【推薦入試】大阪公立大学 現代システム科学域 環境社会システム学類(小論文過去問題解説)

推薦入試

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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大阪公立大学 現代システム科学域 環境社会システム学類の小論文対策

【令和5年 学校推薦型選抜  120分】

問題1 次の英文を読んで以下の問いに答えなさい。

課題文は非公開です。

出典:Banerjee, A. V. & Duflo, E. (2019). Good Economics for Hard Times. Public Affairs.からの引用。

問1 下線部①で述べられている理由について、本文に即して日本語で説明しなさい。
問2 下線部②のThis は何を指しているか日本語で説明しなさい。
問3 下線部③の「50対10ルール」とはどのような状況を意味しているか、本文に即して日本語で説明しなさい。

問題2 次の文章をよく読み、図を参照しながら以下の問いに答えなさい。

課題文は非公開です。

出典:沖大幹『水危機ほんとうの話』2012年、新潮選書による。ただし、出題の都合により文章・図などを改めた箇所がある。

問1 筆者は、元来の意味におけるバーチャルウォーター (VW) とウォーターフットプリント(WFP) の違いについてどのように述べているか。150字以内で説明しなさい。

問2 図1および図2を説明する下記の文章について、括弧内に適切な言葉を考えて書き入れなさい。
筆者らの研究グループによると、日本のVWの総輸入量は(a) m3/年である。特に日本が大量のVW を輸入している相手国は、 第一位が(b)、第二位が(C)、第三位が(d)である。品目別で最もVW の投入水量が多いのは (e) で、次は(f)である。
なお、(e)は主に飼料用として輸入されている。これは、日本では飼料用作物を安価に生産できる農地や牧草地が限られているからである。

問3 文中の下線部について、VWTによって世界の水資源の総使用量が節約される理由について、本文を参照して170字以内で説明しなさい。

小論文過去問題解説

問題1

問1:この問いに対応するためには、まず下線部①の文脈を理解し、その理由を特定します。文章全体の流れや前後の文脈を考慮しつつ、なぜその理由が述べられているのかを日本語で明確に説明します。引用元の本文に戻って具体的なフレーズや例に着目することが重要です。

問2:“This”が指している対象を特定するためには、直前や直後の文脈を確認します。この文が何を指しているのか、日本語で明確に解釈しましょう。特に代名詞の指示先を正確に捉えることが求められます。

問3:この問いに対応するためには、引用元の文脈から「50対10ルール」が言及されている場面を見つけ、それがどのような状況や概念を指しているかを日本語で説明します。数値やキーワードに着目し、その背後にあるアイディアを理解することが肝要です。

問いに対する回答は、具体的なフレーズや例を挙げながら、本文の主旨や意図を的確に表現することが大切です。

問題2

問1:この問いに対応するためには、本文でバーチャルウォーター (VW) とウォーターフットプリント(WFP) の違いについて述べられている部分を把握します。それに基づき、バーチャルウォーターとウォーターフットプリントの定義や用途に焦点を当てて簡潔に説明します。

問2:筆者らの研究グループによると、日本のVWの総輸入量は(a) m3/年である。特に日本が大量のVWを輸入している相手国は、第一位が(b)、第二位が(c)、第三位が(d)である。品目別で最もVWの投入水量が多いのは (e) で、次は(f)である。なお、(e)は主に飼料用として輸入されている。これは、日本では飼料用作物を安価に生産できる農地や牧草地が限られているからである。この問いでは、図1および図2から必要な情報を読み取り、それに基づいて括弧内に相応しい言葉を埋め込む必要があります。図の輸入相手国やVWの品目別投入水量に注目し、適切な用語を選びます。

問3:この問いに対応するためには、文中の下線部の周辺文脈を把握し、VWTがどのように水資源の使用を節約するのかを理解します。節約される理由に焦点を当て、本文からの引用や著者の主張を考慮しつつ、明確かつ簡潔に説明します。

