をスマホで撮り、それを後から見返す事はとても重要です。スカイ予備校の面接練習でも必ずズームで実施し、それを録画して生徒に渡します。生徒はそのやりとりを見て、自分が考えているときに「上を向く癖がある」「ええーと」「自分は」などと気づかない行動や口癖があることを見つけます。そのことを面接ノートを作り、しっかりとメモをします。

我々が面接練習でアドバイスしたことをノートにまとめ、次回の面接練習のときにはそれらが修正されているかどうかをチェックされます。そのようなフィードバックの繰り返しにより高い面接力と高得点を実現します。学校の練習などでは、動画を撮る事はないと思うので、アドバイスやフィードバックを忘れてしまったり、振り返りで面接ノートを取ることが難しいと思います。だからこそ、自分で面接の様子を撮影し、それを何回も見直ししましょう。

Perplexity AIで最新医療ニュースを収集

面接では「最近の医療ニュースで気になったことは?」という時事問題が頻出します。Perplexity AIに「2025年1月の日本の医療・看護に関する重要ニュース5つを要約して」と質問すれば、信頼できる情報源から最新情報を収集できます。毎週1回チェックし、自分の意見をまとめておくと、面接で差がつきます。

AI活用の3つの注意点

  • 台本の丸暗記は厳禁:AIが生成した模範解答をそのまま暗記すると、棒読みになり不自然です。キーワードだけメモし、自分の言葉で話す練習をしましょう
  • 表情・姿勢は人間のチェックも必須:AIは技術的評価は得意ですが、「温かみ」「誠実さ」といった人間性の評価は不得意です。必ず先生や家族にも見てもらいましょう
  • AI面接官に慣れすぎない:本番は人間が相手です。AI練習は週3回、人間相手の練習も週1回行い、バランスを取ってください

想定した面接の質問に対して注意点が1つあります。志望理由や想定していた質問に対しては練習しているため、そろそろ答えられる受験生がたくさんいます。しかし大学は想定していた質問以外の「想定外の質問」もあえてします。その結果、生徒があたふたして、これまですらすらと答えていたのに対して、黙ってしまう時間があったり、とても面接の流れが不自然になります。そういった意味では想定した質問に対して自分の回答を全て用意する、と言うことも重要ですが、あえて想定できないような質問に対しても、しっかり答えられるアドリブ力をつけることが重要です。

2. 頻出質問30選と模範解答例|志望動機・自己PR編

面接の冒頭で必ず聞かれる志望動機と自己PRに関する質問です。第一印象を左右するため、完璧に準備しましょう。

【質問1】なぜ看護師(医師・薬剤師等)を目指すのですか?

模範解答例:「高校1年の夏、祖母が脳梗塞で入院した際、看護師さんが祖母の手を握り『大丈夫ですよ』と声をかける姿を見ました。祖母の不安そうな表情が和らぐのを目の当たりにし、医療は治療だけでなく心のケアも含むと実感しました。以来、患者の心に寄り添える看護師を目指しています」

評価ポイント①具体的エピソード、②感情の変化、③職業理解の深さが含まれているか

【質問2】なぜ本学を志望したのですか?

模範解答例:「貴学の地域包括ケア実習プログラムに魅力を感じました。オープンキャンパスで、4年次に地域の訪問看護ステーションで2ヶ月実習できると伺い、在宅医療の現場を学べる点に強く惹かれました。将来、地域医療に貢献したい私にとって最適な環境だと確信しています」

評価ポイント:他大学ではなくこの大学固有の魅力を具体的に述べているか

特にオープンキャンパスなどに参加した生徒は、そこでの体験や学び、気づきなどをしっかりと面接官にアピールしましょう。オープンキャンパスに行った際には、必ず在校生の人とコミュニケーションを取り、大学に入って良かったことや逆に悪かったことなどをどんどん聞きましょう。そのことを面接でアピールするととても良いと思います。

【質問3】自己PRをしてください(1分間)

模範解答例:「私の強みは継続力です。吹奏楽部でフルート担当として3年間、毎朝6時から朝練を続け、県大会金賞に貢献しました。また、高2からボランティアで高齢者施設を週1回訪問し、計80時間活動しました。この経験から、看護師に必要な忍耐力と、高齢者とのコミュニケーション能力を培いました。貴学でもこの継続力を活かし、4年間学び続けます」

