【推薦入試】香川県立保健医療大学 保健医療学部 看護学科(小論文過去問題解説)

推薦入試

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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香川県立保健医療大学 保健医療学部 看護学科の小論文対策

[令和5年度学校推薦型選抜 60分

問題1  図1は、1947年から2010年までの日本の出生数と合計特殊出生率の推移です。以下の問いに答えなさい。

図1:出生数及び合計特殊出生率の年次推移

問1 図1から読み取れることを300字以内で記述しなさい。

問2 出生数や出生率には、社会的背景が大きく関与するといわれています。「出生と社会的背景」について、あなたの考えを600字以内で記述しなさい。

ポイント

出題意図

アドミッションポリシ である「科学的思考力を発展させる基礎学力を有している人」
「人間への関心があり、 人との関わりに喜びを感じる人」「状況判断ができ主体的に行動できる人」「地域の看護実践の発展に貢献したい人」、特に「科学的思考力を発展させる基礎学力を有している人」「地域の看護実践の発展に貢献したい人」を念頭において出題しました。

【評価の視点】

出題した文章を読んだ上で、統計的資料からデ タを適切に読み取り、自己の考えを論理的かつ的確に記述できるかを評価しました。また、社会情勢や変化について関心をもって自分が把握している事柄と、医療・看護に関連がある出生という事象の関連について、論理的に記述できるかの視点で評価しました。

小論文過去問題解説

問1:図1を観察してその基本的な特徴や傾向を記述する必要があります。まず、時間の経過に伴って出生数と合計特殊出生率がどのように変動しているかを捉えます。初期のデータが戦後の時期であり、その後の経済成長や社会変動にどのように反応しているかを観察します。ピークの時期や低谷の時期がどの年代にあたるかも注視します。単なる数値だけでなく、それが背後にある社会的な要因にも気を配ります。

問2:与えられた事実(出生数や出生率の変動)と社会的な背景との因果関係を理解し、自らの視点や考えを文章に表現することが求められています。まず、社会的な背景がどのように出生数や出生率に影響を与えるかについての理解が必要です。経済的な要因、教育水準、女性の社会進出などが挙げられます。これらの要因がどのように相互作用し、なぜそのような傾向が生まれるのかを考察します。自分の考えを述べる際には、それぞれの要因がどの程度重要であるか、どのようなメカニズムで影響を与えるかを説明します。また、地域差や世代差も考慮するとより深い分析ができます。例えば、都市部と地方での出生率の違いや、異なる年代でのライフスタイルの変化がどのように結びついているかについても触れます。総じて、客観的なデータをもとに因果関係を理解し、それを元に自らの意見を明確に表現することが求められます。

香川県立保健医療大学の所在地・アクセス

所在地アクセス
香川県高松市牟礼町原281-1ことでん志度線「原」駅下車、徒歩10分
JR高徳線「志度」駅下車、車で5分(徒歩約25分)

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香川県立保健医療大学の入試傾向

香川県立保健医療大学の入試傾向は、以下のような特徴があります。

香川県立保健医療大学は、一般入試において看護学科と臨床検査学科がそれぞれ異なる試験内容を課しています。看護学科では大学入学共通テスト5教科5科目と個別試験が行われ、個別試験においては小論文と個人面接が実施されます。過去の小論文の出題例からは、スペンサージョンソンの「チーズはどこへ消えた?」などから抜粋され、自己の人生における価値観や目標に関する問いかけが行われています。このため、学生はアドミッションポリシーを踏まえつつ、論述的なスキルを養うことが求められます。

一方、臨床検査学科では大学入学共通テスト4教科6科目と個別試験があり、小論文と個人面接が行われます。過去の小論文出題例からは、医療に関するテーマや情報に対する考察が問われており、文章と図表を用いた形式が取られることがあります。学生は幅広い医療に関する知識を持ち、それを的確に表現できる力が求められます。

また、入試倍率は看護学科と臨床検査学科で異なり、前期日程と後期日程によっても変動します。2021年度の例では、看護学科前期日程が2.6倍、後期日程が3.1倍であったのに対し、臨床検査学科前期日程は1.8倍でした。倍率の高さからも競争が激しいことが伺えます。

対策としては、まず共通テストにおいては高いスコアを狙うことが肝要です。その上で個別試験に向け、各学科の小論文の傾向や過去問をしっかりと分析し、自らの考えを明確かつ論理的に表現できるように努めることが必要です。面接においては、大学の教育理念やアドミッションポリシーを理解し、志望動機や個性をアピールできるように準備することが重要です。

香川県立保健医療大学の募集コース

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保健医療学部(定員数:90人)

看護学科(定員数:70人)

看護学科では、人間と環境への深い理解と生命への尊厳を基盤として、人としての権利を尊重して行動できる豊かな人間性と倫理観を養い、看護への問題解決能力、看護実践力を身につける。
カリキュラムは、1年次から看護学原論や看護学方法論、基礎看護学実習などの科目を学ぶ。対象の健康レベルや、看護が行われる場に応じた実践力を修得できるプログラムとなっている。
専門科目は、基礎に加え、地域・在宅・老年・成人・精神・母性・小児の8つの看護学から構成されている。

臨床検査学科(定員数:20人)

臨床検査学科では、臨床検査についての専門知識と技術を修得し、社会環境の変化に柔軟に対応できる総合的な実践能力を備えた人材の育成を目指す。
深い人間愛と高い倫理観を養い、医療従事者の一員として社会的使命を果たすことができる基礎能力を身につける。さらに、社会の変化や医療の高度化・多様化に対応できる総合的な実践力、検査データの収集・分析・管理能力なども養う。
専門科目には、分析検査学、形態検査学、検査情報解析検査学、総合検査学、臨地実習の各分野がある。

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