大阪公立大学の所在地・アクセス

所在地アクセス
中百舌鳥キャンパス
大阪府堺市中区学園町1-1
南海高野線「白鷺」駅から徒歩約7分
南海高野線「中百舌鳥」駅から徒歩約13分
地下鉄「なかもず」駅から徒歩約13分
羽曳野キャンパス
大阪府羽曳野市はびきの3-7-30
近鉄南大阪線「古市(大阪府)」駅からバスで約10分、
「府立医療センター」下車、徒歩約10分
近鉄南大阪線「藤井寺」駅からバスで約10分、
「府立医療センター」下車、徒歩約10分
りんくうキャンパス
大阪府泉佐野市りんくう往来北1-58
JR関西空港線・南海空港線
「りんくうタウン」駅下車、徒歩6分
杉本キャンパス
大阪府大阪市住吉区杉本3-3-138
JR阪和線「杉本町(大阪市立大学前)」駅下車、
徒歩すぐ
地下鉄御堂筋線「あびこ」駅下車、徒歩約15分
阿倍野キャンパス
大阪府大阪市阿倍野区旭町1-4-3
JR・地下鉄「天王寺」駅下車、徒歩約10分
近鉄南大阪線「大阪阿部野橋」駅下車、徒歩約10分

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大阪公立大学の入試傾向

大阪公立大学の入試傾向は、以下のような特徴があります。

  1. 偏差値と倍率の上昇: 大阪公立大学は、大阪市立大学と大阪府立大学の統合により、新大学としてスタートしました。このため、入試の競争率が非常に高くなっており、偏差値や倍率が上昇しています。特に人気の高い学部や学域は、非常に競争が激しい傾向があります。したがって、高得点を取る必要があります。
  2. 共通テストの重要性: 大阪公立大学の入試では、共通テストのスコアが非常に重要です。共通テストは、国語・数学・英語などの科目で構成されており、各学部・学域によって必要な教科や配点が異なります。入試対策の中心は、共通テストの高得点を狙うことです。過去問題やサンプル問題を解いて、問題の傾向を把握しましょう。
  3. 個別学力検査: 一部の学部・学域では、共通テストに加えて個別学力検査が行われます。この検査は、学部や学域によって異なる科目で構成されており、高得点を狙うためには科目ごとの対策が必要です。個別学力検査も共通テスト同様、十分な対策を行いましょう。
  4. 志望動機と面接対策:一部の学部や学域では、面接が行われます。志望動機や自己PRをしっかりと準備し、面接対策も行いましょう。自分の強みや将来のビジョンを伝えることが大切です。
  5. 計画的な学習: 入試対策は計画的な学習が重要です。共通テストや個別学力検査の科目ごとに対策を立て、徐々にスキルを高めていきましょう。時間を効果的に使うために、スケジュールを立てて守ることが大切です。

大阪公立大学の募集コース

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入試情報はこちら

現代システム科学域(定員数:260人)

サステイナブルな社会の実現を目指し、学問分野の領域を越えて学ぶことができる。課題解決型のPBL(Project Based Learning)プログラムによって実践力が身につくことも特色。

知識情報システム学類(定員数:50人)

知識情報システム学類では、人工知能やIoTなどの情報通信技術について学ぶだけでなく、社会科学、経済・経営科学、生産システム、ヘルスケア、教育などの社会システムの融合領域において自ら課題解決ができる人材を育成する。

環境社会システム学類(定員数:70人)

環境社会システム学類では、自然環境学、社会環境学、環境共生学の観点から、持続可能な社会の実現に貢献できる人材を育成する。

教育福祉学類(定員数:45人)

教育福祉学類では、福祉系・子ども家庭系、および教育系が融合された学びを展開し、多様な社会的背景を持つ人々との対話を組み込んだ実践的カリキュラムと原理的にとらえる理論的カリキュラムを組み合わせて、多様性と共生する社会を実現する力を育てる。

心理学類(定員数:35人)

心理学類では、現代社会を生きる人びとが抱える、心に起因する問題に焦点を当て、心理学および心理学関連分野の専門的知識と技能とシステム的思考を発揮し、課題解決を図る。そのようなサステイナブルな社会の実現に貢献できる人材を育成する。

文学部(定員数:160人)