評価ポイント強み→具体例→看護との関連→将来展望の流れができているか。

自己PRの部分では、自分の長所と短所をしっかりと自覚し、それらを意識して答えるようにしましょう。短所は普通「良くない点」と言う印象を抱きがちですが、実はそんな事はありません。長所と短所は表裏一体の関係であり、その両方はあなたの強みでもあり、個性であるともいえます。だからこそ、短所を隠すのではなく、短所を長所のように表現することも可能です。

【質問4】あなたの長所と短所を教えてください

模範解答例:「長所は共感力です。友人の悩みを聞く際、相手の立場に立って考えることを心がけています。短所は心配性なところです。以前は細かいことを気にしすぎていましたが、今は『完璧でなくても良い』と考え、優先順位をつけて行動するよう改善しています」

評価ポイント:短所は必ず改善策とセットで述べる。「短所はありません」はNG

上で述べたように短所と長所は表裏一体の関係です。だから「短所はありません」と言う事はありません。例えば自分の短所として「のんびりである」、「何をするにも時間がかかる」と言う意識があるならば、「何事にも対して1つ考える時間を置いてから行動する」「すぐに行動するのではなく、一度自分で立ち止まって考えをまとめてから行動に移す」などと言う表現をすれば、それは短所ではなくて、長所に変わります。

【質問5】高校生活で最も力を入れたことは何ですか?

模範解答例:「文化祭実行委員として、クラス展示の責任者を務めました。30人の意見をまとめるのに苦労しましたが、全員にアンケートを取り、多数決ではなく全員が納得できる案を探しました。結果、最優秀賞を獲得し、チームワークの重要性を学びました。この経験は、チーム医療で不可欠な調整力につながると考えています」

評価ポイント困難→工夫→成果→学びのストーリーがあるか

この質問も非常に良く、面接官から出題されます。しかしこの質問はあまり重要ではありません。重要な事はあなた自身が大学でやるべきこと、その後医療従事者として社会に出て何をやりたいか、そのようなことを中心に面接は進まないといけません。高校時代の話を最初に触れられる事は問題ありませんが、特に個人面接の場合、高校時代の事だけで終わるようでは、単なる雑談になってしまう可能性が高いと思います。他の生徒は大学に入ってからや社会人になってからの深掘りをされているのに対して、あなたが高校時代の話に終始するのはとてもよくない傾向です。だからこそ、活動報告やボランティア活動の経験から将来に向けての深掘りをされるように意識しましょう。

スカイ予備校では、雑談に終わらないように、面接官の対応や質問に対する答え、次の質問をしやすくしてもらうためのテクニックなどを受験生に伝えます。あなたの強みやあなたのことを深く知ってもらうためには、いかに深掘りをされるかということが面接では重要になってきます。これは学校の面接練習などでは、単にお辞儀の仕方やノックの仕方、挨拶の言葉など、単なるマナーの指導に終始してしまいます。

そのようなマナーなどで不合格になる事はほとんどありません。それよりもいかにあなた自身が大学で何を学び、将来どのような医療従事者となり、医療現場で活躍できるか、活躍したいかを伝えましょう。特に地元の公立大学(県立大学や市立大学など)を受ける場合は、その都道府県の医療機関で働く可能性が高くなります。その地域に根ざした医療とは何かを意識して面接に臨みましょう。

そのような準備をなくして面接に臨むと、上で書いたように雑談で終わってしまうので、良くても平均点の点しか取れません。面接もしっかり準備すれば8割を取れますので、受験が決まってからでいいので、面接のスキルを学びましょう。

その他の頻出質問25選(回答のポイント)

