看護大学合格を目指す!小論文の書き方完全ガイド【4000文字徹底解説】
看護大学・看護学部の受験で避けて通れないのが小論文です。「何を書けばいいのかわからない」「論理的な文章が苦手」と悩んでいる受験生は少なくありません。本記事では、看護大学受験に特化した小論文の書き方を、基礎から応用まで徹底的に解説します。この記事を読めば、あなたも自信を持って小論文に臨めるようになるでしょう。
第1章:看護系小論文の基本を押さえる
小論文と作文の決定的な違い
まず理解すべきは、小論文は「作文」とは全く異なる文章だということです。作文が個人的な感想や体験を自由に書くものであるのに対し、小論文は客観的な根拠に基づいて自分の意見を論理的に展開する文章です。
看護大学の入試で求められるのは、単なる「看護師になりたい」という熱意ではなく、医療現場で起こる様々な問題に対して、科学的・論理的に考察する力です。採点者は、あなたが将来看護師として患者さんやチームメンバーと適切にコミュニケーションを取り、冷静に判断できる人材かどうかを見極めようとしています。
小論文で評価される4つの能力
看護系小論文では、次の4つの能力が評価されます。
1. 論理的思考力 主張から結論まで筋道が通っているか、論理に矛盾や飛躍がないかが見られます。「AだからB、BだからC」という因果関係が明確であることが重要です。
2. 専門知識・情報収集力 医療や看護に関する基礎知識があるか、現代社会の医療問題について関心を持っているかが評価されます。単なる一般論ではなく、具体的なデータや事例を示せることが高評価につながります。
3. 日本語表現力 正確な文法、豊富な語彙、読みやすい文章構成ができているかがチェックされます。専門用語を適切に使用できることも重要です。
4. 設問理解力 出題者の意図を正確に読み取り、求められている内容に的確に答えられているかが見られます。問われていないことを延々と書いても得点にはなりません。
第2章:合格する小論文の構成法
三部構成が基本中の基本
小論文は「序論・本論・結論」の三部構成が鉄則です。この構成に従うことで、読み手にとって理解しやすく、説得力のある文章になります。
序論(全体の10〜15%) まず、設問に対する自分の立場や主張を明確に示します。「私は〜と考える」という形で結論を先に述べることで、これから何について論じるのかを読み手に伝えます。
本論(全体の70〜80%) 序論で示した主張を支える根拠を具体的に展開します。ここでは「なぜそう考えるのか」「どのような事例があるのか」「どんなデータがあるのか」といった客観的な情報を提示します。複数の根拠を挙げる場合は、「第一に」「第二に」といった接続表現を使って整理すると効果的です。
結論(全体の10〜15%) 序論で述べた主張を再確認し、本論の内容を簡潔にまとめます。ここで新しい情報を加える必要はありません。「以上のことから、〜と言える」といった表現で締めくくります。
説得力を高める論証パターン
小論文を説得力のあるものにするには、適切な論証パターンを使うことが有効です。
具体例提示型 「例えば、〜という事例がある」と具体的なケースを示すことで、抽象的な主張に説得力を持たせます。
データ活用型 「統計によると〜%が」「調査結果では〜となっている」と数値データを示すことで、客観性が増します。
比較対照型 「Aの場合は〜だが、Bの場合は〜である」と比較することで、主張の妥当性を示します。
原因分析型 「この問題が生じた原因は〜にある」と問題の根本を分析し、解決策につなげます。
第3章:看護系小論文の頻出テーマと対策
看護大学の小論文には、繰り返し出題される定番テーマがあります。これらのテーマについて事前に知識を整理し、自分なりの考えを持っておくことが合格への近道です。
テーマ1:高齢化社会と看護の役割
日本は超高齢社会を迎えており、2025年には国民の3人に1人が65歳以上になると予測されています。このテーマでは、高齢者ケアの質の向上、認知症患者への対応、多職種連携、在宅医療の推進などが問われます。
押さえるべきキーワード ・地域包括ケアシステム ・認知症ケア(パーソンセンタードケア) ・フレイル予防 ・終末期ケア(エンド・オブ・ライフケア) ・多職種連携(チーム医療)
高齢者の尊厳を守りながら、QOL(生活の質)を維持・向上させるために看護師ができることを具体的に述べられるようにしましょう。
テーマ2:医療安全とリスクマネジメント
医療事故の防止は、医療現場における最優先課題です。看護師は24時間患者のそばにいる職種として、医療安全の最前線に立っています。
押さえるべきキーワード ・インシデント・アクシデント ・ダブルチェック ・報告・連絡・相談(ホウレンソウ) ・患者誤認防止 ・転倒・転落防止
医療安全を確保するための具体的な方策や、ヒューマンエラーを防ぐシステム作りについて考えをまとめておきましょう。
テーマ3:感染症対策と公衆衛生
新型コロナウイルス感染症のパンデミック以降、感染症対策は看護系小論文の最頻出テーマとなりました。標準予防策(スタンダードプリコーション)の重要性や、地域社会における感染拡大防止策について問われます。
押さえるべきキーワード ・標準予防策 ・感染経路(接触感染・飛沫感染・空気感染) ・個人防護具(PPE) ・院内感染(医療関連感染)対策 ・ワクチン接種の推進
感染症患者への偏見や差別の問題についても、看護の視点から考察できるようにしておきましょう。
テーマ4:患者の権利と医療倫理
インフォームドコンセント(説明と同意)、患者の自己決定権、個人情報保護など、医療倫理に関するテーマも頻出です。看護師として患者の権利をどう守るかという視点が求められます。
押さえるべきキーワード ・インフォームドコンセント ・アドボカシー(患者擁護) ・生命倫理の4原則(自律尊重・善行・無危害・正義) ・個人情報保護(守秘義務) ・意思決定支援