哲学歴史学科

哲学歴史学科は、次の3コース制。
・哲学コースでは、哲学の古典的なテーマから倫理学的および宗教学的問題、さらには現代に固有の哲学的諸問題について、古代ギリシアから現代に至る西洋哲学の伝統を踏まえて考える。
・日本史コースでは、史料をもとに、社会史、都市史、文化史など多様な視点から、古代から現代に至る日本の歴史を学ぶ。博物館などの文化行政や教育の現場で活躍する人材を育成する。
・世界史コースでは、古今東西の史料を読み解き、各地域の特質や、各社会の政治的、文化的背景を明らかにし、広い視野を持つ国際的な教養人を育成する。

人間行動学科

人間行動学科は、次の4コース制。
◆社会学コースでは、人間社会に焦点を当て、そこにたち現れる現象を科学的に分析する。諸制度、都市、家族、産業と労働、文化と情報、メディアなど、生活の諸相を多角的に学ぶ。
◆心理学コースでは、心のはたらきを、行動という客観的な指標を通して明らかにする。生理、感覚・知覚、認知、学習、発達、社会、性格といった、こころのはたらきのさまざまな側面について、深く学ぶ。
◆教育学コースでは、人間と社会について深く理解するために、教育の思想、制度、方法などについて学ぶ。
◆地理学コースでは、旺盛なフィールドワークを通じて、地域の現実やメカニズムを把握し、その成果を社会にフィードバックする能力を養う。

言語文化学科

言語文化学科は、次の5コース制。
◆国語国文学コースでは、古典作品の緻密な読解と着実な論証を重視し、日本文化の究明を目指す。
◆中国語中国文学コースでは、中国語の歴史や仕組みに関する深い知識を得るとともに、近現代文学や演劇、映画などを幅広く学ぶ。
◆英米言語文化コースでは、英語の運用能力を培い、英米文学・英語学・英米文化の3分野について、広い視野と深い洞察力を持って学ぶ。
◆ドイツ語圏言語文化コースでは、近現代の文学や文化現象について考察し、ドイツ語の仕組みと歴史について学ぶ。
◆フランス語圏言語文化コースでは、フランス語圏の多様な社会や複言語・複文化のあり方を踏まえ、言語・文学・文化の学びを通じて世界的思考法を身につける。

文化構想学科

文化構想学科は、次の3コース制。
◆表現文化コースでは、現代的な視点から、思想・文学・演劇・音楽・美術・映画・モード・サブカルチャーなどを対象とした比較研究を展開する。
◆アジア文化コースでは、アジア地域の諸文化について学問的知見を深め、文化を比較の視点から考察する方法を学び、多文化の共生と創造的な相互交流に寄与する人材を育成する。
◆文化資源コースでは、文化創出のプロセスについての理解に基づいて、文化資源を活用するための理論や実践(アーツマネジメント、観光学)を学ぶ。

法学部 法学科 (定員数:180人)

密度の高い少人数教育を学部の特色として掲げ、基礎法学、公法、私法、社会法、国際関係法・外国法、政治・行政学の6つの専門分野を幅広く学び、リーガル・マインドを身につける。次の3コースを設置する。
法曹などを目指す人のための「司法コース」では、法律基本科目を深める。公務員などを目指す人のための「行政コース」では、法律科目に加え行政関係科目も学ぶ。民間企業やジャーナリストなどを目指す人のための「企業・国際コース」では、政治学や国際関係などを幅広く学ぶ。

経済学部 経済学科(定員数:295人)

人の活動のすべてを分析対象に、社会・経済がよりよくなる手法を考える。仮定に基づいた論理やデータ分析により導き出した結果を検証する。柔軟な思考力で新たな時代に即した解決策を創造する。興味関心に合わせて学べるプログラムとして、公務員、金融・証券・保険業等志望者向けプログラムの「ジェネラル・プラクティカル・エコノミスト」、公務員、エネルギー・交通などの公益事業等志望者向けプログラムの「ポリシー・プランナー」、商社、製造業、金融・証券・保険業、外資系企業等志望者向けプログラムの「グローバル・アナリスト」、税理士・公認会計士、流通業、記入・証券・保険業、マスメディア等志望者向けプログラムの「マルチ・ディシプリナリー・エコノミスト」、情報・通信産業等志望者向けプログラムの「エコノミック・データ・サイエンティスト」、製造業、サービス業、地方公務員等志望者向けプログラムの「リージョナル・クリエーター」、福祉、教育、環境保護、NPO等志望者向けプログラムの「ソーシャル・エコノミスト」などの7つを用意している。

