早稲田大学【新思考入試】小論文 過去問題分析

早稲田新思考入試私立大学

このサイトでわかること

この記事では早稲田大学【新思考入試】の小論文過去問題を使った入試分析をしていきます。早稲大学の新思考試験はまだ歴史が浅いため、たくさんの過去問題があるわけではありません。しかし、形式は大きく変わっていないため、対策はしやすい内容と言えます。

2023年度は、以下の6学部で募集をしています。
募集学部:法学部、文化構想学部、文学部、商学部、人間科学部、スポーツ科学部

このサイトでは、2次試験の小論文の過去問題について、傾向と対策について述べていきます。

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴25年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。
スカイ予備校を高崎市内に開校し、2021年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となり1年目から、国公立大学に27名の合格者を輩出。スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします
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スカイ予備校の合格実績はこちらから

こんな人に読んでほしい

早稲田大学新思考入試(地域連携型)に出願を予定してい高校3年生とその保護者

令和5年度入試の募集要項はこちらから確認してください。

新思考問題への戦略

2次試験の小論文の時間は、120分であり、大問2題から構成されます。問1はグラフなどを用いた資料問題で1200文字以内で解答します。問2は出願した課題レポートについての自己分析を1000字以内です。

新思考入試におけるスカイ予備校の基本戦略は以下の通りです。120分の時間をいかに効率的に利用し、答案を完成させるか、がポイントです。
1)設問2の課題レポート1000文字を最初に行い50分以内で実施する。(理想は45分)
2)設問1の資料問題(初見問題)は、60分で実施する。
3)調整時間10分

設問2は、2021年以外は、1次試験で提出した課題レポートに対する自己分析の答案となります。これは1次試験の願書を提出してから、内容や構成を吟味して、完成度を上げていくことで対応できます。

2021年はコロナの影響もあるため、出題傾向が変わり、多くの受験生は用意しておいた課題レポートの自己分析答案が使えず、慌てたことでしょう。しかし、今後も出題傾向がいきなり変わる、または数年に1度はこのような問題がでる、と想定して対策をして、600文字以内、800文字以内の問題を20−30分で書く練習をしておくことが必須です。

以下、各年度の過去問題を中心に新思考問題の対策とスカイ予備校の合格戦略について述べます

問1の答案戦略

時間配分

問1は、試験時間120分のうち60分で仕上げるのが良いですね。問2を50分以内で仕上げて、残りの時間全部で、問1を仕上げるイメージです。

時間配分は、設問把握と構成検討で10分、清書で50分です。入試直前期は、書くスピードに自信がついて来る人もいると思います。

その場合は、問題把握と構成検討15分、清書に45分でもよいと思います。最初にやった設問2が45分で終わったら、問題把握と構成検討に20分をかけることもできます。勝負は第4段落なので、そこで自分のどの論点で勝負をするか、を検討できる時間が確保できます。

小論文の論点の選びかた

このとき、論点の選択のポイントは、1)ライバルと差別化できる論点、2)テーマに沿った書きやすい論点、3)自分が得意な論点(強く主張できる記述が厚くできる論点)、の3つの基準があります。どれを選ぶか悩むところですが、スカイ流の指導として、1)>2)>3)の優先順位を指導しています。

受験はライバルよりも上をいくことが重要なので、攻める必要があります。ライバルと重複した論点では、独自性が低くなり、高い点数がつきにくくなると考えるからです、。

答案展開の仕方

地域連携であるため、表や資料から著しく顕著な都道府県を複数(最大3つくらいまで)を選択し、それらを比較検討することで、答案は完成できます。このときのポイントは自分の住む都道府県、都会の都道府県(東京、大阪、愛知など)、人口が少ない都道府県を選び、その結果の違い、課題を抽出していきます。

このときの課題として、日本全体で課題となっている「少子高齢化」などの視点はライバルと差別化するには浅いため、さらなる深堀りが必要です。

具体例として、「地元の商店街がシャッター街」となっている、などという高校入試の小論文レベルの内容では勝ません。

2022年度入試

問1
以下は、教育に関する指標について順位と数値を示したものである(全都道府県幸福度ランキング2020年度版、省略)。 これがかなあなたが選んだ 都道府県(複数選択可)について考えられる課題とそれを踏まえた今後の展望や解決策について1001文字以上1200字以内で述べよ。

問2(一部改変:表現を改変)
出願書類として提出した「課題レポート」の内容について、どのような点が評価されたと考えるか。あなたの「課題レポート」の内容について優れた点と 不十分な点の両方について801字以上1000字以内で述べよ。

