【推薦入試】大分大学 医学部 看護学科(小論文過去問題解説)

推薦入試

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴27年
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大分大学 医学部 看護学科の小論文対策

【令和5年 学校推薦型選抜 120分】

問題1
次の図1〜図5は、 令和2年9月~令和3年2月に、 日本、米国、 中国、韓国の高校生を対象に実施した、 「社会参加に関する意識や実態の国際比較調査」において、学校内活動への参加について示されたものである。 次の設問に答えなさい。

設問1. 図1〜図5よりわかることを5つ箇条書きで記述しなさい。
設問2. 図1〜図5を踏まえ、 日本の高校生の学校内活動への参加意識や態度について、その特徴と課題について論じなさい。 (400字以内)

図1:学校行事(運動会や文化祭など)
図2:グループでテーマに沿って話し合ったり、議論したりすること
図3:学校や学級運営など、 生徒の意見を反映させるための活動
図4:部活やクラブ活動
図5:コンクールやコンサート

引用資料:国立青少年教育振興機構 高校生の社会参加に関する意識調査報告書-日本 米国・中国・韓国の比較-令和3年6月より抜粋・一部改変

問題2
現在、社会では、多様な背景・個性・価値観をもつあらゆる人々との共生社会の実現を目指している。 そこで 『あらゆる人々との共生社会の実現は可能か否か』をテーマに簡易的なディベートを以下の1~3にそって展開しなさい。
1. 立論: ① 賛成派(実現可能)、 ② 反対派 (実現不可能)、それぞれの意見を 200字以内で論じなさい。
2. 反対尋問:①賛成派 (実現可能)として反対派(実現不可能)して、②反対派(実現不可能)として賛成派(実現可能)に対して、それぞれ 200字以内で質問しなさい。
3.1・2を踏まえたあなたの考えを 300字以内で述べなさい。

ポイント

【出題意図】

【問題1】
国立青少年教育振興機構が受験生と同じ、 高校生を対象に実施した 「高校生の社会参加
に関する意識調査報告書 日本 米国 中国 韓国の比較ー」 (令和3年6月) 調査より
調査結果を一部抜粋して出題したものである。
設問1
日本、米国、 中国、韓国の4か国の高校生の学校内での社会参加の5つの状況に対する
意識調査の結果で、 図 1~5の情報を正確に読み解く (読解力) 問題である。
設問2
図のデータを参考に日本の高校生の学校内での社会参加に関する意識の特徴を分析し
(分析力)、 高校生の 「社会参加」 を通じた課題について、 自分の意見を述べる (表現力)
問題であり、思考力、統合力、論理性を問う問題である。


【問題2】
1. この問題は、 異なる立場での主張を展開することを通して、 論理的思考力、瞬時に物
事を判断する力、的確に見解をまとめる力、 批判的思考力、 相反する立場において客観
性をもって物事を思考する力、 社会の動向への関心について確認するよう設定した。
2. 異なる立場で意見を主張するにはテーマについての理解が不可欠である。
3. 異なる立場の意見に疑問を抱くには、思考力が欠かせない。
4.最後に求める“あなたの考え” では、理解力、統合力、思考力、 独創性、論理性をも
って論ずる力が求められる。

<大分大学の公開内容からの引用>

小論文過去問題解説

問題1

設問1

  1. 各図を注意深く分析: 図1から図5までのデータを注意深く読み、それぞれの図が何を示しているのかを理解します。
  2. 主要な要点を特定: 各図から抽出できる主要な情報を特定し、それを5つの箇条書きでまとめます。たとえば、どの国の高校生がどの活動に参加意識を持っているかを特定します。
  3. 設問1に回答: 設問1に対する回答として、まとめた要点を使って、図1から図5までのデータから得られる情報を5つ箇条書きで記述します。

設問2

  1. 要点の整理: 設問1でまとめた要点を再確認し、日本の高校生の特徴と課題に関連する要点を特定します。
  2. 特徴の説明: 日本の高校生の学校内活動への参加特徴について簡潔に説明します。たとえば、なぜ学校行事への参加が高いのかを考察します。
  3. 課題の分析: 日本の高校生の学校内活動への参加における課題に焦点を当てて分析します。たとえば、なぜ学校運営への参加が低いのか、それがどのような問題を引き起こすかを考えます。
  4. 400字以内でのまとめ: 特徴と課題を簡潔かつ明確にまとめ、400字以内で回答をまとめます。論点が明確で、具体的な事例やデータを引用して支持されていることが重要です。

