【推薦入試】名桜大学 国際学部 国際文化学科(小論文過去問題解説)

推薦入試

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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名桜大学 国際学部 国際文化学科の小論文対策

令和5年 学校推薦型選抜 90分

【設問】 次の文章を踏まえ、文化の多様性について論じなさい。
答案を作成する際には次の指示に従うこと。
・複数の段落で文章を構成すること。
・題目、見出しは書かないこと。
・700字以上800字以内で書くこと。
・一般的な原稿用紙の使い方に則って、横書きで書くこと。

課題の要約文です。

日本の交通信号の緑色が他国と異なり、青みを帯びている背景には、言語と政治の歴史が関与しています。かつて日本語には「アオ」という色名が緑と青の双方を含んでいたが、近代において「アオ」は主に青の色調に結びつけられ、緑は「ミドリ」と呼ばれるようになりました。交通信号が米国から導入された際、青信号は通常の緑色であったが、日本では「アオシンゴウ」と呼ばれていました。この異名の由来は、伝統的な日本画の三原色が赤、黄色、青だったことからくる可能性があります。長らく「アオ」の意味と緑色の関連性が残り、緑色灯を「アオ」と呼ぶことは特に問題視されませんでした。しかし、時が経つにつれてこの違いが目立つようになり、1973年に政府は「進め」信号の名前を変えることなく、信号灯の色を実際の「アオ」に合わせることを決定しました。ただし、国際基準に準拠する必要があり、信号灯の色は緑の範囲内でありながら、青に近い色合いが採用されました。

出典:ガイ・ドイッチャー (2022) 『言語が違えば、世界も違って見えるわけ』椋田直子(訳)
東京:早川書房 357-358

小論文過去問題解説

この問いに対する考え方は、文章中で言及されている言語と政治の歴史が、交通信号の緑色に青みが見られる理由に影響を与えているとされています。これに基づいて、文化の多様性について論じる際には以下の要点に焦点を当てることが考えられます。

  1. 言語の多義性と文化の影響: 文章では、「アオ」という色名がもともと緑と青の双方を含んでいたことが触れられています。このような言語の多義性は文化において広く見られ、色に対する認識が言語や歴史によって塑られていることが指摘されています。
  2. 文化的な変遷と適応: 近代において「アオ」が概して青に結びつけられ、緑は「ミドリ」として表現されるようになった経緯が示唆されています。この変遷は言語の発展だけでなく、文化や社会の変遷にも影響を受けている可能性があります。
  3. 国際基準と文化の調和: 世界中で共通の道路標識を確立するための国際基準が存在する中で、各国は自身の文化や歴史と調和しながら取り入れる必要があります。この文化の多様性を尊重しつつも、国際的な共通点を見出すことが求められます。
  4. 異文化理解と認識の重要性: 文化の多様性を理解し、異なる文化や歴史的背景に対する認識を深めることは、異文化理解の重要な一環です。交通信号の色が文化的背景によって異なる点を通じて、異なる視点からの理解が必要であることが示唆されています。

これらの要点を考慮して、文化の多様性に関する論考をまとめることができます。

名桜大学の所在地・アクセス

所在地アクセス
沖縄県名護市字為又1220-1「那覇空港」駅から高速バス(111番)利用約105分 
名護バスターミナル下車 同バスターミナルから
タクシー利用 10分

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名桜大学の入試傾向

名桜大学の入試傾向は、以下のような特徴があります。

入試傾向:

  • 共通テストが非常に重要で、高得点が合格につながります。
  • 個別試験には小論文と英語があり、これらも合否に影響します。
  • 合格最低点をクリアし、競争相手よりも優れた成績を目指す必要があります。
  • 学科によって試験内容が異なります。志望学科に合わせた対策が必要です。

対策:

  • 共通テスト対策を重点的に行い、各科目ごとに問題集や模擬試験を活用しましょう。
  • 小論文と英語の対策では、論理的思考や語彙力の向上を目指します。
  • 合格最低点を確実にクリアするために、計画的な学習スケジュールを立てます。
  • 志望学科に合わせて試験内容を把握し、過去問やアドミッションポリシーを確認します。
  • グループワークや面接がある場合、コミュニケーション力や協力能力を鍛える練習を行います。

名桜大学の募集コース

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国際学部(定員数:340人)

国際文化学科(定員数:180人)

本学科では自らが生活する沖縄・日本を探究しながら、アジア・中南米・欧米の歴史や言語・文化を学び、国際社会への理解を深めます。また、語学力を磨くと共に、日本文学・英語文学を通して「ことば」の奥深さを知り、日本語・英語の話者・教育者としての力を身につけます。

国際観光産業学科(定員数:160人)

観光政策、観光経営、観光文化・環境の3コースを設置。有数の観光地に立地する特徴を生かし、自然豊かな「やんばる」で、産官学連携のもと教育・研究活動を行います。国際社会や地域の発展に貢献するリーダーや観光振興に寄与する人材の育成を目指します。産官学連携を通してより実践的に学ぶ本学が観光が盛んな沖縄本島北部に位置することから、地域や企業等との連携を通して観光産業で実践的なスキルを磨く機会を用意。この立地を生かしたフィールドワークはもちろんのこと、海外インターンシップやホテル実務等の科目を通して現場での実習のチャンスもあります。

人間健康学部(定員数:255人)

スポーツ健康学科(定員数:95人)

スポーツパフォーマンスの向上やアスリートの養成、実践的な保健体育指導に必要な科学的知識と実践を学ぶ「スポーツ領域」。健康、養護、福祉などを通じて、個々ならびに社会全体のウェルネスを向上させるための健康科学の理論や方法論を学ぶ「健康領域」。この2領域を基礎に、さまざまな資格取得にもチャレンジします。

看護学科(定員数:80人)

学生自らが授業づくりに参画する「参画型看護教育」を実践し、「自己との対話」「他者との対話」「地域社会との対話」を通して、「個の自立と成長」「個の学習目標の達成」「自己教育力の育成」を目指します。

健康情報学科(定員数:80人)

情報システムの仕組みを理解し、数理・データサイエンス・AIの手法を駆使して保健・医療・福祉などを含む健康分野と社会全般に関するデータを分析し、新たな価値やサービスの創出に貢献できる人材(データサイエンティスト、電子カルテに蓄積されたビッグデータを解析できる技術を備えた診療情報管理士等)を育成します。

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