商学部(定員数:270人)

経済をけん引する企業や種々の組織のさまざまな活動を通して、幅広く総合的な視点から経済や社会の動きを考察する。

商学科

商学科では、経営・商学・会計を広く専門的に学習。多面的なアプローチにより、現代の企業や社会が直面する多様な課題や問題を自ら発見、分析、解決する能力を身につける。

公共経営学科

公共経営学科では、「社会性」と「地域性」をキーワードとした学びを展開。非営利組織や公的機関、地域企業などについて重点的に学ぶ機会を多く設けている。

理学部(定員数:299人)

数学と自然科学の全分野をカバーする6学科から構成されており、一人ひとりの知的好奇心を深める学びを提供している。理論的・実験的な手法を用いて数学と自然現象の原理や仕組みを追究。未知の領域を切り開く最先端の技術と知識を習得する。

数学科(定員数:40人)

数学科では、科学技術の急速な発展や情報社会の高度化が進む現代社会で、基本的かつ普遍的である数学の役割はさらに大きくなると考えられる。このような社会の要請にこたえるべく、数学のさらなる広がりと深化を目指して教育研究を行う。

物理学科(定員数:76人)

物理学科では、系統的な観測、実験および理論的考察を通じて、自然現象の背後に存在する普遍的な法則を追究する。物理学の理論・実験の両面から理解を深め、未解決の問題に論理的思考と柔軟性を持って挑む、創造性豊かな人材の育成を目指す。

化学科(定員数:85人)

化学科では、さまざまな物質の機能や反応に関する原理を解明し、人類にとって有益な新物質を創製する。講義と実験を結びつけたカリキュラムで、物質の構造・反応・機能を原子・分子レベルで理解し、自然科学におけるあらゆる現象を化学的視点からとらえる基本的な学力を養う。

生物学科(定員数:40人)

生物学科では、動物や植物、微生物などのさまざまな生物を分子・細胞から生態系に至る幅広い階層で解析し、生物の進化や多様性の本質および生命現象の普遍性を探求する。生物学を幅広くカバーする総合的なカリキュラムで専門的知識・実験技術を身につけ、主体的な探求力、洞察力、論理的思考力と問題解決力を有する人材を育成する。

地球学科(定員数:24人)

地球学科では、地球の過去・現在を学際的に認識し、未来を的確に予測するための知識や技術を構築する。地球を構成する物質やその歴史的変遷を解明するための知識や方法を、学内の講義・実習・実験と学外での調査実習を結びつけた総合的・横断的な学びで習得する。環境保護や自然災害防止など地球に関係する分野で活躍する人材の育成を目指す。

生物化学科(定員数:34人)

生物化学科では、生体システムのメカニズムを分子論的に追究する。習得した専門知識や研究技術を生かし、将来的にはヒト疾病の機序解明や予防・治療法の確立、創薬など基礎研究分野での活躍を目指す。

工学部(定員数:741人)

工学の全領域を網羅する12学科から構成され、充実した教育プログラムと最先端の研究により、実践的かつ国際的な技術者・研究者を育成する。

航空宇宙工学科(定員数:38人)

航空宇宙工学科では、航空機や宇宙航行体の開発などのため、渦や衝撃波を研究する流体力学、構造工学、推進工学、制御工学、宇宙工学、システム工学、人工衛星による航空宇宙機の航法測位技術などを教育研究の専門とし、これらを担う次世代の人材を育成する。

海洋システム工学科(定員数:33人)

海洋システム工学科では、地球システムの要素である海洋と、海で行われる人間・社会活動との関わり方を探求する。海を守る技術や安全で効率の高い海洋輸送システム、豊富な海洋資源エネルギーを持続的かつ発展的に利活用するシステムの研究を行う。

機械工学科(定員数:128人)

機械工学科では、現代社会を支える機械、装置、設備、構造物、プラントなど、「機械」という範疇に含まれるすべての「もの」を対象とし、人・環境と共存・共生する「ものづくり」のための学理の構築と「もの」の創成・開発・設計・生産・運用のための研究を行う。

