【推薦入試】福岡県立大学 看護学部 看護学科(小論文過去問題解説)

推薦入試

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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福岡県立大学 看護学部 看護学科の小論文対策

[平成5年度 学校推薦型選抜 120分]

問題【資料1】~【資料7】は働く女性の現状と健康に関する資料であるこれらの資料を使って設問1と設問2に解答しなさい。なお、資料は、出題の都合上一部改変しているものがある。
設問1
問1 【資料1】 1989年、1999年、2009年、2019年での女性の年齢階級別就業率を表したものである。下から最も適切な文章を一つ選びなさい。なお、解答はA~Fの記号を解答欄①に書きなさい。
A 2009年では他の年と比較し、65歳以上で女性の就業率は高い。
B すべての年の女性の就業率は、20-24歳で最も高い。
C 2019年では他の年と比較し、 すべての年齢階級で女性の就業率は高い。
D 1989年では他の年と比較し、 すべての年齢階級で女性の就業率は低い。
E 1999年では30-34歳で女性の就業率が50%を下回る。


問2 【資料2】 英文の内容に合わせ、空所(あ) ~(こ)に入る単語または成句を以下の語群から選び解答欄に答えを書きなさい。なお、使用はそれぞれ一回に限り、動詞は必要であれば語形を変えること。解答欄には、「あ:〇〇、い:〇〇、う:〇〇」という形式で、全て小文字で記入すること。「あ~お」を解答欄②に、「か~こ」を解答欄③に書きなさい。
語群 same, have, create, take, organize, in order to, in charge of, after,
from, in, on, before, a number of, the number of, such,much

問3【資料5】の表の数字より、「管理職・役員」のうち女性が占める割合を計算し、解答欄④に書きなさい。なお、解答は% (パーセント) で記入しなさい。解答は小数点以下第2位を四捨五入しなさい。

問4 【資料6]について、以下の文章の(イ)(ロ)にあてはまる言葉を解答欄⑤に書きなさい。なお解答欄には 「イ:〇〇、ロ :〇〇」という形式で書きなさい。数値による解答は小数点以下第 2 位を四捨五入しなさい。

働く女性のヘルスリテラシ ー高群を低群と比較すると、月経前や月経中の症状を上司や同僚に相談していると回答した割合が(イ )。ヘルスリテラシ ー低群で婦人科系のがん検診に行っていると回答した人は(ロ)人に1人である。

問5【資料7]を読み、下線部ABCのカタカナで書かれている語句を漢字にし、解答欄⑥に書きなさい。 解答欄には、「A:〇〇、B:〇〇、C:〇〇」という形式で記入すること。

設問2
【資料1】~【資料7】のすべての資料を用いて、「働く女性の健康課題に必要な取り組み」について、800字以内で論述しなさい。その際、以下の(1)~(4)について必ず言及すること。また論述の際には、 どの資料を参照したかわかるように資料番号を明記すること。

(1)女性の就業率の現状

(2)働く女性の健康課題

(3)働く女性の健康管理として女性自身に必要な取り組み
(4)働く女性の健康管理を支援するために職場に必要な取り組み

【資料1】女性の年齢階級別就業率の変化

出典:総務省統計局「労働力調査」より作成

【資料2】出典:Supplementary Events Address Health, Career Trends. (2019, March 22). The Japan Times.

【資料3】女性ホルモンが女性の健康に与える影響

出典:厚生労働省研究班監修「女性の健康推進室ヘルスケアラポ」より 一部抜粋

【資料4-1】勤務先における女性特有の健康課題・症状で困った経験の内訳

出典:経済産業省「働く女性の健康推進に関する実態調査」より作成

【資料4-2】女性特有の健康課題・症状によって職場であきらめた経験の内訳

出典:経済産業省「働く女性の健康推進に関する実態調査」より作成

【資料5】女性の健康に関する社会的な問題の認知度

出典:経済産業省「働く女性の健康推進に関する実態調査」より作成

【資料6】働く女性のヘルスリテラシーと健康管理のために実施している行動

出典:日本医療政策機構「働く女性の健康増進調査2018」より作成

【資料7】企業における「健康経営」の取り組み

出典:経済産業省ヘルスケア産業課「健康経営における女性の健康の取り組みについて」より作成

ポイント

出題意図

日本の女性の就業率は上昇を続けている。女性の少産化、晩産化、ライフスタイルの多様化は、働く女性の健康課題にも影響を及ぼしている。女性は男性に比べ性ホルモンの影響を受けやすく、月経関連(PMSなど)や、妊娠出産、女性特有のがん、更年期障害などは、女性の働き方を左右する。
一方、女性の健康に関する社会的な問題の認知度は、男性や管理職のみならず女性自身も十分ではない。女性が健康を維持・増進しながら働き続けるためには、女性自身がヘルスリテラシーを高め対処行動をとることはもちろんのこと、職場においては相談窓口の設置など働きやすい環境や、ヘルスリテラシー向上のための研修会開催など戦略的に推進することが望まれる。
働く女性の健康課題について、提示された資料と、それらの関連性を多角的に読み解き、客観的に論理的に論述する能力を問う。