特に、患者が十分な情報を得た上で自分の意思で治療方針を決定できるよう支援する看護師の役割について理解を深めておきましょう。
テーマ5:メンタルヘルスと精神看護
現代社会ではストレスやうつ病などのメンタルヘルス問題が増加しています。身体疾患の患者も精神的ケアを必要としており、すべての看護師に精神看護の基本的知識が求められます。
押さえるべきキーワード ・メンタルヘルス ・ストレスマネジメント ・うつ病・適応障害 ・傾聴とコミュニケーション ・心理的支援
患者の心の痛みに寄り添い、適切なコミュニケーションを通じて支援する方法について考えをまとめておきましょう。
第4章:小論文の型を使い分ける
看護系小論文には、いくつかの出題形式があります。それぞれの特徴を理解し、適切に対応できるようにしましょう。
テーマ型小論文
「看護師に必要な資質について述べなさい」のように、特定のテーマだけが与えられる形式です。自分で論点を見つけ、構成を組み立てる力が問われます。事前に様々なテーマについて考えをまとめておくことが重要です。
課題文型小論文
長文の課題文を読んで、筆者の主張を要約したり、それに対する自分の意見を述べたりする形式です。読解力と要約力、さらに批判的思考力が求められます。課題文の主張を正確に理解することが第一歩です。
資料・グラフ読解型小論文
統計データやグラフを読み取り、そこから読み取れる傾向や問題点を分析し、自分の意見を述べる形式です。データを正確に読み取る力と、それを根拠として論理を展開する力が必要です。
数値の変化だけでなく、その背景にある社会的要因まで考察できると高評価につながります。
第5章:実践!小論文を書いてみよう
例題で学ぶ実践的書き方
【例題】 「超高齢社会における看護師の役割について、あなたの考えを800字以内で述べなさい。」
【解答例の構成】
序論(100字程度) 「超高齢社会において看護師は、医療の提供だけでなく、高齢者の生活の質を維持・向上させる役割を担っている。私は、看護師が果たすべき役割として、予防的支援と多職種連携の推進の二点が特に重要だと考える。」
本論(500字程度) 「第一に、予防的支援である。高齢者の健康維持には、疾病の早期発見と生活習慣の改善が不可欠だ。看護師は、定期的な健康チェックを通じて異常の早期発見に努めるとともに、適切な運動や栄養指導を行うことで、フレイル(虚弱)の進行を防ぐことができる。例えば、地域の高齢者向け健康教室で転倒予防体操を指導したり、食生活のアドバイスを行ったりすることで、介護予防に貢献できる。
第二に、多職種連携の推進である。高齢者のケアには、医師、看護師、介護士、理学療法士、ソーシャルワーカーなど多様な専門職の協働が必要だ。看護師は24時間患者のそばにいる職種として、患者の状態変化を最も把握しやすい立場にある。この情報を他職種と共有し、チーム全体で最適なケア方針を決定することが重要である。」
結論(100字程度) 「以上のことから、超高齢社会において看護師は、予防的視点を持って高齢者の健康維持を支援し、多職種連携の中核として質の高いケアを実現する役割を担っていると言える。」
高得点を取るための5つのポイント
- 問いに正面から答える 問われていることに直接答えることが最優先です。周辺情報ばかり書いて肝心の問いに答えていない答案は評価されません。
- 具体例で説得力を持たせる 抽象的な主張だけでなく、「例えば〜」と具体例を示すことで説得力が増します。
- 専門用語を正しく使う 医療・看護分野の基本的な専門用語を正確に使うことで、専門性をアピールできます。
- バランスの取れた文字数配分 序論・本論・結論のバランスを意識しましょう。本論に全体の7〜8割を使うのが理想です。
- 読みやすい文章を心がける 一文を短くし、接続語を適切に使うことで、読みやすい文章になります。
第6章:小論文力を伸ばす学習法
日常的にできる3つのトレーニング
1. 医療ニュースを読む習慣をつける 新聞の医療・科学面や信頼できるウェブサイトで、医療に関する最新ニュースをチェックしましょう。「この問題について小論文で問われたらどう答えるか」を考える習慣が重要です。
2. 要約トレーニングをする 新聞のコラムや論説文を200字程度で要約する練習を繰り返しましょう。要点を掴む力が養われます。
3. 意見文を書く習慣をつける 日常的に気になったニュースについて、400字程度の意見文を書く習慣をつけましょう。書くスピードと論理的思考力が同時に鍛えられます。
添削を受けることの重要性
独学だけでは、自分の文章の欠点に気づきにくいものです。学校の先生や予備校の講師に添削を依頼し、客観的な評価を受けることが上達への近道です。特に、論理展開の矛盾や不自然な表現は、第三者の目で見てもらうことで改善できます。
過去問を実際に時間を計って解き、添削を受けるサイクルを繰り返すことで、確実に力がついていきます。
まとめ
看護大学の小論文は、単なる文章力だけでなく、論理的思考力や医療に関する基礎知識、さらには看護師としての適性まで評価される総合的な試験です。本記事で紹介した基本構成、頻出テーマ、実践的な書き方を参考に、日々の学習を積み重ねていけば、必ず合格レベルの小論文が書けるようになります。
重要なのは、一朝一夕には身につかないということです。日頃から医療ニュースに関心を持ち、様々なテーマについて自分なりの考えをまとめる習慣をつけましょう。そして何より、実際に書いて添削を受けることを繰り返すことが、最も確実な上達法です。
あなたの看護師になりたいという夢の実現に向けて、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。自信を持って試験に臨み、合格を勝ち取ってください!


