記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
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(後期)【岡山大学薬学部】小論文・過去問題特集|傾向・対策・予想問題まで完全解説
岡山大学薬学部の概要
岡山大学薬学部は、高度な薬学教育と研究を提供する薬学教育機関で、幅広い薬学分野に焦点を当てています。学部は薬学の基礎から応用まで包括的な教育プログラムを提供し、学生に幅広い薬学領域での知識とスキルを養成します。また、薬学分野での研究にも力を入れており、学生には革新的な研究への参加機会を提供します。薬剤師としての専門知識と実務経験の提供、地域社会への貢献も重視されており、学部は薬学分野でのリーダーシップを発揮し、将来の薬学関連のキャリアに向けた学生の育成に尽力しています。
※参照:岡山大学公式HP→岡山大学薬学部
岡山大学薬学部(後期)小論文入試の傾向と特徴
岡山大学薬学部の後期入試における小論文は、例年200点/1000点満点という高い配点が設定されており、合否を大きく左右する重要な科目です。試験時間は120分、字数は1000〜1300字程度で推移しており、限られた時間内に英文資料を読み解き、論理的な日本語文章を構成する高度な能力が求められます。
最大の特徴は、英語の学術論文・専門誌を出典とする課題文が毎年出題されるという点です。過去問を見ると、NIKKEI Asia・The LANCET・Nature・Chemistry Worldなど、いずれも国際的に権威ある媒体からの英文が用いられています。単なる語学力だけでなく、薬学・医療・科学分野の専門的な内容を正確に読み取る「英語専門読解力」が不可欠です。
設問構成は毎年ほぼ一貫しており、問1では英文の要約(500〜600字程度)、問2では資料を踏まえた自分の意見論述(600〜800字程度)という2問構成が定着しています。問1は内容理解と要約力、問2は批判的思考・独自の論点設定・説得力ある論述力が問われます。2021年には「あなたの意見に反対する人が読み手であると想像して書きなさい」という特殊な指示が加わっており、反論を意識した構成力も求められることがあります。
テーマは抗生物質耐性問題・HPVワクチン政策・地球規模の科学的課題・One Health概念など、薬学・公衆衛生・科学政策に関わる社会的テーマが中心です。薬剤師や創薬研究者としての視点を持ちながら、社会全体への影響を考察できる「広い視野」が求められています。日頃から医療ニュースや科学系英文記事に親しんでおくことが、本番での大きなアドバンテージとなります。
岡山大学薬学部(後期)小論文の対策ポイント
① 英文読解スピードと要約力を鍛える
120分という試験時間の中で、英文資料の読解・要約・意見論述をすべてこなすには、効率的な英文読解が不可欠です。まず英文を精読しながら「何が問題で、何が提案されているか」という構造を素早く把握する練習を積みましょう。NatureやThe Lancetなどの科学系英文記事を毎日1本読む習慣をつけるだけで、本番での読解スピードが大きく変わります。要約は原文の言葉をそのまま使うのではなく、自分の言葉で論点を整理して書くことが高評価につながります。
② 「薬学専門家の視点」を常に意識する
問2では必ずと言っていいほど、薬学・医療の専門家的な視点からの意見が求められます。単なる一般論に終わらず、「将来の薬剤師・研究者として」どう考えるかを軸に論述することが重要です。過去問では「将来くすりの専門家となる立場から」という指示が明記されている年度もあります。医薬品開発・薬事規制・ワクチン政策・感染症対策など、薬学に関わる社会問題について自分の意見を持ち、論述できるよう日頃から考える習慣をつけましょう。
③ 反論を想定した「説得型」論述の練習
2021年の出題のように、反対意見を持つ読み手を想定した論述が求められるケースがあります。これはいわゆる「ディベート型小論文」であり、自分の主張を述べるだけでなく、予想される反論を先取りしてそれに答える構成が必要です。「確かに〜という意見もある。しかし〜」という反論処理のロジックを身につけておくと、どんな出題にも対応できます。
④ 字数・時間配分の徹底管理
試験時間120分・合計1000〜1300字という条件の中で、問1(英文読解+要約)に50〜60分、問2(意見論述)に50〜60分を目安に配分しましょう。下書きに時間をかけすぎず、箇条書きでアウトラインを30秒〜1分でまとめ、すぐに本文を書き始める訓練をしておくことが本番での得点力に直結します。字数超過・字数不足もマイナス評価になるため、日頃から「600字を書く」練習を繰り返すことが大切です。
⑤ 薬学・医療・科学の時事知識を蓄積する
抗生物質耐性(AMR)・ワクチン政策・One Health・創薬プロセス・感染症対策など、岡山大学薬学部が好むテーマについて事前に知識を整理しておきましょう。WHOやMHLWの最新レポート、NatureやScienceの日本語解説記事、厚生労働省の政策資料などを参考に、「現状の課題→原因→解決策」という構図で各テーマを整理しておくと、本番でのアイデア展開が格段にスムーズになります。
過去問題一覧
2022年 120分 1200字 200点/1000点(文)
【出典】”Japan should follow US efforts to develop new antibiotics” by Michael W. Hodin (NIKKEI Asia, July 10, 2021)
問1)この英文資料に書かれている内容について、600字程度で要約しなさい。
問2)この英文資料に書かれている内容をふまえ、感染症治療薬以外の開発において、PASTEUR法のような政策が有効な医薬品とそうでない医薬品を考え、それぞれについて具体例を挙げ、理由とともに600字程度で述べなさい。
2021年 120分 1300字 200点/1000点(文)