小論文過去問題解説

  1. 設問1
    • 提供された【資料1】に基づいて、1989年、1999年、2009年、2019年の女性の年齢階級別就業率についての情報を理解する必要があります。
    • 選択肢を注意深く読み、与えられた年度ごとの就業率に関する情報を正確に把握します。
    • 選択肢の中から最も適切なものを選び、その理由を明確に示す必要があります。
    • 正確なデータの解釈と比較が求められるため、資料をよく理解した上で選択することが重要です。
  2. 設問2
    • 【資料2】から空所に入るべき単語や成句を選択する際に、文脈を考慮して正確な単語を選びます。
    • 数値の計算が必要な場合、適切な計算を行い、小数点以下の処理にも注意を払います。
  3. 設問3
    • 【資料5】の表から女性の管理職・役員の割合を計算することが求められます。計算が正確であることと、結果をパーセントで示すことが重要です。
  4. 設問4
    • 【資料6】に基づいて、特定のヘルスリテラシーの高低に関する情報を読み取り、それに基づいて(イ)と(ロ)に当てはまる言葉を選びます。
  5. 設問5
    • 【資料7】から下線部のカタカナ語句を漢字に変換する必要があります。文章全体の意味を理解し、正確な漢字に変換します。
  6. 設問2
    • 提供されたすべての資料を活用し、「働く女性の健康課題に必要な取り組み」について論述します。これには女性の就業率、健康課題、女性自身の取り組み、職場の支援に焦点を当てる必要があります。

福岡県立大学の所在地・アクセス

所在地アクセス
福岡県田川市伊田4395JR日田彦山線「田川伊田」駅下車、徒歩15分

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福岡県立大学の入試傾向

福岡県立大学の入試傾向については、以下のような特徴があります。

  1. 入試形式: 福岡県立大学の入試は、一般的に学力試験を主要な評価基準としています。学力試験は国語、数学、英語などの科目で構成され、学部や学科によって試験内容が異なることがあります。
  2. 合格基準: 合格のための基準は大学や学部・学科によって異なります。一般的には、学力試験の得点や平均偏差値、面接試験の結果、エッセイ試験の評価が考慮されることがあります。
  3. 偏差値: 合格者の平均偏差値は、過去の入試結果から推測されることがあります。偏差値は受験生の学力を示す指標で、各学部や学科ごとに異なります。
  4. 推薦入試: 福岡県立大学では推薦入試を実施していることがあります。推薦入試では学業成績や面接試験、志望理由などが評価され、一般の入試と異なる選考プロセスが行われます。
  5. 過去の入試結果: 過去の入試結果や合格者のプロフィールを調査することは、入試傾向を理解するのに役立つことがあります。合格者の学力試験の成績や合格率などを参考にすることができます。
  6. 大学の特徴: 福岡県立大学は大学ごとに独自の特徴や方針を持っています。大学の公式ウェブサイトや入試情報を通じて、大学の特徴や方針を確認することが重要です。

福岡県立大学の募集コース

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入試情報はこちら

人間社会学部(定員数:150人)

公共社会学科(定員数:50人)

公共社会学科では、現代社会の多様な課題に対応するため、地域社会と国際共生に焦点を当て、公共性に根ざした社会問題解決能力に秀でた人材の育成を目指す。

社会福祉学科(定員数:50人)

社会福祉学科では、福祉サービスに関する法律や制度を学び、子ども・高齢者・障害者などが有する生活問題の内容を考案し、対人援助職(ソーシャルワーカー)として必要な価値・知識・技術を学ぶ。チームワークや地域とのネットワークづくりの方法なども学ぶ。

人間形成学科(定員数:50人)

人間形成学科では、人間の成長を「保育・幼児教育」の視点と「心理学」の視点から総合的にとらえ、教育や援助を実践できる人の育成を目指している。以下の2コースがある。
・こどもコースでは、保育・幼児教育に関する科目を中心に履修する。乳幼児期における保育・教育、児童福祉などについて理解し、その現代的課題を考察していく。
・心理コースでは、人間の心の理解および心理的援助に関わる科目を中心に履修する。生涯にわたる心のあり方とその援助について理解し、心とその援助に関する現代的課題について考察していく。

看護学部 看護学科(定員数:90人)

幅広い教養を備えた専門職に就く人材として自立し、主体的に行動できる能力と、健康問題に対して広い視野から柔軟に対応し、創造的な解決策を提案できる能力を養う。保健・医療・福祉分野のほかの専門職員などと協働し、かつリーダーシップがとれる看護職員を育成している。

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