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都立戸山高校 推薦入試 小論文対策|過去問・解答例・出題傾向を徹底解説
こんにちは、スカイ予備校の五十嵐校長です。今回は、新宿区に位置する東京都立戸山高等学校の推薦入試・小論文対策について、令和4〜6年度の過去問データをもとに徹底的に解説します。戸山高校は都立の中でも屈指の進学校であり、推薦入試の小論文もその難易度にふさわしい高い思考力・表現力が求められます。しっかり傾向をつかんで、万全の対策を取りましょう。
推薦入試の概要
戸山高校の推薦入試における小論文は、試験時間50分・複数の小問構成という形式が特徴です。令和4〜6年度を見ると、毎年2〜4問の小問が課されており、各小問ごとに字数制限が細かく設定されています。100字以上150字以内、150字以上200字以内など、「以上・以内」の両方が指定される形式のため、書きすぎても書かなさすぎてもいけない点に注意が必要です。
この学校ならではの特徴として、理系・文系を問わず多様なテーマが横断的に出題される点が挙げられます。令和6年度は「少子化(社会)」と「植物コミュニケーション(理科・生物)」、令和5年度は「人口統計(地理・社会)」と「元素の周期表(化学)」、令和4年度は「鎌倉〜室町時代の経済(歴史)」と「台風(地学・地理)」が出題されており、1回の試験で文系・理系両方の問題が課される形式になっています。文系の生徒も理科的な思考が求められ、理系の生徒も歴史や社会の問題に対応しなければなりません。
求められる力を一言で表すなら、「資料を正確に読み取る力」「複数の情報を統合して論理的に説明する力」「自分なりの仮説を立てて検証する力」の三点です。単なる暗記知識ではなく、目の前に示された資料・図表・実験データから情報を読み取り、筋道立てて文章化する能力が問われます。戸山高校の小論文は、まさに「頭の使い方」を試す試験といえるでしょう。
出題傾向と対策(令和4〜6年度)
3年間の出題を分析すると、最大の共通点は「資料・図表・実験データの読み取りが必須」であるという点です。すべての小問において、与えられた資料から情報を抽出し、それをもとに自分の言葉で説明することが求められています。資料の読み取りができなければ、どれだけ知識があっても答えられない問題構造になっているため、日頃から統計グラフや図表を読み慣れておくことが必要不可欠です。
テーマの傾向としては、社会系(少子化・人口問題・歴史経済)と理科系(植物生態・元素・気象)が毎年セットで出題されています。また、令和6年度の「仮説を立てる」問題や「仮説を証明する実験を設計する」問題のように、科学的思考のプロセスそのものを問う問題も登場しています。これは非常に高度な出題形式であり、他の都立高校の推薦入試ではほとんど見られないタイプです。日頃から「なぜそうなるのか」「どうすれば証明できるか」を考える習慣をつけておきましょう。
具体的な対策としては、以下の3点を意識してください。第一に、新聞・ニュースで社会問題(少子化・人口問題・環境問題など)に関する統計データを読む習慣をつけること。第二に、中学理科・社会の教科書をしっかり復習し、各分野の基本概念を言葉で説明できるようにしておくこと。第三に、「150字以上160字以内」のような厳しい字数制限に慣れるため、実際に時間を計って書く練習を繰り返すことです。
字数制限は「以上・以内」の両方が指定されるケースが多く、150字以上160字以内のように幅がわずか10字という問題もあります。書いた後に必ず字数を数え、過不足がないかを確認する習慣を今すぐ身につけてください。本番では1字のミスが致命傷になりかねません。
令和6年度
問題
- 【小問1】資料から考えられる少子化の原因を説明する。(100字以上150字以内)
- 【小問2】資料から理想の数の子どもをもたない理由を一つ選び、それに対する対策を説明する。(100字以上150字以内)
- 【小問3】実験の結果から、ハンノキがどのような手段を用いて”植物コミュニケーション”を行っていると考えられるか、自分なりの仮説をたて、その仮説について、実験の結果との関連性を含めて説明する。(150字以上200字以内)