問題2

  1. 立論:
    • 賛成派 (実現可能): 共生社会の実現は可能です。多様な人々が共存し、互いに尊重し合う社会は実現できます。歴史的な成功例や国際協力を挙げ、多様性を資源として活用すべきだと主張します。
    • 反対派 (実現不可能): 共生社会の実現は難しいと考えます。文化や価値観の違い、利益の競合、偏見などが共生を妨げる要因であり、完全な共生は難しいでしょう。
  2. 反対尋問:
    • 賛成派に質問 (実現可能):
      • 具体的な方法として、文化的な違いをどのように調和させるべきだと考えますか?
      • 共生社会が実現できるとしたら、教育システムにどのような変更が必要だと思いますか?
    • 反対派に質問 (実現不可能):
      • 具体的な障害として、どの要因が最も共生を妨げると考えますか?
      • 共生社会の実現が難しいとする場合、代替案はありますか?
  3. 考え:
    • 私の考えは、共生社会の実現は難しいが可能です。共生は理想的な目標であり、多様性を尊重し、教育と対話を通じて達成できます。しかし、文化的な違いや偏見は障害となることもあり、完全な共生は難しいかもしれません。しかし、共生への取り組みは社会の進化に不可欠であり、努力が報われると信じています。

大分大学の所在地・アクセス

所在地アクセス
旦野原キャンパス
大分県大分市大字旦野原700
JR豊肥本線「大分大学前」駅下車、徒歩5分
挾間キャンパス
大分県由布市挾間町医大ヶ丘1-1
JR「大分」駅からバス40分 
「大学病院」下車、徒歩1分

大分大学のHPはこちら

大分大学の入試傾向

大分大学の入試傾向は、以下のような特徴があります。

入試傾向

  • 前期日程:通常の学力試験(個別学力検査)と面接が行われます。各学部や学科ごとに試験科目が異なり、共通テストのスコアも重要な要素です。共通テストに置き換えられた場合、数学、国語、英語などが重要な科目となるでしょう。
  • 後期日程:後期日程も面接が行われますが、共通テストが導入された場合、面接の評価がより重要となります。また、共通テストのスコアも考慮されるでしょう。

対策

  1. 共通テスト対策
    • 共通テストの科目に合わせて対策を行います。数学、国語、英語などの基礎知識を確実に身につけましょう。
    • 過去の共通テストの問題集を解いて、テスト形式や難易度を把握しましょう。
    • 問題解決能力や論理的思考力を鍛えるために、演習や模擬試験を積極的に行います。
  2. 面接対策
    • 面接対策も大切です。自己紹介や志望動機をしっかり準備し、自分のアピールポイントを伝える練習を行います。
    • 質問に対する適切な回答を考え、自信を持って話す練習をしましょう。

大分大学の募集コース

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入試情報はこちら

教育学部(定員数:150人)

学校教育教員養成課程(定員数:150人)

学校教育教員養成課程では、特に学力・体力向上、不登校・いじめ対応、目標達成に向けた組織的な学校組織の構築などの地域の教育課題に的確に対応できる能力を備えた教員の養成を目指す。

初等中等教育コース(定員数:140人)

初等中等教育コースでは、初等中等教育における各教科の指導内容と指導方法についての確かな専門的知識を修得する。新しい時代を担うための子どもたちの学ぶ力をはぐくむ実践的指導力を持ち、教育現場で生起する諸課題に適切に対応できる小学校教員、および隣接校種である中学校教員、幼稚園教員を養成する。

特別支援教育コース(定員数:10人)

特別支援教育コースでは、小学校教員としての実践的指導力を培う教育課程を基礎として、知的障害や肢体不自由などのある子どもたちと、直接触れ合うことから得られる生きた知識を重視する。
障害児の教育・心理・生理に関する専門的な知識と指導法を学び、子どもたちの特別な教育的ニーズにこたえられる特別支援学校の教員、および小学校や中学校での特別支援教育の中心的役割を担える教員を養成する。