建築学科(定員数:34人)

建築学科では、さまざまな環境づくりを通して人間と密接に関わり、社会を形成する、重要かつ大きな可能性を有した分野である建築を学ぶ。芸術・学術・技術に立脚した「総合建築教育」が特色。成熟期を迎えた社会の要求や課題を的確に把握し、理論的かつ実践的に対応しうるデザイナーやエンジニアを育成する。

都市学科(定員数:50人)

都市学科では、人間活動と自然環境が調和した、豊かで災害にも強い、安全・安心で機能的なスマートシティの創出を目指し、グローバルな視野でローカルな問題に対処できる人材を育成する。スマートシティづくりに必要な要素技術とそれらを総合化して計画・設計・構築・保全を行う技術を学ぶ。

電子物理工学科(定員数:108人)

電子物理工学科では、電子物理工学を学ぶ。電子の物理的機能をもとに発展してきたエレクトロニクスに関する科学技術は私たちの社会を支えており、電子物理工学という一つの学問体系となっている。電子物理工学の両輪をなす電子物性と電子材料に関する17の研究領域で構成されている。

情報工学科(定員数:77人)

情報工学科では、人にやさしく快適で安全な高度情報化社会を切り開くために、国際的な視野で最先端の情報科学分野の教育・研究を行う。複雑化すする社会に対応するため、コンピュータの担うべき役割がますます重要になっている。

電気電子システム工学科(定員数:65人)

電気電子システム工学科では、快適な日常生活に不可欠な電力システム、パワーエレクトロニクス、情報通信・ネットワークからセンシング、ロボティクス、システム制御・最適化に至る電気電子系の幅広い専門知識を持ち、ソフトとハードの融合により人と環境にやさしい持続可能な未来社会を創生する人材を育成する。

応用化学科(定員数:70人)

応用化学科では、人類の未来を支える最先端の化学について学ぶ。環境にやさしいエネルギー変換材料や新物質、生活を豊かにするバイオマテリアルや医療診断デバイスなど、基礎から応用に至る幅広い化学の教育・研究を通して、原子・分子レベルから物質の機能と反応を理解できる研究者を育成する。

化学工学科(定員数:38人)

化学工学科では、医薬品、食品、日用品、電子機器などの製品をつくるために必要な化学・生物反応に関わるプロセスを学ぶ。さらに、プロセスを効率的に統合して、省エネルギー、低環境負荷に関する研究・開発を行う。

マテリアル工学科(定員数:43人)

マテリアル工学科では、無機材料、有機-無機ハイブリッド材料、金属材料などのさまざまな「マテリアル」の合成・加工・評価・応用を、原子・分子レベルの「ミクロ」から巨大な構造物のような「マクロ」まで、広い空間スケールにおいて高いレベルの研究を行う。

化学バイオ工学科(定員数:57人)

化学バイオ工学科では、化学・食品・医療・材料・環境・エネルギー分野で基幹をなす化学と生命科学を系統的に学び、専門分野の教育・研究を通して自ら適切に判断できる専門技術者・研究者を育成する。

農学部(定員数:150人)

生物の機能と生命現象の解明、自然環境、自然現象の理解、そして自然環境と人間活動の調和を目指し、基礎から応用までの広範な科学的知識と技術を習得する。

応用生物科学科(定員数:50人)

応用生物科学科では、生物の能力を遺伝子の働きに基づいて明らかにし、社会に役立てるグリーン・アグリバイオに関する研究・教育を行う。分子生物学などの遺伝子レベルの最先端生物学、学内の研究農場・植物工場を活用した革新的アグリサイエンス、そしてビッグデータを扱うデータ科学を融合した研究・教育を展開する。

生命機能化学科(定員数:50人)

生命機能化学科では、日本独自の進化を遂げてきた農芸化学にルーツを持ち、生命機能を化学としてとらえイノベーションを生み出すことを目的とした教育・研究を行う。動物・微生物・植物が織り成す生命現象を分子、細胞レベルで理解し、人類社会の発展に生かすために必要な最先端の生化学・分子生物学・有機化学・微生物学・生物物理化学などを体系的に学ぶ。

緑地環境科学科(定員数:50人)