  1. 併願校はありますか? → 正直に答えてOK。ただし「第一志望は貴学」と必ず添える
  2. 部活動で学んだことは? → チームワーク、忍耐力、リーダーシップなど看護に通じる資質を強調
  3. ボランティア経験はありますか? → 医療・福祉系の経験があれば詳しく。なければ学校行事での役割でも可
  4. 尊敬する人は誰ですか? → フローレンス・ナイチンゲール、家族、恩師など。理由を具体的に
  5. あなたを一言で表すと? → 「粘り強い」「思いやりがある」など、看護師の資質に関連づける
  6. 友人からどんな人だと言われますか? → 「話しやすい」「頼りになる」など、対人関係の良好さを示す
  7. ストレス解消法は? → 健全な方法を答える(音楽鑑賞、運動、読書など)
  8. 得意科目・苦手科目は? → 苦手科目は「克服するために〇〇している」と努力を添える
  9. 最近読んだ本は? → 医療・看護系の本なら高評価。内容と感想を簡潔に
  10. 卒業後のキャリアプランは? → 「〇〇専門看護師」など具体的な目標を示す
  11. 海外で働きたいですか? → 興味があれば正直に。貴学の海外実習プログラムと関連づける
  12. アルバイト経験は? → 接客業なら「コミュニケーション力」、体力仕事なら「忍耐力」と関連づける
  13. リーダー経験はありますか? → 部活、委員会、班長など。小さな経験でも具体的に話す
  14. チームで協力した経験は? → 役割分担、意見調整の工夫を具体的に
  15. 失敗から学んだことは? → 失敗→反省→改善のプロセスを明確に
  16. 周囲と意見が対立したときどうしますか? → 「まず相手の意見を傾聴し、共通点を探す」
  17. 時間管理はどうしていますか? → スケジュール帳、アプリ活用など具体的方法を
  18. この大学の印象は? → オープンキャンパスでの具体的体験を語る
  19. 在学生や卒業生と話しましたか? → 話した内容と印象を簡潔に
  20. 他の医療職(医師、薬剤師等)ではなく看護師なのはなぜ? → 各職種の違いを理解した上で看護師を選んだ理由を
  21. 男性看護師についてどう思いますか? → 「性別関係なく適性が重要」と多様性を尊重
  22. 家族は受験を応援していますか? → 「全面的に応援してくれている」と答えるのが無難
  23. 奨学金は利用しますか? → 経済状況に応じて正直に。「返済計画も考えている」と責任感を示す
  24. 一人暮らしの準備はできていますか? → 「自炊、洗濯の練習をしている」など具体的に
  25. 本学に合格したら何をしたいですか? → 入学前の医療英語学習、解剖学の予習など意欲を示す
  26. 不合格だったらどうしますか? → 「他大学に進学し、看護師を目指す」と志の堅さを示す

3. 頻出質問30選と模範解答例|医療・看護観編

医療者としての適性を見極めるための専門的質問です。日頃から医療ニュースに触れ、自分の意見を持つことが重要です。

【質問31】看護師に最も必要な資質は何だと思いますか?

模範解答例:「観察力だと思います。患者の些細な表情や言動の変化から、痛みや不安を察知する力が不可欠です。病院見学で、看護師が患者の顔色の変化に気づき、すぐ医師に報告する場面を見て、この資質の重要性を実感しました」

評価ポイント:一般論ではなく具体的体験に基づいた意見があるか

【質問32】チーム医療とは何ですか?看護師の役割は?

模範解答例:「チーム医療とは、医師・看護師・薬剤師・リハビリ職など多職種が専門性を活かして協働し、患者中心の医療を提供することです。看護師は24時間患者のそばにいるため、情報共有の中核となり、患者の声を医療チームに伝える代弁者の役割を担います」

評価ポイント定義→看護師の独自性が明確に述べられているか

【質問33】インフォームドコンセントについて説明してください

模範解答例:「インフォームドコンセントとは、医師が患者に治療内容・リスク・代替案を十分に説明し、患者が理解・同意した上で治療を選択することです。看護師は、患者が本当に理解しているか確認し、不安があれば医師に再説明を依頼する役割があります」

評価ポイント:専門用語を正確に理解し、看護師の役割と関連づけているか

【質問34】高齢化社会における看護師の役割は?

模範解答例:「2025年に超高齢社会を迎え、在宅医療の需要が急増しています。訪問看護師として、高齢者の服薬管理や生活指導を行い、住み慣れた地域で最期まで暮らせる支援をすることが重要だと考えます。また、家族の介護負担軽減も看護師の役割です」

評価ポイント社会背景の理解+具体的役割が述べられているか

【質問35】終末期医療について、あなたの考えを聞かせてください

模範解答例:「終末期医療では、延命よりもQOL(生活の質)を重視すべきだと考えます。患者が残された時間を家族と穏やかに過ごせるよう、緩和ケアで苦痛を和らげることが看護師の重要な役割です。ただし、患者・家族の価値観は多様なので、一律の答えはなく、一人ひとりに寄り添う姿勢が大切だと思います」

