記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
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【一般入試・前期】島根大学医学部保健学科の小論文前期過去問題集|傾向・対策・予想問題まで完全解説
島根大学医学部保健学科の概要
島根大学医学部保健学科は、地域の健康課題に対処し、地元コミュニティの健康を向上させるための高度な看護教育を提供しています。学科は高い評判を持ち、臨床実習機会が豊富で、実践的なスキルの習得を重視しています。また、最新の医療技術と研究へのアクセスがあり、看護の最新動向に適応できる力を養います。学生は倫理観と専門知識を高め、将来的に地域社会への貢献を目指します。島根大学医学部保健学科は地域の健康を支え、患者のケアに専門性をもって貢献する看護師を育成するプログラムを提供しています。
島根大学医学部保健学科 小論文入試の傾向と特徴
島根大学医学部保健学科の小論文試験は、毎年一定の形式が維持されており、受験生にとって対策が立てやすい試験のひとつといえます。以下に主要な傾向と特徴をまとめます。
試験の基本データ
- 試験時間:120分
- 字数:950〜1100字程度(年度により変動)
- 配点:100点/860点満点中
- 設問数:4問構成(問1〜問4)
出題形式の特徴
島根大学医学部保健学科の小論文は、課題文読解型+資料分析型の複合問題が毎年出題されています。問1〜問3は課題文や資料(図・表・グラフ)の内容を正確に読み取る「要約・説明問題」、問4は課題文・資料を踏まえた上で「自分の意見・考えを論述する問題」という構成が定番です。
出題テーマは、デジタル社会・人口減少・地域コミュニティ・コミュニケーション・AI・海外留学など、現代社会の諸課題を扱った内容が多く、医療・看護に直結するテーマだけでなく、社会的・教育的視点を問う問題が多いのが特徴です。保健学科らしく、地域医療や高齢化・過疎化といった社会問題を背景に持つテーマへの理解が深めておくと有利です。
出典文献は学術書・新書が多く、内容がやや難解な場合もあります。文章全体を丁寧に読み込み、筆者の主張の核心を素早く把握する読解力が不可欠です。また、資料(グラフや表)の読み取り問題では、単なる数値の羅列ではなく、傾向・変化・課題を言語化する力が試されます。過去問を複数年分解くことで、こうした形式に慣れることが合格への近道です。
島根大学医学部保健学科 小論文対策ポイント
ポイント①:要約力を鍛える(問1・問2対策)
問1・問2は字数制限が50〜200字程度と短く設定されていますが、だからこそ的確な言葉選びと情報の取捨選択が重要です。課題文の中から筆者が最も伝えたいキーワードや概念を見つけ出し、自分の言葉で簡潔にまとめる練習を繰り返しましょう。模範解答と自分の解答を見比べ、「何が足りないのか」「どの情報が余分なのか」を分析することが上達への近道です。
ポイント②:資料読み取り力を高める(問3対策)
問3では図・表・グラフから読み取れることを200〜300字程度でまとめる問題が出題されます。ここでの注意点は、「見えること」だけでなく「そこから読み取れる課題や変化の方向性」まで言及することです。例えば「○○が増加している」という事実だけでなく、「これは△△という社会問題を反映している」という解釈まで加えると、高得点につながります。様々なテーマの統計資料を日頃から読む習慣をつけましょう。
ポイント③:自分の意見を論理的に展開する(問4対策)
問4は400〜600字程度の論述問題で、課題文・資料の内容を踏まえた上で自分の考えを述べることが求められます。ただし「課題文を要約して終わり」では点数が伸びません。①問題提起→②現状分析→③自分の提案・解決策→④まとめ、というSKYメソッドの論文構成を使い、筋道の通った文章を書く練習をしましょう。医療・看護の現場で求められる倫理観や地域貢献への姿勢も盛り込むと評価が高まります。
ポイント④:テーマ知識の幅を広げる