【出典】資料1=”HPV vaccination in Japan: what is happening in Japan?” Sayaka Ikeda, et al. (Expert Review of Vaccines, 18, 2019) 資料2=”Japan’s HPV vaccine crisis: act to avert cervical cancer cases and deaths” by Heidi J Larson (The LANCET Public Health, 5, 2020)
問1)この2つの英文資料で述べられている内容をまとめ、500〜600字で説明しなさい。
問2)この2つの英文資料に書かれている内容を参考にした上で、日本における今後のHPVワクチンの使用はどうあるべきと考えるか、600~700字で述べなさい。あなたの意見に反対する人が読み手であると想像して書きなさい。
2020年 120分 1300字 200点/1000点(文)
【出典】Nature(10 July, 2019)
問1)資料で述べられている内容を、500字程度で要約しなさい。
問2)あなたが、薬学・医療・科学分野における’earthshot’だと考える課題の中から、表題にあるcancer, climate, plastics以外の課題を一つ挙げ、なぜそれが’earthshot’であると考えたのかを述べなさい。また、どのような取り組みをすればその課題が解決できるかも考え、両者をあわせて600〜800字で述べなさい。
2019年 120分 1100字 200点/1000点(文)
【出典】”The three muses of scientific discovery” by Derek Lowe (Chemistry World, 24 May, 2018)
問1)この資料で述べられている内容を、500字程度で要約しなさい。
問2)この資料において、科学的に重要な発見を行うために最も大切だと述べられている能力を身につけるには、あなたならどのようなことに取り組みますか。600字程度で述べなさい。
2018年 120分 1000字 200点/1000点(文)
【出典】”The one-health way” by Laura H. Kahn (Nature, 543: S47, 2017)
問1)One healthという概念について、英文資料で述べられている事例を参考にして、400字程度(日本語)で説明しなさい。
問2)One healthという概念に該当すると考えられる、英文資料で述べられていない事例をあげ、それに対する取り組みとして、どのようなことが考えられるか、将来くすりの専門家となる立場から、600字程度(日本語)で述べなさい。
2026年度(令和8年度)岡山大学薬学部 後期小論文 予想問題
予想課題文(想定テーマ:薬剤耐性菌とAMR対策)
以下は予想課題文のサンプルです。実際の試験では英文資料が提示されます。
Antimicrobial resistance (AMR) has emerged as one of the most critical threats to global public health in the 21st century. According to the World Health Organization, drug-resistant infections already cause at least 700,000 deaths per year worldwide, and this figure could rise to 10 million annually by 2050 if no action is taken. The problem is compounded by the fact that the development of new antibiotics has nearly stalled over the past few decades, as pharmaceutical companies have little financial incentive to invest in drugs that patients take for only a short period of time.
In response to this crisis, governments and international organizations have begun exploring new economic models to stimulate antibiotic development. The concept of “pull incentives”—where governments offer guaranteed payments to companies that successfully develop new antibiotics regardless of sales volume—has gained traction as a promising policy solution. Japan, which has historically been slow to adopt such frameworks, now faces pressure to align its pharmaceutical policies with international standards.
Meanwhile, efforts to preserve the effectiveness of existing antibiotics through stewardship programs have gained equal importance. Healthcare providers, veterinarians, and agricultural industries all play a role in reducing unnecessary antibiotic use. Public education campaigns and regulatory enforcement are key tools, yet their implementation varies significantly across different countries and regions.