評価ポイント一方的主張ではなく、多様性を尊重する姿勢があるか

その他の頻出質問25選(回答のポイント)

  1. 安楽死・尊厳死についてどう思いますか? → 倫理的ジレンマを認識しつつ、患者の自己決定権を尊重
  2. 臓器移植についてあなたの意見は? → ドナー不足の現状と、意思表示の重要性に触れる
  3. 出生前診断の是非は? → 賛否両論あることを理解し、「親の選択を支援する」姿勢
  4. 医療ミス・医療事故を防ぐには? → ダブルチェック、報告・連絡・相談の徹底
  5. 患者の権利とは何ですか? → 知る権利、選ぶ権利、プライバシー権など
  6. 守秘義務について説明してください → 「患者情報は厳格に管理し、SNSでの発信は絶対にしない」
  7. 認知症患者へのケアで大切なことは? → 「否定せず、患者の世界観を尊重する」
  8. 小児看護で重要なことは? → 「子どもだけでなく、家族全体をケアする視点」
  9. がん患者への接し方は? → 「傾聴と共感。hope(希望)を失わせない支援」
  10. 感染症対策で看護師が気をつけることは? → 「標準予防策(手指衛生、マスク、ガウン)の徹底」
  11. 災害医療における看護師の役割は? → 「トリアージ、避難所での健康管理、心のケア」
  12. 地域包括ケアシステムとは? → 「住み慣れた地域で医療・介護を一体的に提供する仕組み」
  13. 予防医学の重要性は? → 「病気になる前の健康教育、生活習慣指導が重要」
  14. 医療の国際化についてどう思いますか? → 「外国人患者増加に対応する多言語対応、文化理解が必要」
  15. AI・ロボットと看護師の共存は? → 「技術は補助、人間にしかできない心のケアが看護師の価値」
  16. 看護研究の重要性は? → 「根拠に基づく看護(EBN)で質を向上させる」
  17. 専門看護師・認定看護師について知っていますか? → 事前に調べておき、興味ある分野を答える
  18. 訪問看護と病棟看護の違いは? → 「訪問は生活全体を見る、病棟は急性期治療中心」
  19. メンタルヘルスケアの重要性は? → 「心の健康も身体と同様に重要。傾聴が基本」
  20. 患者の自己決定権と家族の意向が対立したらどうする? → 「患者本人の意思を最優先しつつ、家族との対話も重視」
  21. 医療費抑制と質の高い医療の両立は可能か? → 「予防医学の推進、効率的な医療提供体制が鍵」
  22. 多職種連携で大切なことは? → 「互いの専門性を尊重し、情報共有を密にする」
  23. 患者満足度を高めるには? → 「傾聴、迅速な対応、わかりやすい説明」
  24. 看護師の働き方改革についてどう思いますか? → 「夜勤負担軽減、育児との両立支援が重要」
  25. 生命倫理の四原則を知っていますか? → 「自律尊重、善行、無危害、正義」(知らなければ正直に)
  26. 最近の医療ニュースで気になったことは? → 事前に最新ニュースを3つ準備し、意見をまとめておく

4. 頻出質問20選と模範解答例|状況判断・圧迫面接編

想定外の質問や圧迫質問で、冷静な判断力とストレス耐性を見極められます。動揺せず、論理的に答える訓練が必要です。

【質問61】もし患者に「死にたい」と言われたらどうしますか?

模範解答例:「まず、その気持ちを否定せず、じっくり話を聞きます。『なぜそう思うのか』を理解し、医師や心理士と連携して適切なケアを提供します。自分一人で抱え込まず、チームで対応することが重要だと考えます」

評価ポイント傾聴→チーム連携の流れ。独断で判断しない姿勢

【質問62】夜勤や不規則な勤務に耐えられますか?

模範解答例:「体力づくりのため、高校時代から週3回ジョギングを続けています。また、夜勤は患者の容体が変化しやすい時間帯であり、責任ある重要な業務だと認識しています。睡眠管理を徹底し、健康を維持しながら勤務したいと考えています」

評価ポイント現実的な準備+前向きな姿勢が示されているか

【質問63】血を見るのは平気ですか?注射は怖くないですか?