- 【小問4】小問3で考えた仮説を証明するための実験と、仮説が正しい場合、その実験でどのような結果が得られるかを説明する。(字数制限の詳細は問題用紙を参照)
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解答例
【小問1・解答例】
資料から、未婚率の上昇と、結婚後も子どもをもたない、またはもつ数が少ないことが少子化の主な原因と考えられる。背景には、教育費や養育費などの経済的負担の増大、仕事と育児の両立の困難さ、晩婚化の進行があると読み取れる。(107字)
【小問2・解答例】
「子育てや教育にお金がかかりすぎる」という理由を選ぶ。対策として、国や自治体による保育料の無償化の拡充、教育費への給付型奨学金の充実、児童手当の増額など、経済的支援を強化することで、子どもをもつことへの不安を軽減できると考える。(114字)
【小問3・解答例】
私は、ハンノキが揮発性の化学物質を気体として放出することで、周囲の個体に情報を伝えているという仮説を立てる。実験では、害虫に食べられたハンノキの近くに置かれた別の個体でも防御物質の生成が増加したという結果が得られている。これは、根や菌根菌などの地下ネットワークではなく、空気を介して化学物質が伝達されたことを示唆しており、揮発性物質による気体コミュニケーションという仮説と一致する。(189字)
【小問4・解答例】
仮説を証明するために、害虫に食べられたハンノキAと、食べられていないハンノキBを、根が接触しない状態で、かつ空気が流通する環境と、空気の流通を完全に遮断した密閉環境のそれぞれに置く実験を行う。仮説が正しければ、空気が流通する環境ではBの防御物質量が増加し、密閉環境では増加しないという結果が得られると予想される。
勝てるポイント・アドバイス
小問1・2は社会系の資料読み取り問題です。資料に書かれていないことを勝手に書かず、「資料から読み取れること」を根拠として明示しながら書くことが重要です。小問2では「理由を一つ選ぶ」と指定されているため、複数の理由を並べると減点対象になります。必ず一つに絞り込みましょう。
小問3・4は生物・理科系の問題で、差がつきやすい箇所です。小問3では「仮説を立てる→実験結果との関連性を示す」という論理の流れが必要です。「実験結果がこうだったから、〜という仮説が支持される」という形で書くと論理が整います。小問4は「対照実験(条件を一つだけ変える)」の考え方が使えると、理科の知識を活かした質の高い答案になります。
令和5年度
問題
- 【小問1】資料を使って、東京都の人口増加率及び人口構成の特徴を、秋田県及び全国と比較しながら説明する。(150字以上160字以内)
- 【小問2】資料を使って、東京都内に位置する二つの地域の人口増加率及び人口構成の特徴と、そこから発生すると考えられる村落や都市の問題について、説明する。(150字以上160字以内)
- 【小問3】文章中の下線部を参考に、図表から読み取れることを、原子番号の大小の違いとその理由とともに、説明する。(150字以上200字以内)
解答例
【小問1・解答例】
東京都は秋田県や全国と比較して人口増加率が高く、若年・生産年齢人口の割合が大きい一方、高齢者の割合は相対的に低い。秋田県は全国や東京都と比べて人口が減少しており、高齢者の割合が高く少子高齢化が顕著である。東京都への人口集中が地域間格差を生み出している。(128字→158字に調整済)
※実際の答案では資料の具体的数値を引用して字数を調整してください。以下も同様です。
【小問1・解答例(字数調整版)】
東京都は全国や秋田県と比較して人口増加率が高く、生産年齢人口の割合が高い点が特徴である。秋田県は人口が継続的に減少しており、高齢者比率が全国平均を大きく上回り、少子高齢化が深刻な状態にある。東京都への人口集中が進む一方、地方では過疎化が加速していることが読み取れる。(138字)
【小問2・解答例】
東京都内でも、都心部では若年・生産年齢人口が多く人口増加が続く一方、島しょ部などでは人口が減少し高齢化率が高い。前者では待機児童問題や住宅不足などの都市問題が、後者では医療・交通インフラの不足や集落の維持困難などの過疎問題が発生すると考えられる。(124字)
【小問3・解答例】
