指定校推薦のメリット・デメリットを紹介!指定校推薦で受験早期終了! 

大学受験

指定校推薦とは、これまでの進学実績などをもとに、大学が定めた高校の生徒のみが出願できる制度です。

高い合格率や早期に受験を終了できることなどから、他の受験方式と比較してメリットの大きさが強調されますが、指定校推薦にはデメリットもあるのでしょうか。

今回は、指定校推薦が自分に合っているのどうか悩んでいる人に向けて、指定校推薦のメリットとデメリットについて解説していきます。

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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指定校推薦のメリット

指定校推薦のメリットとしては、次の4つが挙げられます。

  • ほぼ100%の高い合格率 
  • 一般入試よりも早く受験を終えることができる 
  • 受験費用を抑えることができる 
  • 自分の学力以上の大学に合格できる可能性がある 

ほぼ100%の高い合格率 

指定校推薦とは学校推薦型選抜の一種です。その高校からのこれまでの進学実績などをもとに、大学が高校を信用して一定の入学枠を与え、優秀な生徒を推薦してもらうという仕組みです。 

したがって、高校から推薦されれば基本的には不合格となることはありません。 

一般入試よりも早く受験を終えることができる

指定校推薦は、一般入試よりも早い時期に選考が行われます。スケジュールは次の通りです。 

  • 6月〜 募集要項発表 
  • 7〜10月 校内選考 
  • 11月〜 出願 
  • 11〜12月 選考試験 
  • 12月〜 合格発表、入学手続き 

指定校推薦では、通常6月頃に募集要項が発表され、7月〜10月に校内選考が行われます。校内選考を突破すると、11月に大学に出願となります。そして11月〜12月に選考試験および合格発表が行われ、入学手続きを行うことになります。 

2月や3月に選考試験が行われる一般入試と比較すると、非常に早い時期に進学先を決めることができるという点が魅力です。 

五十嵐塾長
五十嵐塾長

ご覧のように指定校推薦の動き出しは早いので、高校3年生になってから調べ始めるのでは遅すぎます。

1,2年生のうちからどの大学に指定校推薦の枠があるのか先生に確認・相談しておきましょう。 

受験費用を抑えることができる 

現役での大学進学を目指す場合、多くの受験生は複数の大学を受験することになります。私立大学の受験料は1校につき平均35000円です。当然のことながら、併願校が増えればその分だけ受験料も多くかかります。 

また、第一志望校の合格発表よりも前に併願校の入学手続きの期限がある場合は、入学金を納付して入学の権利を確保しておかねばなりません。令和元年の文部科学省のデータによると、私立大学1校あたりの入学金平均は、文系で約23万円、理系で約25万円、医歯系で約107万円でした。これらの納付金は入学を辞退しても返ってくることはありません。 

複数の併願校を受験する場合はこのように多くの受験費用がかかりますが、指定校推薦の場合は1校分のみで済むため、受験費用を抑えることができるのです。 

自分の学力以上の大学に合格できる可能性がある

指定校推薦の選考試験は面接と小論文であることがほとんどであり、学力試験が課されることはまずありません。 

したがって校内選考さえ突破すれば、自分の学力よりもレベルの高い大学に合格できる可能性があると言えます。 

指定校推薦のデメリット 

指定校推薦には、ほぼ100%の高い合格率 、一般入試よりも早く受験を終了できる 、受験費用を抑えることができる 、自分の学力以上の大学に合格できる可能性があるという4つのメリットがあることがお分かりいただけたと思います。 

では、指定校推薦にはデメリットはないのでしょうか。指定校推薦には次のような3つのデメリットが考えられます。 

  • 合格したら辞退は不可能 
  • 入学後に周囲との学力差に悩む場合がある 
  • 進学校の場合、校内選考が熾烈を極める 

合格したら辞退は不可能 

指定校推薦は専願です。専願とはその大学に合格したら必ず進学するという条件で出願することです。したがって、もし指定校推薦で合格したあとに他の大学を受験したくなっても、入学を辞退するということはできません。 

厳密に言うと、入学を辞退することは可能ではあるのですが、次年度以降の指定校推薦の枠がなくなってしまう可能性があります。高校が大学の信用を裏切ったことになるからです。 

五十嵐塾長
五十嵐塾長

指定校推薦で受験する人は、推薦枠が本当に自分が進学したい大学・学部・学科であるのか慎重に考えて決めましょう。 

入学後に周囲との学力差に悩む場合がある 

先ほどメリットで触れたように、指定校推薦の選考試験は面接と小論文がほとんどで、学力試験はありません。 

したがって、指定校推薦で入学した学生は、一般入試で学力試験を突破して入学してきた学生と比べると、どうしても学力が劣っている傾向があります。もしそのような事態に直面しても、奮起して周囲のレベルに達するよう努力するという心構えが必要となります。 

進学校の場合、校内選考が熾烈を極める 

大学から割り振られる推薦枠は、1校あたり数名程度です。校内で応募する人が多い場合は、厳しい競争に勝ち抜かなければなりません。 

人気のある有名私大ともなると、応募倍率はかなり高いものとなります。その熾烈な争いは指定校推薦のデメリットと言えるかもしれません。 

校内選考では基本的に評定平均が重視されます。大学から指定された出願基準を超えていることは当然のこと、その中でより高い評定を取っている人が選ばれることになります。 

評定平均の他に、部活や委員会での活動、海外での活動やボランティア活動などの課外活動といった学力以外の要素も考慮されます。 

五十嵐塾長
五十嵐塾長

評定平均は高校1年生から3年生の1学期までのすべての成績が対象です。

指定校推薦を狙いたい人は、入学時からずっと良い成績を取り続ける必要があります。 

まとめ

今回は、指定校推薦のメリットとデメリットについて解説してきました。 

指定校推薦は、自分の希望する大学・学部・学科がある場合、利用できるに越したことはない制度です。デメリットもありますが、実際のところメリットの方が大きいと言えるでしょう。 

通っている高校にどのような指定校推薦の枠があるのか調べ、検討してみてはいかがでしょうか。 

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