[rerun: b4] 18歳から始める「お金の授業」 ―受験合格よりも大切かもしれないこと | 推薦入試のスカイ予備校

18歳から始める「お金の授業」 ―受験合格よりも大切かもしれないこと

18歳から始める「お金の授業」 ―受験合格よりも大切かもしれないこと 五十嵐校長コラム

受験に合格した後、あなたのお子さんは「お金」と正しく向き合えますか?

スカイ予備校で30年間、多くの生徒たちを見守ってきた私(五十嵐)ですが、最近特に気になることがあります。それは、難関大学に合格した優秀な生徒たちが、社会に出てから「お金」で失敗するケースが増えていることです。

受験勉強では偏差値70を超えていた卒業生が、投資詐欺に引っかかったり、クレジットカードで借金を重ねたりする話を聞くたび、私たち教育者は何か大切なことを教え忘れていたのではないかと考えさせられます。

なぜ日本は「お金の教育」をしてこなかったのか

日本の学校教育が長年「お金の話」を避けてきたのには、実は深い理由があります。戦後復興期から高度経済成長期にかけて、「勤勉に働けば必ず報われる」という価値観が社会全体を支えていました。終身雇用制度のもとで、お金について深く考えなくても安定した人生を送れる時代が続いていたのです。

しかし、バブル崩壊以降、その前提は大きく変わりました。年功序列の崩壊、非正規雇用の増加、年金制度への不安。現代の若者たちは、私たちの世代とは全く違う経済環境の中で生きていく必要があります。

2026年から始まる「金融経済教育」の全体像

こうした社会情勢を受けて、文部科学省は2026年から高等学校で「金融経済教育」を本格的に必修化することを発表しました。家計管理、資産形成、金融商品の仕組み、リスクとリターンの考え方など、実生活で必要となる金融リテラシーを体系的に学ぶカリキュラムが組まれています。

ただし、学校教育だけで十分とは言えません。なぜなら、お金に関する判断は、知識だけでなく価値観や人生観に深く関わるからです。

大学生が陥りやすい「お金の罠」

大学入学と同時に、多くの学生が初めて「経済的自立」を経験します。しかし、そこには様々な落とし穴が待っています。

クレジットカードの安易な利用、高額なマルチ商法への勧誘、「簡単に儲かる」をうたう投資詐欺、奨学金の返済計画の甘さなど、知識と経験の不足が深刻な問題を引き起こすケースが後を絶ちません。

私が特に心配するのは、SNSを通じて広がる「お金儲けの情報」です。18歳という多感な時期に、根拠のない投資話に惑わされる学生たちを何人も見てきました。

保護者が伝えるべき「生きたお金の話」5つ

では、保護者の皆さんは子どもたちに何を伝えればよいのでしょうか。私は以下の5つのポイントをお勧めしています。

①家計の現実を正直に話す(収入と支出の実際)
②お金を稼ぐことの大変さを伝える(労働の価値)
③失敗体験も包み隠さず共有する(リスクの現実)
④お金では買えないものの大切さ(人間関係、健康、時間)
⑤社会貢献とお金の関係(仕事の意味、社会的責任)

机上の知識ではなく、生きた経験に基づく「お金の教育」こそが、子どもたちの人生を豊かにする財産となるのです。

お金と幸福―本当に大切なことは何か

お金は人生の目的ではなく、より良い人生を送るための手段です。30年間、様々な生徒たちを見てきて確信していることは、お金に振り回される人生ほど不幸なものはないということです。

一方で、お金について無知でいることも、同じように不幸を招きます。大切なのは、お金と健全な距離感を保ちながら、自分らしい人生を歩むための道具として上手に使いこなすことなのです。

受験合格はゴールではなく、豊かな人生のスタートラインです。学力だけでなく、お金との正しい付き合い方も身につけた若者たちが、これからの日本社会をきっと明るくしてくれると私は信じています。

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