模範解答例:「正直、最初は苦手でしたが、献血ルームでボランティアをした際、繰り返し見るうちに慣れました。入学後の実習で技術を習得し、患者の苦痛を最小限にする注射ができるよう努力します」

評価ポイント「慣れた」だけでなく克服の努力が述べられているか

【質問64】あなたの成績では合格は難しいと思いますが、どう思いますか?

圧迫質問への切り返し:「確かに模試の成績は十分ではありませんが、この3ヶ月で偏差値を5上げました。本番までの残り時間で、過去問演習を徹底し、必ず合格点を取る自信があります」

評価ポイント:動揺せず、前向きな改善姿勢を示せるか

【質問65】併願校に合格したらどうしますか?

模範解答例:「第一志望は貴学です。貴学の地域医療実習プログラムは他大学にない魅力であり、ここで学びたいという気持ちは変わりません。もし複数合格した場合でも、貴学を選びます」

評価ポイント本学への強い志望意欲が伝わるか

その他の頻出質問15選(回答のポイント)

  1. 患者から暴言を吐かれたらどうしますか? → 「冷静に対応し、患者の不安の原因を探る」
  2. 医師の指示に疑問を感じたらどうしますか? → 「確認のため質問し、患者の安全を最優先する」
  3. 先輩看護師と意見が対立したらどうしますか? → 「まず相手の意見を聞き、患者にとって最善の方法を話し合う」
  4. ミスをしてしまったらどうしますか? → 「すぐに報告し、二度と起こさないよう原因分析と再発防止策を講じる」
  5. 感情的になりやすい性格ですか? → 「以前はそうでしたが、深呼吸で冷静さを保つよう訓練しています」
  6. 患者の家族から無理な要求をされたらどうしますか? → 「家族の不安を理解しつつ、できることとできないことを誠実に説明する」
  7. 看護師に向いていないと思ったことはありますか? → 「〇〇で悩んだが、△△の経験で向いていると確信した」
  8. もし不合格だったら、どう立ち直りますか? → 「落ち込むが、他大学で看護を学ぶ道を探す」
  9. 5年後、看護師を辞めたいと思っていたらどうしますか? → 「まずは原因を分析し、配置転換や専門分野変更で解決を試みる」
  10. 患者のプライバシー侵害を目撃したらどうしますか? → 「上司に報告し、再発防止策を組織として講じる」
  11. 認知症患者から攻撃されたらどうしますか? → 「距離を取り、安全確保後、患者の不安要因を探る」
  12. 終末期患者に『余命を教えて』と言われたらどうしますか? → 「医師に相談し、患者の知る権利と心理状態を考慮して対応する」
  13. 同僚のミスをかばいますか? → 「患者の安全が最優先。ミスは報告し、同僚には再発防止を支援する」
  14. 宗教上の理由で輸血を拒否する患者にどう対応しますか? → 「患者の信念を尊重し、代替療法を医師と検討する」
  15. あなたは看護師に向いていないと思いますが? → 「なぜそう思われるのか教えてください。改善の余地があれば努力します」
  16. この面接の出来は何点ですか? → 「緊張しましたが、誠実に答えられたと思います。70点です」(謙虚さを示す)

5. 面接本番の立ち振る舞いと最終準備|入室から退室までの完全マニュアル

どれだけ回答内容が良くても、マナーや立ち振る舞いが悪ければ減点されます。最後に実践的なマナーと直前準備を解説します。

前日までの準備チェックリスト

  • 服装:制服または紺・黒のスーツ。シャツは白、靴は黒の革靴(ヒール3~5cm)
  • 髪型:前髪は眉上、長い髪は後ろで一つにまとめる。清潔感が最重要
  • :短く切り、マニキュアは透明のみ。医療現場では爪は常に短い
  • 持ち物:受験票、筆記用具、ハンカチ、ティッシュ、腕時計(スマホ不可)
  • 志望理由書のコピー:提出済みの内容を再確認。矛盾した回答をしないため

入室から着席までの所作

  1. ノック3回:「どうぞ」の声を待つ。返事がなければ10秒後に再度ノック
  2. 「失礼します」と言い、一礼:ドアを開ける前に礼をする
  3. ドアを静かに閉める:後ろ手で閉めない。振り返って両手で閉める
  4. 椅子の横に立ち、「〇〇高校の△△です。よろしくお願いいたします」と挨拶:45度の礼
  5. 「お座りください」と言われてから着席:背もたれに寄りかからず、浅めに座る
  6. 手は膝の上で軽く握る(男性)、重ねる(女性):姿勢を正し、面接官の目を見る