経済学部(定員数:270人)

経済学・経営学を中心とした社会科学の観点から社会・経済事象の国際化や情報化の諸問題を総合的にとらえ、実証的・具体的な研究を行う。
理論と実践の融合、学際的な教育・研究、高度化・複雑化する社会への対応、地域社会への貢献、国際化への対応、情報教育の充実などを目標とする。
1年次から導入・基礎セミナーを核とした少人数によるクラス編成を行い、人間的ふれあいのなかで授業を行う。少人数教育は、さらに2年次の中級セミナー、3・4年次の演習においても行われ、学生は各自の個性と問題意識に応じた自主的な学習・研究を進めることができる。
外国語教育では、1年次から英語および第2外国語を必修とし、外国語文献講読を選択科目として取り入れるなど、グローバル化に対応した教育を実践している。さらに、課題探究型授業を充実化させており、農山村課題を解決する「田舎で輝き隊!」、1年間の海外留学を組み込んだ「IBP(インターナショナル・ビジネス・プログラム)」、商品・サービス開発から販売などの課題解決の授業である「ソーシャルイノベーション創出実践ワークショップ」や「実践経営分析論」を展開し、アクティブ・ラーニング教室を増やしている。また、情報化社会に対応するため、情報処理実習室を充実させ、学生の教育や、教員の研究に活用している。
所属学科は、2年次に希望をもとに決定する。学科選択前に経済学入門などの専門基礎科目を履修し、学科振り分け後は、中級・応用段階として、学科の専門科目(主専門科目)だけではなく他学科科目(副専門科目)や学科を超えた共通科目(学部共通科目)を履修し、経済社会の動向を的確に把握する力を養う。

経済学科(定員数:80人)

経済学科では、家計、企業、政府など経済主体の行動が生み出す経済現象、およびそれら相互の関係を分析する。

経営システム学科(定員数:75人)

経営システム学科では、企業の経営組織、管理技術、財務分析、人事労務管理、情報処理、会計報告などの科目を学習し、広く経営活動を展開する。

地域システム学科(定員数:75人)

地域システム学科では、地域経済、法律、行政、福祉など住民の生活領域を総合的・学際的に学ぶ。また、異文化間コミュニケーション論などの国際相互理解を深める実践的な科目を学習する。

社会イノベーション学科(定員数:40人)

社会イノベーション学科では、企業経営上の革新や、行政やNPOなどによる地域社会の課題解決について、地域における現場体験を組み込んだ実践的な教育を通じ、基礎から応用・実践まで段階的に学ぶ。

医学部(定員数:195人)

医学科(定員数:100人)

医学科では、1年次早期に県内の医療機関で体験実習を行い、実際の医療現場に触れ、専門教育開始前に医学準備教育科目を学んでいる。なお、従来の基礎医学、社会医学および臨床医学という医学教育の分類を臓器別、機能別に統合した統合カリキュラムに基づき学んでいく。
また、診療参加型臨床実習は医学部附属病院での実習が中心となるが、地域医療の現状を学ぶため、大分県立病院および大分赤十字病院をはじめ、県内各地での実習や救急車同乗実習なども実施している。

看護学科(定員数:60人)

看護学科では、豊かな人間性を持った専門職業人として活躍できる人材を育成している。特に看護実践者として、さまざまな場で、さまざまな健康レベルの対象者に応じた看護が提供できる人材を輩出する。
学生は1年次早期から臨地実習を体験して看護への興味、関心を培う。講座は基盤看護学講座、実践看護学講座の2講座からなり、それぞれが連携を取りながら、看護の理論と実践をつなげられるよう一貫した教育を行っている。
4年間の学部教育により、看護師と保健師の国家試験受験資格を全員が取得可能な看護師保健師統合カリキュラムを実施している。

先進医療科学科(定員数:35人)

2023年新設申請中の先進医療科学科では、医学と理工学、生命科学、医療マネジメントの領域を超えた幅広い知識や技術および研究力を持つ融合人材の育成と、進化した医工連携の構築を目標とし、医学・医療に精通した研究者や病院・医療産業界で活躍する人材を育成する。

生命健康科学コース(定員数:20人)