The challenge of AMR thus requires not only scientific innovation but also coordinated policy action, international cooperation, and behavioral change at both individual and institutional levels. Addressing this issue effectively demands a multidisciplinary approach that brings together pharmacists, physicians, policymakers, and the public in a unified effort to safeguard the future of medicine.
(想定字数:約350語)
予想問題 設問
問1)この英文資料で述べられている内容を、500〜600字程度の日本語で要約しなさい。
問2)この英文資料の内容をふまえ、薬剤耐性菌(AMR)問題の解決に向けて、将来の薬学専門家としてあなたはどのような役割を果たすことができると考えますか。また、日本が取り組むべき具体的な政策について、あなたの意見を600〜700字程度で述べなさい。
予想問題 解答例(問2)
薬剤耐性菌(AMR)問題は、感染症治療の根幹を揺るがす21世紀最大の公衆衛生上の脅威の一つである。私は将来、創薬研究に携わる薬学専門家を志しているが、この問題の解決には科学的アプローチと政策的介入の両輪が不可欠であると考える。
まず薬学専門家としての役割について述べる。新規抗生物質の開発停滞という現状に対し、私は基礎研究の段階から「新たな作用機序を持つ抗菌薬候補化合物の探索」に貢献したいと考えている。従来の細胞壁合成阻害や核酸合成阻害とは異なる標的分子を探索し、既存薬に耐性を持つ菌に対しても有効な薬剤開発を目指すことが私の目標である。加えて、薬剤師として臨床現場に立つ場合には、抗菌薬適正使用(Antimicrobial Stewardship Program: ASP)の推進役として、医師・看護師と連携しながら不必要な抗生物質処方を減らす取り組みに積極的に関与したい。
次に、日本が取り組むべき具体的な政策について述べる。資料でも指摘されているように、現在の医薬品市場では「使用量が少ない=収益が少ない」という構造的問題があり、製薬企業が抗生物質開発に投資するインセンティブが極めて乏しい。この問題を解決するためには、英国やスウェーデンが先行して導入したような「サブスクリプション型報酬制度」(販売量ではなく薬剤の有効性・革新性に対して一定額を国が支払う制度)を日本でも早急に整備すべきである。これにより、製薬企業は収益の見通しを立てやすくなり、新規抗菌薬の研究開発が再活性化されると期待される。
さらに、農畜産業における抗生物質使用規制の強化も急務である。日本では成長促進目的の抗生物質使用は規制されているものの、監視体制はいまだ十分とは言えない。農業・畜産・水産の各分野で定期的な耐性菌モニタリングを義務化し、そのデータを医療現場にフィードバックする仕組みをつくることが必要だ。これこそがOne Healthの観点から見た包括的なAMR対策の姿である。
AMR問題の解決は一朝一夕には実現しない。しかしだからこそ、今この時代に薬学を学ぶ私たちが、科学と政策の両面から主体的に関与する意義は大きい。私は薬学専門家として、この問題に生涯にわたってコミットし続けたいと考えている。
(約650字)
岡山大学薬学部への志望理由書・面接対策のポイント
学部への深い理解を示す
学部の特徴や強み、薬学プログラムについて調査し、なぜ岡山大学薬学部に入学したいのかを具体的に示しましょう。学部が提供する教育スタイルや研究領域、教員陣の専門性に触れて、なぜこの学部が理想的であると考えるのか説明します。漠然と「薬剤師になりたい」という動機ではなく、岡山大学の研究内容や地域医療への貢献姿勢に具体的に言及することが差別化のポイントです。
薬学への情熱と根拠を示す
薬学を学ぶ情熱や関心を示しましょう。なぜ薬学が魅力的であり、どのようにして薬学があなたの将来の目標やキャリアに合致していると感じるのかを、実際のエピソードや体験とともに語ります。「身近な人が薬に助けられた経験」「科学への興味が芽生えた出来事」など、具体的なエピソードは面接官に強い印象を与えます。
研究への関心を具体的に述べる
学部での研究への意欲や関心を強調しましょう。岡山大学薬学部の研究室・教員の研究テーマを事前に調べ、「○○先生の□□に関する研究に関心があり、将来は△△分野で貢献したい」という形で具体性を持たせることが重要です。研究への熱意を示せる受験生は、面接官から高い評価を受けます。
社会・地域への貢献意識を示す
岡山大学薬学部は地域医療への貢献を重視しています。薬剤師として地域社会にどう貢献するか、感染症対策・高齢化社会・在宅医療など社会的課題と薬学の接点について自分
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