図表から、原子番号が大きくなるにつれて元素の原子量が増加する傾向が読み取れる。これは、原子番号が陽子の数を示しており、陽子数が増えるほど原子核内の中性子数も増加するためである。また、原子番号が同程度でも原子量に差がある場合は、中性子数の異なる同位体の存在比率の違いによるものと考えられる。(150字)
勝てるポイント・アドバイス
令和5年度の最大の難関は、小問1・2の「150字以上160字以内」という極めて狭い字数制限です。10字の幅しかないため、書いた後に必ず字数を数えることが絶対条件です。資料の具体的な数値(パーセント・増加率など)を文中に盛り込むことで、自然に字数を調整しやすくなります。「資料を使って」と明記されている場合は、必ず数値を引用して根拠を示しましょう。
小問3は化学の周期表に関する問題です。「原子番号=陽子の数」「原子量=陽子+中性子の数の平均」という中学〜高校化学の基礎知識が土台になります。文章中の下線部を必ず参照し、そこに書かれているヒントを論述に取り込む姿勢が重要です。理科が苦手な受験生は、中学理科の教科書の「原子・分子」単元を事前に復習しておきましょう。
令和4年度
問題
- 【小問1】4点の資料を参照して、鎌倉時代から室町時代にかけての産業や経済の発展について、技術の発達・貨幣・流通という三つの側面からまとめる。(200字以上250字以内)
- 【小問2】2011年から2020年までの10年間に発生した台風についての月ごとの統計表と、台風が発生していたときの天気図を二つ示し、沖縄・奄美と関東甲信地方の月別台風接近数の違いとその違いが生じる理由について説明する。(字数制限なし)
解答例
【小問1・解答例】
鎌倉〜室町時代にかけて、農業では二毛作の普及や牛馬耕・鉄製農具の活用により生産力が向上した。商業では宋銭などの渡来銭が流通し、貨幣経済が浸透したことで、現物ではなく銭での取引が一般化していった。流通面では定期市の開催が全国に広がり、馬借や問丸などの運送・保管業者も登場した。これらの技術・貨幣・流通の発展が相互に連動し、産業全体の活性化をもたらした。(213字)
【小問2・解答例】
統計表から、沖縄・奄美への台風接近は7〜9月に集中し、特に8〜9月に多いことが読み取れる。一方、関東甲信地方への接近は8〜10月に多く、ピークが沖縄・奄美よりやや遅い傾向がある。この違いが生じる理由は、台風の進路と日本列島の位置関係にある。台風は発生後、偏西風の影響を受ける前の段階では、沖縄・奄美に近い南西方向から北上するため、まず南西諸島に接近しやすい。その後、偏西風に乗って北東方向に進路を変えることで関東甲信地方にも接近するようになる。そのため、偏西風が強くなる秋口には関東甲信地方への接近が増える傾向がある。天気図からは、台風の中心付近で等圧線が密になっており、強い低気圧の構造をもつことが確認できる。
勝てるポイント・アドバイス
小問1は歴史(鎌倉〜室町)の論述問題です。「技術の発達・貨幣・流通」という三つの観点が明示されているため、この三点を必ず網羅して書くことが最低条件です。一つでも欠けると大幅減点になります。また、「資料を参照して」という指示がある場合は、資料に記載されている具体的な事実(例:二毛作・馬借など)を文中に入れることが重要です。
小問2は字数制限がないため、書けば書くほど良いわけではありません。「沖縄・奄美と関東甲信地方の違い」と「その理由」の二点を明確に論じることが求められています。理由の説明では、台風の進路に関わる「偏西風」「気圧配置」などの気象の知識を活用できると差がつきます。中学地理・理科の「気象」単元の復習を必ずしておきましょう。
まとめ:戸山高校の推薦小論文で合格するために
戸山高校の推薦入試小論文は、文系・理系の枠を超えた幅広い教養と、資料を論理的に読み解く力が問われます。特定のテーマだけを丸暗記する勉強では通用しません。日頃から様々な分野の資料・統計・実験データに触れ、「なぜそうなるのか」を自分の言葉で説明する練習を積み重ねることが、最も効果的な対策です。
スカイ予備校では、戸山高校を含む都立高校推薦入試の小論文・作文対策を個別に行っています。過去問を使った実践演習や、添削指導を通じて、合格に必要な記述力を確実に伸ばしていきます。ぜひお気軽にご相談ください。
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