生命健康科学コースでは、人の生命現象、健康と疾病および臨床検査に関する広範な知識と技能を身につけ、生命医科学の発展および健康寿命の延伸に活用する。

臨床医工学コース(定員数:15人)

臨床医工学コースでは、健康と疾病および医工学、医療機器研究開発に関する広範な知識と技能を身につけ、医学・医工学の発展および健康寿命の延伸に活用する。

理工学部 理工学科(定員数:355人)

2023年改組予定の学科。
以下の9プログラムを設置し、「理工学分野における、よって立つ基盤としての主分野での専門能力の着実な定着」と、「総合的な視点から分野を越えた連携による課題解決に貢献、主導できる能力の醸成」を方針とした人材育成を行う。

数理科学プログラム

数理科学プログラムでは、科学の基盤としての数理的知識・推論能力を身につけ、数学的方法の活用を通じ、理工学の諸分野と連携し、社会の諸課題の解決に寄与できる人材を育成する。

知能情報システムプログラム

知能情報システムプログラムでは、情報科学を基礎とし、計算機科学を駆使して現代社会の情報化を推進し、IoTによるデジタル化やAI・データ科学の技術を活用して、新たな知的ITシステムのデザイン・構築に貢献できる人材を育成する。

物理学連携プログラム

物理学連携プログラムでは、力学、電磁気学などの基礎科目を通じて物理の原理・法則を学び、流体力学などの応用科目や卒業研究を通じて未知の課題に対する探求力を養い、物理学を基盤にして科学技術の進展に貢献する人材を育成する。

電気エネルギー・電子工学プログラム

電気エネルギー・電子工学プログラムでは、数学・物理と電気電子工学を融合的に学び、電気エネルギーと電子情報工学の分野から持続可能な未来社会の構築に寄与できる、創造性と専門性を備えた人材を育成する。

機械工学プログラム

機械工学プログラムでは、最先端の機械工学の知識を基礎に、脱炭素社会実現のためのエネルギー変換機器や高効率で環境負荷の低い低炭素型機械の設計・開発ができる人材を育成する。

知能機械システムプログラム

知能機械システムプログラムでは、機械工学、電気工学、制御工学、情報工学などを学び、ロボティクス、サイバネティクスなどのメカトロニクス分野に関する知見を身につけ、Society5.0を迎える社会の実現を支える技術の開発に貢献できる人材を育成する。

生命・物質化学プログラム

生命・物質化学プログラムでは、基礎化学の知識と物質・材料科学および生物化学の専門知識・技術を有し、それらを活用する能力を持ち、地域・企業から地球環境にわたるさまざまな課題解決に生かし、脱炭素・持続可能な社会の構築に貢献できる人材を育成する。

地域環境科学プログラム

地域環境科学プログラムでは、地質・水環境・生態系を含む地域環境、地球規模での気象状況など、幅広い視点からの環境理解に基づき、防災・減災、都市・地域環境、土木の観点も思考し、持続可能な地域社会の発展に貢献できる人材を育成する。

建築学プログラム

建築学プログラムでは、最先端の建築構造・材料施工・建築環境・設備と建設設計などを学び、安全・安心で環境と調和した持続可能な建築とまちづくりに貢献できる人材を育成する。

福祉健康科学部 福祉健康科学科(定員数:100人)

福祉健康科学科では、「だれもが安心して暮らすことのできる成熟した地域社会づくり」を目指す「地域包括ケアシステム」の考え方を基礎とする。体の健康を保障する「理学療法」、心の健康を保障する「心理学」、そして社会とのつながりのなかで生きていくことを支える「社会福祉実践」の3コースを設定し、それらを相互に関連させることで生活を包括的に支援することができる専門職者を養成する。

理学療法コース(定員数:30人)

理学療法コースでは、理学療法のみならず、病理・生理など疾患を理解する上で重要な知識や、現場で必要となる多職種連携についても学ぶ。

社会福祉実践コース(定員数:35人)

社会福祉実践コースでは、専門科目だけでなく、リーダーシップのあり方や地域社会のオーガナイズの方法、疾病の基礎などを学ぶ。

心理学コース(定員数:35人)

心理学コースでは、臨床心理学、社会心理学、発達心理学、人格心理学、神経生理心理学などを通じて、領域横断性と汎用性ある心理学を学ぶ。

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