緑地環境科学科では、良好な緑地環境の保全・創出を目指して、農地や自然地、都市緑地とその周辺環境を対象に、緑地学や農業工学、生態学や環境学などの幅広い学問分野から多角的にアプローチする。さまざまなスケールでの環境問題を総合的にとらえ、緑地環境を構成する「大気」「水」「土」「生物」と「人間活動」の関わりについて、実践的で幅広い知識と技術を学際的に習得する。

獣医学部 獣医学科(定員数:40人)

臨床・公衆衛生教育の充実が特徴の欧州認証に準拠したカリキュラムで獣医学を教授し、グローバルな視点で世界の獣医学をリードする人材を育成する。大都市大阪で特徴ある都市型獣医学教育を展開する。また、産業動物教育を充実させて地域社会に貢献する獣医師を輩出する。
 獣医学教育機関として、近畿圏内の動物診療機関や自治体と連携することにより、獣医師が活躍する現場を体験する参加型教育を提供する。

医学部(定員数:140人)

医学科(定員数:90人)

医学科では、多角的に医療をとらえる多彩なプログラムを用意している。
・基礎・社会医学教育 基礎医学では、人体の構造と機能の仕組みを分子から個体レベルまで総合的に学修した後、病気の概念や細菌などの病原性とその感染機序、生体の免疫機構や薬物療法の基礎を学ぶ。社会医学では、健康事象の地域的・経年的分布、地域・国・世界の保健システムなど、健康を取り巻く社会的要因について学ぶ。
・臨床医学教育 1年次より早期臨床実習を行い、一般病院や診療所で医療現場を体験。関連施設を使用した心肺蘇生法実習も実施する。本格的な臨床実習は4年次の終わりごろからで、5年次には附属病院の各診療科、6年次には教育協力病院でそれぞれ実習を行い、幅広い臨床技能を修得する。

リハビリテーション学科(定員数:50人)

リハビリテーション学科では、リハビリテーション学と最先端医学との融合による教育・研究を展開し、保健・医療・福祉の向上と地域社会ならびに国際社会に貢献する理学療法士・作業療法士を育成する。
・理学療法学専攻では、急性期医療から地域ケアまで今日的なニーズに対応したカリキュラムにより、高度な専門的能力を養う。
・作業療法学専攻では、急性期医療から地域リハビリテーションに至る実践技術をはじめとした高度な専門的能力を養う。

理学療法学専攻(定員数:25人)

作業療法学専攻(定員数:25人)

看護学部 看護学科(定員数:160人)

先進ケア科学コースおよび実践看護科学コースから、自らが学修する方向性を選択できる。基礎的な学術志向性と自立心を持ち、看護の発展に貢献できる人材を育成する。
・先進ケア科学コースは、ケア科学の創造を追究し、研究コンピテンシーの開発を基本コンセプトとしたコース。ケアをけん引できる看護を創造する力を養う。
・実践看護科学コースは、科学的なエビデンスを踏まえた看護実践を追究し、共創的看護を基本コンセプトとしたコース。多様な場で確かな看護を実践できる力を養う。

生活科学部(定員数:153人)

人間の日常生活を科学的に思考・研究し、その成果を、食と健康、生活空間の創造、人・地域・社会への支援、包括的アプローチによる個人や社会の幸福の向上といった各分野で応用・実践できる人材を育成する。

食栄養学科(定員数:65人)

食栄養学科では、科学的根拠に基づいた食品の機能性探索や安全性評価法、栄養管理法を体系的に学び、食品開発や医療、国や自治体の健康施策立案、栄養教育など、多様な分野に対応できる基礎能力を培う。

居住環境学科(定員数:43人)

居住環境学科では、居住環境を中心とする建築やインテリア、まちづくりなどの構築環境の企画、計画、管理において、人びとの生活の質の向上のために諸課題を創造的に解決できる専門家を養成する。所定科目の履修により、一級建築士の受験資格が得られる。

人間福祉学科(定員数:45人)

人間福祉学科では、社会福祉士や公認心理師の国家試験受験資格取得に必要なカリキュラムを提供。行政機関や福祉施設、医療施設、コミュニティ、民間企業など国内外のさまざまな実践現場で活躍できる人材を育成する。

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