【一般入試・前期】福島大学人文社会学群人間発達文化学類 小論文過去問題集

小論文過去問題

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福島大学人文社会学群人間発達文化学類の概要

福島大学人文社会学群人間発達文化学類は、人間の発達や文化に焦点を当てた学際的なプログラムです。心理学、教育学、社会学、文化人類学などの要素を組み合わせ、学生に幅広い視野と深い理解を提供します。認知や言語、教育、文化の相互関係について研究し、社会的な課題に対処するための知識やスキルを養います。実践的な経験を通じて問題解決能力を向上させ、学際的な視点から人間の発達と文化に関する独自の洞察を深めます。

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
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前期 人文社会学群 人間発達文化学類(教育実践、心理学、幼児教育、人文科学)

2022年前期 120分 1200字 400点/1300点

[出典] ブレイディ みかこ著「他者の靴を履く―アナーキック・エンパシーのすすめ」(文藝春秋,2021年)

問1 下線部①「エンパシーは「善」ではないというアンチ論」について、資料の内容を200字以内で説明しなさい。
問2 下線部②「『belonging』の感覚に強くはまっていればいるだけ、他者の靴は履けない」とはどのようなことなのか、あなたの経験、もしくはニュースや本などで見聞きしたことを例に挙げて、400字以内で説明しなさい。
問3 著者によるエンパシーとシンパシーの区別を踏まえて、あなたがこれから学びたいと思う学門分野、もしくは将来就きたいと思う職業において、この2つを混同することがどんな問題を引き起こすか、または、この2つの違いをしっかり認識し、エンパシーを強く意識することがどのような意味を持つか、あなたの考えを600字以内で述べなさい。

2021年前期 120分 1200字400点/1300点

[出典] 明和政子著「ヒトの発達の謎を解く一胎児期から人類の未来まで」(ちくま新書、2019年)

問1 下線部①「利他行動のひとつである『教育(active teaching)』」はヒト以外の動物が行う教育とどのように異なるのか、資料の記述を踏まえて300字以内で説明しなさい。
問2 下線部②「成人の定義を再考する」について、著者の主張を踏まえたうえで、あなたの考える「成人の定義」を400字以内で述べなさい。
問3 下線部③「多くの子どもたちが一時期みせる反抗的な態度は、親御さんの育て方のせいではないのです」について、著者がこの文に込めた意味を資料の記述に基づき説明しなさい。またそれを踏まえて、幼児期から児童期の子どもに対して、 どのように接していくべきと考えるか、あなたの考えを500字以内で述べなさい。

2020年前期 120分 1200字 400点/1300点

[出典] 表1「年齢区分别将来推計人口」内閣府HP、総務省HP、表2~6「日本の地域別将来推計人口一平成27(2015)年~57(2045)年一平成30年推計」(国立社会保障·人口問題研究所、2018年)

問1 表1〜3は、それぞれ日本の将来推計人口を示したものである。表1〜3から読み取れることを、それぞれ100字以内で述べなさい。
問2 表4〜6は、 日本の年齢別将来人口の推計を都道府県別に示したものの一部である。表1ー3と合わせて、総合的に読み取れることを300字以内で述べなさい。なお、これにあたっては、あなたが重要だと思う表を2つ以上適切に組み合わせて論を構成すること。ただし、表をすべて使う必要はない。
問3 問1・2を踏まえて、あなたが考える目指すべき日本社会の姿、その社会を目指すべき理由、その社会を実現する手段を合わせて600字以内で述べなさい。

2019年前期 120分 1200字 400点/1300点

[出典] 山崎正和著「文明としての教育」(新潮新書、2007年)

問1 下家部①「『ゆとり』さえ制度的に教える、教室のなかで強制するというのは、 いささか滑稽に響く」とあるが 、どのような意味か?著者の考えに基づいて400字以内で説明しなさい。
問2 下線部②「学校を週三日制にして、残りの時間を生徒の自由な自己研磨の時間に当てようという提案」とあるが、あなたは著者の意見についてどのように考えるか? 自分の考えを800字以内で述べなさい。

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前期 人文社会学群 人間発達文化学類(特别支援、生活科学)

2022年前期 120分 1200字 400点/1300点

[出典] ジェームズ・J・ヘックマン著(大竹文雄解説、古章秀子訳)「幼児教育の経済学」(東洋経済新報社,2015年)

問1 認知スキルと非認知スキルについて説明した上で、両者の関係性についても述べなさい(300字以内)。
問2 2つの図から読み取れる特徴について要約しなさい(300字以内)。
問3 著者の意見を踏まえて、幼児期の教育に対するあなたの考えを記述しなさい(600字以内)。

2021年前期 120分 1200字 400点/1300点

[出典] シーナ・アイエンガ一著(櫻井祐子訳)「選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義」(文春文庫,2014年)

問1 下線部①「互いに結びついてはいるが別々の脳回路」とはどのようなことか、300字以内で説明しなさい。
問2 下線部②「たった四歳にして….何か学べないだろうか?」に対する著者の考えを、300字以内で要約しなさい。
問3 下線部③「最終目標は・・・はじめから取りやすくすることだ」の著者の意見に対するあなたの考えを、資料を参考にしながら自分の体験を踏まえて600字以内で記述しなさい。

2020年前期 120分 1200字 400点/1300点

[出典] 新谷和代著「地域活動のススメ すべての世代がひとつになれる、とっておきの方法」(幻冬舎ルネッサンス新書,2019年)

問1 下線部①「以上のコミュニケーションの手続き」とはどのようなことか、300字以内で要約しなさい。
問2 下線部②「その省略は、どのように行われているのであろうか」に対する著者の考えを、300字以内で説明しなさい。
問3 下線部③「面倒ではあるけれど・・・結構失敗も伴う試行錯誤が続くのである」について、資料を参考にしながら自分の体験を踏まえて、あなたの考えを600字以内で記述しなさい。

2019年前期 120分 1200字 400点/1300点

[出典] 仙田溝著 「こどもを育む環境 蝕む環境](朝日造選書、2018年)

問1 下線部①「『悪化の循環』」 とはどのようなことか、4つの要素に沿って300字以内で説明しなさい。
問2 あそび環境の変化に対する筆者の意見を、300字以内で要約しなさい。
問3 あそび環境のあり方について、資料を参考にしながら自分の体験を踏まえて、あなたの考えを600字以内で記述しなさい。

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人文社会学群人間発達文化学類では、人間の進化を支える教育、社会、文化についての専門知識や技術を習得し応用できる力。そして、現代社会の課題、地域の課題に関心を持ち、多角的に物事を捉えることができる力。多様化する文化や人を尊重し、相反する価値観や考え方を超えた関係性を作る能力などをもって、学校、行政、企業、地域社会で意欲的に活躍し、貢献したい人材を求めています。

また、人間に対する理解だけでなく、人文科学、社会科学、生活科学、数理科学、芸術、スポーツなどの知識・技能を軸に新たな知識や技術を身に付け、社会に貢献していくために、高校時代までの標準的学力・実技能力をベースとして、得意分野に関する優れた理解・技能が必要とされます。最後に、教育、人間、文化、社会への問題意識や人間発達支援に対する強い意志を持つことが求められています。

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