過去のテーマを見ると、デジタルリテラシー・人口減少・地域活性化・コミュニケーション・AI活用・海外留学など、幅広い社会問題が出題されています。島根県特有の高齢化・過疎化・地域医療の課題についても深く理解しておくことが志望理由書・面接対策にも直結します。新聞の社説や新書を積極的に読み、社会問題への関心と語彙力を高めましょう。
島根大学医学部保健学科 小論文 過去問題一覧
2022年 前期|120分・1050字・100点/860点
【出典】課題文=バトラー後藤裕子著『デジタルで変わる子どもたち-学習・言語能力の現在と未来』(2021年)
- 問1:下線部の「リテラシーの概念」は、どのような能力を指すのか、70字以内で記述しなさい。
- 問2:どのような内容のデジタル絵本をどんな条件で読むと読みに効果的なのか。130字以内で説明しなさい。
- 問3:資料の図「日本及びOECDの生徒(15歳)の学習到達度調査(平均得点の推移)」から読み取れることを300字以内で記述しなさい。
- 問4:課題文と資料をふまえて、デジタル時代において、読みの力を高めるためにどんな取り組みが必要か。あなたの考えを500字から550字で記述しなさい。
2021年 前期|120分・950字・100点/860点
【出典】課題文=内田樹編著『人口減少社会の未来学』(文藝春秋、2018年)
- 問1:下線部の「可視化」とはどのようなことを指すか、50字以内で記述しなさい。
- 問2:「関係人口」が震災後に増えている理由について著者はどのように説明しているか。150字以内で記述しなさい。
- 問3:資料の図「過疎地域の年齢階層別人口構成比の推移」と表「産業別就業人口及び構成割合の変動状況」から読み取れることを250字以内で記述しなさい。
- 問4:課題文と資料をふまえて、あなたが考える実行可能な地域の活性化について、460字から500字で記述しなさい。
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2020年 前期|120分・1100字・100点/860点
【出典】文章=細川英雄『対話をデザインする-伝わるとはどういうことか』(ちくま新書、2019年)/図=「ユビキタスネット社会における安心・安全なICT利用に関する調査」(総務省、2009年)、「ICTによるインクルージョンの実現に関する調査研究」(総務省、2018年)
- 問1:下線部の「反転現象」とは具体的にはどのようなことを指すか、50字以内で記述しなさい。
- 問2:対話のデザインについて、著者はどのように説明しているのか、200字以内で記述しなさい。
- 問3:コミュニティへの参加状況について、資料の図から読み取れることを、300字以内で記述しなさい。
- 問4:課題文と資料をふまえて、現代社会における人々のコミュニケーションにおける問題点とその問題点を解決するための対策について、あなたの考えを500字〜550字で記述しなさい。
2019年 前期|120分・1000字・100点/860点
【出典】文章=堀内進之介著『人工知能時代を〈普く生きる〉技術』(集英社、2018年)/グラフ=「介協News速報(30No.2)」(日本介護福祉士養成施設協会)/表=「人口問題研究資料第336号」(国立社会保障・人口問題研究所)
- 問1:課題文の筆者は、なぜ下線部「『それなら、…高めなければ』などと考えない方がいい。」のように主張するのか、その理由を100字以内で答えなさい。
- 問2:課題文の筆者が述べる「あたらしい技術」が私たちに与えている負荷とは何か。200字以内で説明しなさい。
- 問3:資料の図と表から読み取れることを200字以内で述べなさい。
- 問4:資料が示す社会の変化に対応するために、「あたらしい技術」をどのように活用すべきか。その「あたらしい技術」を活用する上でどのようなことを考慮すべきか。あなたの考えを400〜500字で述べなさい。
2018年 前期|120分・1050字・100点/860点
【出典】島岡要著「優雅な留学が最高の復讐である」(医歯薬出版、2015年)/「協定等に基づく日本人学生留学状況調査」(日本学生支援機構)
- 問1:下線部の「現代の社会を写す鏡」とはどういう事柄を示しているか、50字以内で述べなさい。
- 問2:課題文の筆者は、「”正しい”試行錯誤」を行うことでどのようなことができるようになると述べているか。200字以内で答えなさい。