面接中の立ち振る舞い

視線:面接官の目を見て話す。複数いる場合、質問者を中心に、時々他の面接官にも視線を配る
表情:自然な笑顔。口角を上げ、目元も笑うよう意識する。硬い表情はNG
声の大きさ:教室の後ろまで届く音量。ぼそぼそ話すと「コミュニケーション能力なし」と判断される
話し方:ゆっくり、はっきり。早口は緊張の表れ。語尾まで明瞭に
姿勢:背筋を伸ばし、足は揃える。貧乏ゆすり、腕組みは厳禁
手の動き:説明時に軽く使うのはOK。過度なジェスチャーは落ち着きがない印象

想定外の質問への対応法

準備していない質問が来たら、以下の手順で答えます。

  1. 「少し考えさせてください」と5秒間の沈黙:焦って答えるより、落ち着いて考える姿勢が評価される
  2. 結論から述べる:「私は〇〇だと考えます」とまず立場を明確に
  3. 理由を2つ挙げる:「理由は2つあります。第一に…第二に…」
  4. 具体例を1つ:「例えば…」と自分の体験や社会的事例を
  5. 結論の再提示:「以上の理由から、〇〇だと考えます」

NGワード・NG行動

  • 「えーっと」「あのー」:フィラー(無意味な言葉)を多用すると幼稚な印象
  • 「別に」「普通に」:若者言葉は使わない
  • 「〜っす」「〜じゃん」:敬語を崩さない
  • 「まぁ」「なんか」:曖昧な表現は避ける
  • 面接官の話を遮る:最後まで聞いてから答える
  • スマホを見る:待機中も含め、絶対に取り出さない

退室までの所作

  1. 「これで終わります」と言われたら、座ったまま「ありがとうございました」と一礼
  2. 椅子の横に立ち、再度「ありがとうございました」と一礼(45度)
  3. ドアの前で振り返り、「失礼します」と一礼
  4. 静かにドアを閉める:最後まで見られていると意識する
  5. 建物を出るまで気を抜かない:廊下で大声で話す、スマホを見るなどは厳禁

集団面接の注意点

他の受験生が答えている時:真剣に聞く姿勢を見せる。ぼーっとしたり、下を向いたりしない
同じ質問への回答:前の人と内容が被っても焦らない。「〇〇さんと似ていますが、私は…」と自分の言葉で話す
他者批判はNG:「前の人の意見は間違っている」などの発言は絶対にしない

直前30分の過ごし方

  • トイレで身だしなみチェック:髪、服装、歯に食べ物が挟まっていないか
  • 深呼吸5回:4秒吸って、8秒吐く。副交感神経を優位にし、緊張を和らげる
  • 志望動機を心の中で3回唱える:最初の質問で詰まらないよう
  • 笑顔の練習:口角を上げ、鏡で確認(トイレの鏡で)
  • 周囲と雑談しない:集中力を保つため、静かに待つ

面接後の振り返り

終了後すぐに、以下をメモしてください。

  • 聞かれた質問(覚えている限り全て)
  • うまく答えられなかった質問
  • 面接官の反応(頷いた、メモを取った、など)
  • 改善点(話すスピード、視線、姿勢など)

このメモは、次の大学の面接対策に必ず役立ちます。

まとめ

看護医療系面接は、医療者としての適性・人間性・コミュニケーション能力を総合的に評価する試験です。本記事で紹介した100の質問と回答例を参考に、自分の言葉で答えを準備してください。特に重要なのは、①具体的体験に基づく回答、②医療・看護への理解の深さ、③誠実で前向きな姿勢の3点です。AI面接練習ツールで客観的フィードバックを得ながら、週3回は声に出して練習し、本番では笑顔と落ち着いた態度で臨みましょう。面接は「あなた自身を知ってもらう場」です。完璧を目指すのではなく、「この学生と一緒に医療を学びたい」と思ってもらえるよう、あなたの想いを誠実に伝えてください。準備を重ねれば、必ず合格は手に入ります。最後まで諦めず、頑張ってください。

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