2021年度入試

問1(一部改変:表現を改変)
早稲田大学では2020年秋学期以降、一部の授業を対面で実施することとしましたが、新型コロナウィルス感染症の影響による授業の一部オンライン化等は今後も継続する可能性があります。対面授業が2019年度までのように実施されない場合、あなたの入学後の勉学、研究、活動等にどのような変化があると思いますか。また、制約がある中で、どのように勉学、研究、進めていこうと考えていますか。601人以上800字以内でまとめなさい。

問2(一部改変:表現を改変)
少子化が日本の社会にどのような影響を与えると考えられますか。右記の資料(割愛) 参考に具体的な見通しを401字以上600字以内でまとめてください。

問3(一部改変:表現を改変)
あなたはこれまでに暮らしていた地域、または、卒業後に活動の中心としようと考えている地域には、少子化に関連して日本全体の傾向と異なる特徴が見られますか。それを踏まえた課題と解決策について、右記資料(割愛)を参考に601文字以上800文字以内でまとめなさい。

2020年度入試

問1(一部改変:表現を改変)
近年、日本に滞在する外国人が増加している。平成30年末における中長期在留者数は、240万9667人、特別永住者数は32万1416人で、合計の在留外国人数は273万1093人となり、前年末に比べ169245人(6.6%)増加し、過去最高となった。
表(割愛)は、都道府県別・在留資格別の人数を示したものである。この表からあなたが選んだ都道府県(複数可)について、考えられる課題と、それを踏まえた今後の展望や解決策について、1001字位以上1200字以内で述べよ。

問2
あなたが出願書類として提出した「課題レポート」の内容を振り返り、どのような点が評価されたと考えていますか。あなたの「課題レポート」の内容における優れた点を不十分な点の両方について、1001字以上1200字内で述べなさい。

2019年度入試

問1(一部改変:表現を改変)
右のグラフ (割愛)は、 平成27年度の国勢調査の結果の一部であり、 年齢5歳階級別人口に占める割合を男女別に示したものである。
平成27年時点での年齢 0ー4歳、5歳ー9歳、10歳ー14歳と5歳ごとにまとめられた集団ごとに、この5年間で居住地を移動した人を対象として、1) 同じ市内で移動した(自市町村内)、2) 同一県内では異なる人移動した(県内他市町村)、3) 別の県に移動した(他県移動)、および4) 国外へ移動した(国外)、の4つに 類型化して、当該年齢層に占めるそれぞれの割合が表示されている。
このグラフについて以下の設問に800字以上1200字以内で解答しなさい。
設問
「年齢5歳階級別人口に占める割合」の男女のグラフを比較して、両者で共通する点と異なる点を指摘し、それぞれについて、そのような傾向が生じる理由について述べなさい。

問2
あなたの提出した「課題レポート」の内容を振り返り、どのような点が評価されたと考えていますか。あなたの「課題レポート」の内容の課題だと思われる点を具体的に説明しなさい。(文字数制限なし、回答用紙の指定欄にまとめること)

2018年度入試

基本戦略は同じで、問2で50分、問1で60分、調整10分でやると良い。

問1(一部改変:表現を改変)
表1(省略)は、2016年3月に高校を卒業し、 大学に進学した者について、その出身高校の所在地(都道府県)と進学した大学の所在地(都道府県)をまとめたものである。 この表からいくつかの都道府県を選択し、それぞれの特徴を比較した上で、比較の結果から考えられる課題とその背景についてあなたの考えを説明し、その話を解決するためにどのような方策が考えられるかについて1200字以上2000字以内で述べなさい。

日本全体が抱えるさまざまな問題として、少子高齢化があり、今回は進学に関するテーマです。
子どもが減ることで、大学(主に地方の私立大学)などは生き残りをかけたさまざまな戦略を展開しきています。

大学は都会に進学し、将来は地元にUターン就職する学生もいますね。視点は複数考えられますが、その中で、どの論点が展開しやすいかを考え、逆算して答案を完成させると60分以内に完成できます。

問2(一部改変:表現を改変)
自分自身の課題として想定していた地域の課題やその解決策、及び早稲田大学での学修や活動に関して、来週の出願書類を作成してから本日までの間に、あなたはどのようなことを考え調べ、あるいは行動してきたか。 具体的に説明しなさい。(文字数制限なし、回答用紙の指定欄にまとめること)

アドバイス
アドバイス

2018年の問2は近年の問2と傾向が違います。

しかし、基本は同じ内容と捉えて良いでしょう。

今後の入試で同様な出題となりますが、表現が一部変わっている場合もあるので、設問の文言1つ1つにも気を配りましょう、

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