- 問3:日本人学生の海外留学先と留学生数の推移の特徴について、資料の表から読み取れることを200字以内で述べなさい。
- 問4:課題文の内容と資料をふまえて、自分探しと海外留学について、あなたの考えを500〜600字で述べなさい。
2026年度 島根大学医学部保健学科 小論文 予想問題
予想問題:課題文
近年、日本各地の地方都市や農村部において、医療・介護の担い手不足が深刻な社会問題となっている。特に島根県のような中山間地域では、高齢化率が全国平均を大きく上回り、独居高齢者や要介護者が増え続ける一方で、それを支える看護師・介護士・医師の数は慢性的に不足している。
こうした状況に対して、近年注目されているのが「地域包括ケアシステム」の構築である。地域包括ケアシステムとは、医療・介護・予防・住まい・生活支援を一体的に提供する仕組みであり、高齢者が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けられるよう支援することを目的としている。このシステムが機能するためには、医療機関や介護施設の連携だけでなく、地域住民・ボランティア・行政・NPOなど多様な主体が協働することが求められる。
また、デジタル技術の活用も地域医療の課題解決において期待されている。オンライン診療の普及により、移動が困難な高齢者が自宅にいながら医師の診察を受けられる環境が整いつつある。さらに、AIを活用した健康管理アプリや遠隔モニタリング技術により、慢性疾患患者の日常的な健康状態を継続的に把握することが可能になってきた。しかしながら、高齢者のデジタルリテラシーの低さや通信インフラの整備不足など、地方特有の課題も残されている。
地域医療を支える看護師には、単に医療技術を提供するだけでなく、地域住民との信頼関係を築き、多職種と連携しながら包括的なケアを実現する力が求められている。これからの地域看護師像は、地域全体の健康を守るコーディネーターとしての役割を担う存在へと変化しつつある。
予想問題:設問
- 問1:課題文中の「地域包括ケアシステム」とはどのような仕組みを指すのか、その目的とともに100字以内で説明しなさい。
- 問2:課題文をふまえて、地域医療が抱える課題を解決するために、看護師としてどのような役割を果たすべきか。デジタル技術の活用と地域住民との関わりの両面から、あなたの考えを450字〜500字で述べなさい。
2026年度 予想問題 解答例
問1 解答例(100字以内)
地域包括ケアシステムとは、医療・介護・予防・住まい・生活支援を一体的に提供する仕組みであり、高齢者が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを継続できるよう支援することを目的としている。(92字)
問2 解答例(450〜500字)
地域医療が抱える最大の課題は、医療・介護の担い手不足と、それに伴う高齢者へのサービス提供の困難さである。特に中山間地域においては、移動手段の制約や通信インフラの未整備が、医療アクセスの格差を生んでいる。この課題を解決するために、看護師は二つの側面から積極的な役割を担う必要があると考える。
第一に、デジタル技術を積極的に活用することである。オンライン診療や遠隔モニタリングの導入により、通院が困難な高齢者に対しても継続的な健康管理が可能となる。しかし、高齢者の中にはデジタル機器の操作に不慣れな方も多い。看護師は単に技術を使うだけでなく、患者が安心してデジタルサービスを利用できるよう、操作支援や丁寧な説明を行う「橋渡し役」としての機能を果たすべきである。
第二に、地域住民との信頼関係を築き、コミュニティ全体の健康を守る視点を持つことである。看護師は病院内だけでなく、地域の集会や健康教室などに積極的に参加し、住民が気軽に健康相談できる環境をつくることが求められる。また、介護士・医師・ケアマネジャーなど多職種と連携し、個々の患者に最適なケアを提供するコーディネーターとしての役割も重要である。
地域に根ざした看護師として、技術と人間的なつながりの両輪を活かし、地域全体の健康を支えていきたい。(498字)



